6 すばらしいアイテムだ…
「…ふぉぉ!?ちょっ…サブっ…!」
ヤバイ…なんか体がブルってきた…。
考えてみりゃこんな夜空で厚着してなかったんだから…寒いのは当然だ!
「はぁ…愚民様…とりあえずこちらを…」
スッ…
メーラはそう言うと、ポケットの中から赤い石ころを手渡してきた…。
えっ…これって…なに?
「…えっ…よくわかんねぇんですけど…」
「『熱光石』です。これぐらいの小さなサイズですと持つだけで体が温まりますよ…」
『熱光石』?
…初めて聞くアイテムだ…。
ワンスラでそんなのあったっけ?
とりあえず俺はその『熱光石』とやらを触ってみることに…って!!
「うぉぉぉぉ!!?なんだこりゃ!?めっちゃあったけぇ!」
「…だからそういうものだと先程説明しましたが…」
メーラはため息ついちゃいるが…この石ころはすげぇ!
てっきりカイロみたいなもんだと思ったら…なんか…体全体がポカポカする!
まるで春の日差しの中にいるような…。
厚着をする時の蒸し暑さとはわけが違う!
汗をかくわけでもねぇから…過ごしやすいぞ!
「メラ○もん!グッジョブ!!」
「…何ですか?そのメラ○もんというのは…?」
「気にすんな!俺の世界の話だ!」