表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/270

39 人間の勝利を望む者達①

眠い…。

けど頑張る!

ウザインの力を認めたクリス様は、ふと…ある点について指摘する。


「…それにしても…よくフィールにばれなかったな…」


「はい…。まぁ、私も決闘を運営する立場でしたから…。フィールも疑いの目は向けていませんでしたね…」


元々、決闘を提案したのは私。

それが二人のどちらにも肩入れしないという証になり、結果として愚民様の協力者である事実を隠すことができたと言える。


「いやぁ…驚きました!まさか、あの人間がメーラさんと繋がっていたなんてねぇ…。んでも、メーラさんが認める程の奴なら、こっちとしても協力しねぇとなぁ…と思ったわけですわ!」


ウザインはいつものハイテンションで私との協力関係を語りだした…。

…本当に憎めない性格ですね…。


オークといえば醜く、思慮に欠ける印象を持ちそうだが、ウザインは例外。

戦況を判断する力に優れ、前線で敵をなぎ倒す戦闘力を持っている。

私もそうした彼の強みを認め、何度か彼を助け、また彼に助けられたことがあるのだ。


まさに信頼に足る兵士…ウザインほど優秀な者はそうはいない。


…やや面倒事を起こすこともあるが…。


「…そんで…どうですかね?今のままならあの人間は…勝てそうですかい?」


ウザインは眉間にシワを寄せ、私たちに愚民様の様子について質問してきた。

…言うべきことは決まっている。


「ええ…大丈夫です。きっと彼なら勝てるはずです」


私の…そしてクリス様の表情から何かを感じたのか…ウザインは真剣な眼差しを向けてきた…。


「…冗談…じゃあなさそうですね…」


「えぇ…彼の力を信じてますから…」


例えどれ程の絶望的な状況であっても信じきる…相手があのヴァンパイアの女王、フィールであっても…。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ