18 突然の計画①
「さて…茶番もそこまでに…。お二人とも…ちょっとお時間よろしいですか?」
む?
なんだ?
メーラのやつ…俺を呼んで何を話そうとしてんだろ…。
「なんだよ…こっちはクリスと一緒に楽しもうと思ってたのに…」
「その点も込みでご相談が…」
ふーむ…仕方ねぇな…。
一緒についていくか…。
「…メーラさん…俺も話に加わるんですかい?」
「はい…ウザインにも聞いていただきたいと…」
「わかりやした!」
えぇ…ウザインも一緒かよ…。
なんか嫌な予感…。
ー
…あれから俺たちは少し離れた場所まで移動した…。
どんちゃん騒ぎを起こしてるパーティー会場からそこそこ遠い…。
なんか…聞かれちゃまずいのかな…。
「さて…ここまで来れば大丈夫でしょう…」
「うむ…ここなら話の内容がバレることはないな…」
メーラもクリスもなんか納得してるけど…。
気になるぜ…。
「なんだよ二人とも…早く話してくれよ…」
俺は好奇心を押さえることなく話を急かすことに…。
やれやれといった表情を浮かべながら、メーラの口から出た内容は…あまりにも突然の内容だった。
「愚民様には…クリス様と一緒に新婚旅行に行っていただきたいと思います…」