ゲームやってたら…ここはどこだ！？
更新はクソ遅いかも。
ようっ！
俺の名前は加藤将之、周りのやつからはカトユキなんて言われてる。
その辺の高校に通う立派な男子高校生だ。
朝から昼までつまらない勉強をして、夜はスマホやパソのゲームをひたすらやりまくる廃人ゲーマーってやつだ。
特にMMORPGに関しては、巷でも有名なプレーヤーとして名をはせている。
最近のお気に入りは何と言っても
WonderSlumWalker
略してワンスラと呼ばれるネトゲだ！
とにかく面白い！
壮大な世界観はもちろん、魔族も人間もケモナーも神様も入り乱れての戦いぶりが派手なのだ！
他にも、すぐには習得できないスキル、高価なアイテム、強いギルドなどやりこみ要素も満載！
はっきり言って、飽きないのだ！
そして何と言っても衝撃的なのが…
この世界を支配している女魔王のチートクラスの戦闘力！
クエストのひとつに、極悪難易度として魔王討伐というのがあるんだが…。
NPCのくせしてやたらと強い！
運営もちょっとパワーバランス考えてくれよ…。
おかげで魔王を倒したやつは、ギルドも含めて今現在誰もいない！
倒すと夢のような報酬が手にはいるのに…。
そして俺もその魔王を倒そうとしているプレーヤーの一人！
さっそく今日もひたすらレベル上げにいそしんでるところだ。
もう気がつくと夜中の３時…。
そろそろかな…。
さすがに明日も学校があること考えると、この辺で寝るべきだ。
俺はログアウトをしたあと、すぐにベットに潜り込んだ。
…よし！
明日は今以上に頑張るぞ！
んじゃ、おやすみー…。
一
「おいっ！貴様！何をしている！早く起きろ！」
んんぅ…まだおきる時間じゃないよぉ…。
もうちょい寝かせて…。
「貴様っ…この魔王…クリスティアーネ様の言うことに歯向かうつもりか！」
んにゅ…魔王討伐はもうちょい先にするから…。
「ええいっ！訳のわからんことを言うな！早く起きろ！」
ゴツンッ！！
と鈍い音がしたと思ったら、頭にひどい痛みがやって来た。
「いってぇ！！何すんだよ！」
「ふんっ！この魔王に対してその物言い…。もっと教育する必要がありそうだな…」
「いや、だから魔王討伐は…」
と思ったそのとき、俺の目の前には…
頭には角、腰まで伸びたアルビノの髪の毛、禍々しくも装飾が施された黒い衣服、そして…。
ビックリするほどの美しさを保った女性の顔。
二重瞼は凛々しく、ほっそりした顎のライン…。
頬の色は薄い肌色をしており、一度見たら忘れないような…。
いや…ちょっと待て…。
こいつ…知ってるぞ…。
ワンスラの中でよく見るやつだ…。
間違いない…。
こいつは…。
「おい！何をボーっとしている！」
ワンスラ最強の魔王、クリスティアーネじゃねーか！
