55 圧倒的力…!
ふむ…。
この姿になるのも久しぶりか…。
全身から溢れてくる内なるエネルギー…。
さっきまでのダメージもほとんど回復した。
もう、私を止めることのできるものはいないだろう…。
『ナントォォォォォ!!ロリババァが…変身したぁぁぁ!!こりゃやべぇぇ!!俺もあのおっぱいにパインパインされてえぇ!!』
ウィリアムのやつ…あまりの衝撃に自分が何を言っているのかわかっていないな…。
あとで潰すとして…。
まだ月光薬を飲んだばかりの身では、どれ程のパワーかわからん。
…試しに撃ってみるか。
チュィィィィィ…ン!
右手で作り上げられる光弾は、禍々しい光を放ちながら大きくなる…。
人間もあまりの恐怖で立ちすくんでいるな…。
さて…どれ程の威力か…。
真下の地面に撃ってみるとしよう…。
「ハァッ…!!」
チュンッ…!!
…ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォ…ン!!
ボォォォォォォォォォォォン…!!
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
…あり得ねぇ…。
フィールが撃ち込んだたった一発の光弾が…地面を抉り取りやがった…。
さっきまでのメコーンの爆発よりもさらに恐ろしく…。
…あんなもん食らったら…。
「さて…人間…」
爆炎の中から現れたフィールは、翼を広げ余裕のある顔で見下ろす…。
「第二ラウンドといこうか…!」