70 フィールの策略!⑤
…疲れた…。
展開に無理があるかもだが、もうちょい頑張ります…。
うーん…話を作るのって難しい…。
なっ…あれは…!?
なんで…そっ…そんな…。
俺は自分の目を疑った…。
いや…それ以上に…自分の浅はかさを自覚した…。
考えてみれば当たり前…。
フィールがなぜ…『黒霧スキル』を使ってきたのか…。
俺はその狙いを…無視してしまったのだ…。
「ちくしょうっ!…俺…バカだっ!!」
そこには…
フィールが身に付けていた衣服の一部…ボロボロのマントが漂っていた…。
「メコーンの臭いが染み付いていたことは知っていたよ…」
俺達の背後から聞こえる絶望の声…。
誰かはわかりきっている…。
「だから…それを利用した。『黒霧スキル』で視覚を奪い、私のマントを餌にお前たちの攻撃を誘導したわけだ。私の衣服は特別製でな…空に放り投げると、数分のうちは落ちることなく漂うことができる。まぁ…その辺の詳しい話は説明する気はないが…」
キューちゃんの吐き出す獄炎はマントだけを燃やし尽くし、背後のフィールにはダメージすら与えていない…。
俺は無駄だとわかりながら、キューちゃんに指示を出す…。
「キューちゃんっ!!うしr…」
「遅い」
俺たちが振り向いた瞬間…フィールは両手で光弾…いや、それ以上に恐ろしい何かを…解き放つ…。
そして俺たちは…