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46 果物店へ！⑥

「いっ…いいのかよ…そんなタダなんて…」

「なーに！気にしないでください！こっちだって頼み事をするんですし…」

「まぁ…そりゃそうかもしんねぇけど…」

頼み事か…。

いったい何を…。

「んまぁ…ちょいとある果物を届けてほしいんですよ！ここから北の方にある家なんすけど…えーと…この地図使ったらわかると思いますよ！」

ザッ…パラッ…

そう言っておっさんは一枚の地図を取り出すと、俺たちに見せにきた…。

ちょっぴり茶色く汚れた紙に写っている町は、意外と分かりやすい形になっている…。

「この市場から北の方に向かったとこにあるんすよ…。正確な位置はその辺のやつに聞いたらわかりやすぜ！」

いや…そんな適当な…。

んでも、リモンのためにも頑張らなくちゃなぁ…。

仕方ねぇ…。

「わかったよ…とりあえず探してみるわ…」

「ありがてぇ！そんじゃ…！」

ガサッ…ドサッ…ドサドサ…！

おおっ…！

なんて量だ…。

たくさんのリモンを紙袋の中に入れてくれたわけだが…なんか申し訳ねぇ…。