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22 突然の計画⑤
「次に…お二人にはボディーガードとしてウザインを同行させます…」
「あれっ?俺ですかい?」
突然の指命にウザインは疑問を抱いたようだ…。
まぁ…確かに気になるわな…。
「クリス様がいるとはいえ…不足の事態は起こり得るものです。それに戦闘に慣れていない愚民様が一緒となると…不安もあります。そこでウザインの力が必要になるわけです…」
メーラのやつ…!
さりげなく俺のことを…!
俺だってすげぇ強くなったんだぜ!
クリスほどじゃないけどねっ!
「なーるほど!そりゃそうですわな!モヤシ人間のためにも頑張りますわ!」
こらっ!
ウザインっ!
お前も同調すんな!
そんな俺の気持ちを知ってか知らずか…二人の会話はスムーズに進んでいった…。
「さて…一応ウザイン用のフードもありますが…着ていきますか?」
「いやぁ…俺は鎧でも身につけますわ!その方がボディーガードっぽいでしょ!変なやつに絡まれることもないでしょうし…」
「ふむ…そうですね…」
いや…余計に目立ちそうな気がするなぁ…。
でも…ウザインもいれば百人力か…。
これなら安心して旅行できそうだわ…。