39 町をぶらぶらしよう!
「さて…今日はこのくらいでいいだろう…。私もユキも疲れたことだし…ウザインと合流してどこかの宿でもとるか?」
「それもそうだなぁ…んでも俺…ウザインと連絡とれねぇんだけど…」
「…そこは問題ない…。いざというときに備えて、私とウザインはミモルンを持っているからな…」
「えっ…そうなの?俺…貰ってねぇ…」
報酬を受け取ってから…今後についてクリスと話していたとこなんだが…。
そういやミモルンって久しぶりに聞くよな…。
この世界に携帯電話やスマホがないこと考えると…大事なのわかるわ…。
…あぁ…メーラから貰っときゃ良かった…。
―
…
今の時刻は夕方の五時くらい…。
太陽もだいぶ傾いてきたところ…。
ホントならこのまま休むのもいいんだけど…ウザインに連絡してすぐ来てくれるとは限らないしなぁ…。
よし…せっかくだ…。
ちょっとでも楽しんでみるか…。
「なぁ…クリス…。この町をちょっとぶらぶらしようぜ!」
「む?だが…ユキは疲れていないのか?」
「俺は大丈夫だって!まだまだ元気だし…。それに…このまま一日を終えるなんて…もったいないだろ?ちょっとくらい楽しもうぜ!」
「う…む…。私は大丈夫だが…」
よっしゃあ!
「んじゃあ決まりだな!」
ギュッ…!
「なっ…!コラ!突然手を握るんじゃない!」
「いいじゃねぇか…!さぁ…行くぜ!」
「うっ…!…仕方のないやつだな…」
こうして…俺とクリスは町へと散策することになった…。