76 決着の時…近づく…
フィールは笑っているが…俺でもわかる…。
言葉の中に隠れている感情のブレ…。
あいつは今…明らかに動揺している。
悟られないように無理矢理誤魔化しているが、あまりにも…。
「フィール…お前…」
予想外の展開に…一瞬、俺はどんな言葉をかければいいか混乱しちまった…。
だが、逃げるわけにはいかねぇ…。
すぐに俺は冷静に…あいつにかけるべき言葉を口にする。
「…人間を殺すの…苦しかったんだろ?」
「なっ…なんだと!?」
「本心じゃ…殺すことに罪悪感感じて…」
「きっ…貴様!ふざけたことを言うなっ!!私が…いっ…今までしたことが…嘘だと…!」
フィールは肩を震わせながら反論するが…俺は容赦しなかった…。
「お前の涙…すっげぇ…悲しそうだった…」
「黙れ…!」
「今のお前の言葉…すっげぇ…震えてた…」
「黙れ!!」
「…ホントは…誰かに止めてもらいたかったんじゃ…」
「黙れっ!!!」
フィールの声が辺り一面に響き、大地が震える…。
いつもの俺なら飛び上がりそうだが…このときは落ち着いていた…。
あと…もうひと押し…。
あいつの心に届く言葉が言えれば…。
しかし…
「もういいっ!!貴様と話しているとおかしくなる!!一瞬で始末してやる!!」
フィールはそう言って、両手から禍々しい何かを…キューちゃんに打ち込んだ時のものを作り上げる…。
…こうなったら…俺も最後の力を使って…決着つけてやる!!




