4 アンドロイドメイドのいたずら
スタスタスタ…。
「…」
「…」
「…♪」
とりあえず…『会議』という名の『宴会サプライズ』に向かう俺たち…。
メーラを先頭に長い廊下を歩いちゃいるんだが…。
クリスがさっきからウキウキしてる…。
俺にサプライズを仕掛けるんだから…そんな顔したらマズイだろ…。
…まぁ、紳士な俺は気づかないふりするけどね!
「…そう言えばあの夜…どうでしたか?」
歩きながら振り向き尋ねるメーラ…。
表情は変わんねぇが…笑ってるような気がするぞ…。
「ほぉん?あの夜って…」
「クリス様と初めて夜を共にしたあの夜です…」
「ぶふぉぉ!?」
「…なっ…ななな!!?」
このやろっ!
今それを蒸し返すのかよ!!?
盛大に吹き出しちまったよ…!
クリスもすげぇ焦ってんじゃねぇか!!
「てめぇ!!そういう話題は出すんじゃねぇ!!」
「…その様子ですと…熱い夜の営みはしていないようですね…」
「馬鹿っ!!…そういうさりげない十八禁ネタはすんなって!!」
「はて…なんのことでしょう?」
ダメだ…。
今のメーラは最強だ…。
言い返す隙もねぇ…。
「メーラっ!意地悪が過ぎるぞ!!」
「いえ…いじめているつもりはありませんが…」
「むっ…むぅぅ…!!」
クリスも顔を真っ赤にしながら抗議をするが、涼しい顔で受け答えるメーラ…。
くっ…!
今日のメーラも調子いいな…ちくしょう!