52/270
68 フィールの策略!③
まてまてまて!!
こんなときこそ冷静に…。
フィールの思考を先読みするんだ!
次にあいつがすることと言えば…。
「グルルルルルルル…」
キューちゃんはものすんごい警戒して、周りを見回している…。
どこからくるかわからない攻撃に備えているんだろうが…今にも攻撃しそうなほど荒々しい…。
下手に炎を吐き出せば、俺達の居場所がバレちまう…。
「ストップッ!ストゥゥゥップ!!キューちゃん!まだ攻撃すんな!」
「グルル…キューン…」
とりあえず小声でキューちゃんを冷静にさせると、思考をフル回転させる。
『黒霧スキル』を使ってきたぐらいだ…。
何か狙っているのは目に見えている…。
だが…いったい何を…。
…んん?
なんだ…変な臭いが…。
こう…なんつーか…くさいような…。
「…クシュンッ!グルル…」
キューちゃんも変な臭いを嗅いだからか、くしゃみをすると苦悶の表情を浮かべる…。
これは…嗅いだことがあるような…。
しかもごく最近…。
なんだっけ…。
…あっ…思い出した!
これはあれだ!
メコーンの臭いだ!!