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35 深窓


 クローディアは、小間(ブドワール)に一人でいた。


 壁際に積み上げられていたこまごましたものは別の場所に移して、ソファやキャビネットといった大きな家具だけが残る、がらんとした部屋の中央に立っていた。


 手にした有蓋の記憶(アーバー・レコード)に視線を落とし、懐中時計の長針と短針がまだ動いていることを確認し、それから、肌の下を流れる自分以外の『血』の存在を意識する。


 クローディアが知っている有蓋の記憶(アーバー・レコード)の使用法は、独学でしかない。


 自分の体を大きくしたり小さくしたりした時と同じように、自分の体を使って実験し、手探りしながら学び取ってきたものになる。


 有蓋の記憶(アーバー・レコード)が古い魔法使いの『家系図』であることを知って、過去に戻せるのが生まれ持った肉体にとどまらないことも知って、さらにその先にある景色も知っていき、いま考えると、かなり危なっかしい試行と失敗を繰り返して学習していった。


 おかげで、『使い方』といえるほどには理解を深められたが、それが正しい使い方なのかどうかは、もちろん今も分かっていない。


 ともあれ、直系ではないクローディアが、いくつも枝分かれした血の系譜を、数日かけてさかのぼり、家系図の中でも頂に記される宗主『リッテンバーグ』の血を、自身の体に取り入れることには、もう成功している。


 セドリックたちが帰宅する前に、クローディアは『深窓』を開き、迂回路を仕掛けておかなければならない。


 少しだけはやりながら、自身の赤く染まった爪から伸びる赤い筋が、手の甲を通って手首へと広がり、不思議な紋を描きながら服の下へと入り込んでいく。


 わずかな違和感を感じながら、赤い筋が腕を這い、胸や腹を辿って首筋までたどり着くのを感じると、クローディアは、ほんの数歩先にある壁際に駆けていき、何もない壁面の上に自身の左手のひらを即座に押しつけた。


 入れ墨のように全身を巡っていた肌の上の紋は、すぐさま逆流してクローディアの爪紅から壁面の上に赤い紋を広げはじめる。


 クローディアの肌から紋が消えても、紋ははさらに変化を続けて輪郭を細く長く伸ばしながら、広がるように円形を象り、枝先の実りのようにひとつふたつと、次々に新たな円形を生んでいく。


 クローディアが持っている知識を総動員してそれを呼ぶなら、魔力回路になるが、回路と表現するには、素人目からしてもかなり奇妙な回路だった。


 円の中には文字や数字に近いものも見て取れ、連なる斑点たちは年輪のような狭間の中を踊り回り、小間を覆う四方の壁と、天井、床のすべてを埋め尽くしていく。


 しばらくの間、室内を見聞するように動き回っていたが、不意に部屋の中に残されていたソファやキャビネットが、円のひとつに飲み込まれはじめた。


 そろそろ次の段階に入ることを、クローディアは淡々と察した。


 すべての人工物が部屋から消え去ったあと、古い物を依り代にするいずれの人工精霊がそうであったように、小間の鏡板を中継ぎにして、人工精霊を顕現させる。


 旧リッテンバーグ邸のどこかにあるという、深窓の人工精霊。


 クローディアが最初に触れた場所に形作られたのは『扉』だった。

 壁面いっぱいにそびえ立つ、飴色の光沢をした木製の両扉。


 木独特の色艶に、綿密な彫り細工を施されて、品よく仕上げられてはいるが、こんな状況でもなければ、いたって特筆すべきところのない扉になる。


 深窓の扉は自分から門扉を開くが、扉の奥に向こう側の世界はない。


 あるのは無数の模造品が納められた棚であり、見た目の印象だけで語るなら、小指ほどもない豆本がぎっしりつまった小さな木造図書館が近いだろう。


 正面の台座には小さな家があり、家の周囲には小さな壁龕が群れをなしている。それぞれの壁龕には、小さな人形がそれぞれ安置されていた。


 さらに開かれた両扉の方にも、格子状の小棚と引き出しがおびただしく備わっている。


 小棚に納められているのはもちろん豆本ではないし、両扉も開かれただけでは終わらず、深窓の扉はさらに、扉から扉を開いていった。


 あたかもパネル式の館のごとく開き続け、何一つ間違いを起こさない計算された動きで小部屋の壁という壁に格子縞の羽目板――鏡板を重ねていく。


 そんなただ中に立つクローディアは、深窓の扉が伸ばす角張った両腕に抱き込まれるような錯覚を覚えるが、家を本性にする人工精霊だと分かっているからか、不思議と恐怖を覚えたことはなかった。


 遅れて、天井と床敷きもまた鏡板で仕上げられ、そうして小間(ブドワール)が完全に閉ざされると、深窓の扉は開ききった。


 クローディアは、だいたい知っている室内の状況にはあまり注意をはらわず、正面にある台座へと足を進める。


 台座を取り巻く小さな壁龕には、小さな人形が居並んでいるが、ざっと見ただけでも百体以上はあるだろう。


 全員が全員、見覚えのあるお仕着せを着ていたが、家の模型に一番近い位置にいた人形が、ローレンスに似た面差しを持っていることに気づいた。


 思わず手に取ろうと腕を伸ばすが、ローレンスの人形は壁龕の中から微動だにしない。クローディアは早々に諦めて、台座にある家の模型の方に取りかかる。


 ロの字型の建物を縦に二つ並べた一階建ての家で、持ち上げれば、こちらはあっさりと台座から離れ、クローディアは両腕からややはみでる家の模型を大事に抱えた。


 模型を手に後ろを振り返れば、部屋の真ん中には長方形のくぼみができている。クローディアはとくに驚きもせず、今度はくぼみの方へと近寄った。


 大きさはかなりもので、部屋の中央をほぼ占領しており、くぼみの中には白い砂が敷き詰められている。白い砂を掻き分けてみれば、くぼみの底には青く色づいた水が張られていた。


 砂と水は混ざることなく、触れたクローディアの手にくっつきもしない。


 これらは、砂の一部をより分けることで山や丘をつくり、底にある水で、海か湖、もしくは川を表せるようになっているのだろう。


 クローディアは持っていた家の模型を、砂の上に置いた。そのまま変化が起こるのを、覗き込むようにして待つ。


 大きな変化があったのは十数秒後、小さな家が膨張をはじめる。地面の白い砂を吸収し、外壁や内壁を新たに作り出しながら、すくすくと育っていく。


 白い砂を絶えず飲み込み、部屋数を増やしていくが、増設された部分の外観は尖ったり平たくなったり、削られて消えたりもしていた。


 ひとつの家の歴史が早回しで構築されていくなか、何もすることがないクローディアは、時間を潰そうと、部屋の中を見て回ることにした。


 正面以外の壁面には、上から下まで格子状の小棚と引き出しがびっしりと列をなしているが、小棚の枠内に収納されているのは、手のひらサイズの家具である。


 天蓋付きのベッドやマントルピースといった大型のものから、食器棚の飾り皿や鏡台の化粧道具など、細部まで作り込まれた小型のものまで、ひとつの家具にひとつの枠が割り当てられ、ところせましと陳列されている。


 一歩下がったところから鑑賞するようにゆっくり進むが、すぐに見覚えがあるライティングビューローを見つけて立ち止まった。


 寝室にある物とうり二つで嬉しくなるが、他にも木机の周辺に置かれた、クローディアが日々使用している家具が次々と目に入ってくる。


 おそらく、旧リッテンバーグ邸の屋財家財を、すべて網羅しているのだろう。


 クローディアは手を伸ばして、家具のひとつを取ろうとしたが、どんなに力を入れても棚から離れようとない。


 少しだけ残念に思いながら、中央のくぼみに置いた家の模型に視線をやれば、最初の小さな家は、二回り以上拡張されていた。


 ロの字型の建物を縦に二つ並べた形状に変わりは無いが、互いに二階建てになっており、外装や内装などにも手が加えられ、ロ型とロ型の間には、もうひとつ建物ができている。


 上空から全貌を俯瞰したことはないが、外観全体の様式から、クローディアがよく知っている屋敷が、白い砂上にしっかりと再現されていた。


 旧リッテンバーグ邸は現在、『前邸』『中邸』『後邸』の三邸と、地上の屋敷と同等の広さを持つ地下施設を含めた、四つの構造物で構成されている。


 二つのロ型のうち、一番大きく、主人たちの住居になるのが前邸で、前邸よりやや小さく、裏で主家を支える作業場となるのが後邸。その中間、前邸と後邸の双方と接するように横たわる細長い建物が中邸になった。


 さらに、地面の砂を掘ってみれば、広大な地下室も確認できるのだが、それよりも、旧リッテンバーグ邸の前に勢揃いしている十五体の人形にクローディアは目をやった。


 人型は十三体で、馬型が二体。馬型は二体とも鹿毛で、人型も十三体すべて銀の頭に黒い目だが、髪型や衣服、何より顔の造形で、それぞれの違いがはっきりと見て取れる。


 視線を正面の台座に戻せば、壁龕からいくつか人形が消えていた。


 クローディアは、感慨深い気持ちで完成された小さな旧リッテンバーグ邸を、そして深窓の内部を見渡した。


 この、ひときわ変わった人工精霊の中に入るのは、今回がはじめてではない。


 子供の頃、実家の旧エヴェレスト邸にある、自分にあてがわれた子供部屋(ナーサリー)で、ほぼ同じ体験をしていた。


 はじめて入り込んでしまったときは、それはもう困惑しきりで、部屋から出ることしかできなかったが、この部屋の不可思議さは、それだけに収まらない。


 クローディアは、当然、父親たちに叱られることを覚悟していたが、旧エヴェレスト邸の面々は、私僕も含め娘がしでかした所業に、まったく気づいていなかったのである。


 どうやら彼らは、屋敷の一部を感知できなくなるどころか、認識できていないことすら認識していないようだった。


 変だとは思いつつも、有蓋の記憶(アーバー・レコード)を取り上げられたくなかったクローディアは、口を閉ざしてしまい、誰も知らない自分だけの秘密は、『深窓』への好奇心を抱かせた。


 すぐさま深窓を開いたりはしなかったが、その代わり、本を読んだり、考えたりして、深窓という名前や使い方を知っていき、開いても支障のない時間と場合も学んでいったが、分かっていないことはまだ多い。


 というより、本当の意味で使いこなすには、クローディアはまだすべての条件(・・)を満たしていない、そういう結論に行き着いている。


 クローディアに出来るのは、旧リッテンバーグ邸の模型に張り巡らされた回路――勝手に『仮設回路』と呼んでいるが、その仮設回路に迂回路を設けることと、迂回路を設けた仮設回路の仮設結果を、本物の屋敷に反映させることだけ。


 そもそも旧家に張り巡らされた回路にはそれぞれ違いがあるうえ、小さな家の細かな回路を目視で捉えるには限界があった。


 だから、おおざっぱなことしか出来ないのだが、小さな回路を大きくする方法に、まったく心当たりがないわけではなかった。


 格子棚にひかえている家具たちである。


 家の模型と同様に白い砂の上に置けば、家具を基点に、各部屋を拡大して見られるようになるのではと、長い間、考えに考えて推論を導き出したのだが、けれど、先ほど試したように、棚から取り出すことができないため、クローディアが考えた推論を実践できたことはない。


 ただ、家の模型だけでもできることはあるのだろう。


 やろうと思えば回路の書き換えも可能なのだろうが、それには膨大な知識と経験に基づいた技術力を必要とするため、やはり、クローディアに出来ることは、迂回路を作ることくらいだった。


 クローディアは模型に手が届くところまで歩いて行って、腰を下ろした。


 これからローナが立てた計画通りに、小さな旧リッテンバーグ邸の仮設回路に迂回路を仕掛けておかなければならない。


 そうすれば、たとえ深窓を出ても、女主人の指輪を介せば、仮設回路で施した迂回路を本物の回路にいつでも反映できるようになる。


 ただし、前述したようにおおざっぱなことしかできず、迂回路を設けることで回路の一部を孤立させたり、私僕たちの感知を阻害するくらいしかできないが、ローナはもとより、回路の書き換えを計画に踏まえない筋書きを組み立ててくれた。


 クローディアは念のため、ローナに言われたことを一字一句きちんと思い出す。


 ローレンスの機能を停止させる迂回路と、ローナが指定した二十近くの扉を完全に孤立させる迂回路と、同じように男主人の指輪を孤立させる迂回路を設けたら、いったん深窓を出ること。


 頭の中でそう復唱してから、模型に仮設回路をしかける作業に入った。







 クローディアが、少しだけ長い自分の話を、自分の侍女(レディースメイド)にしたのは、ほんの半日前のことになる。


 どう聞かせても楽しい内容にはならなくて、案の定、話を進めていくほどローナは表情を歪ませた。


 けれど、彼女に自分の望みを知ってもらうためには、自分がこれまで黙して語ることの無かった過去を聞いてもらうほかない。


 それはクローディアが、何を聞かされても、何を言われても、この家へ入ろうとした理由であり、セドリックが忘れてしまった、二人の昔日だった。


 感情を切り離して話すことは難しく、言葉づかいは何度も乱れてしまったが、クローディアが子供時代の出来事を話し終え、それから七年もの間、自縄自縛に陥ってしまった経緯を口にする頃になると、ローナはついに泣き出しそうな顔になっていた。


 涙を流せないのに、彼女たちは泣くことができた。


 悲しませると分かっていただけに、話してしまった罪悪感はひとしおで、途中、続けるべきか言いよどんでしまったが、ローナから先を促されて、ぽつぽつと語り出した。


 二人の間にあった半年間を覚えていないか、二度にわたって確かめたが、どちらも思ったような返答は得られなくて、本人に聞いて駄目だったのだから、もうこれ以上の悪あがきは止めようとしたこと。


 せめて、子供だけでも欲したけれど、それすら拒絶されたうえ、はじめから三年で別れる気でいることを知らされて、最初の一年間は、ただただ呆然としてしまい、何も手につかなかったこと。


 二年目になってようやく動き出し、およそ一年を掛けて一級回路技師の資格を取得したが、このあたりはローナもよく知っているはずだから、軽く触れただけで割愛する。


 一級資格を得たほぼ直後から、セドリックが家に帰るようになり、ローナたちもいつもと違う行動をとるようになって、おかしな行動に気づいてはいたが言い出すまでにはいたらず、そのまま王立学院を訪れる日を迎えた。


 一度目の訪問で、セドリックの噂とクローディアの兄がついた嘘が発覚し、二度目の訪問で、セドリックが、けっして言うはずのない言葉を耳にした。


 何が何だか、分からなくなってしまった。


 けれど、何かが起こっていることは漠然と理解した。

 もう一度、セドリックと話しをしなくてはいけないことも。


 ただそれは、クローディアにとって、はてしなくハードルの高い難題だった。


 すでに二度失敗している苦い記憶が、心に重くのしかかる。

 何より、うまく喋れる自信がみじんもない。


 子供の頃の出来事や、王立学院で見聞きしたもの、彼の言葉に感じた違和感をどうやって話し、どうやって聞けば、クローディアの知りたいことが知れるのか。


 自分だけの力ではどうにもならないのは明らかで、以前のままならきっと諦めるしかなかっただろう。しかし、今のクローディアは、すぐそばに借りられる誰かの力があることを知っていた。


 いついかなる時も、女主人に寄り添おうとしてくれていた、ローナという侍女(レディースメイド)

 クローディアはそうして、彼女に思いの丈を打ち明けた。


 「あ、でも……あの、でも。できれば、他の子たちには知られたくなくて……。昔のこととかは特に、その、良くないから。勝手だけど、どうか、ローナの胸に納めてほしくて、こうして……」


 こうして、会話が聞かれないように、特殊な方法で回路の感知を切ったのだと、クローディアは言い忘れていたことを思い出し、若干うろたえながら続けようとしたが、ローナが遮るように名を呼んだ。


 「クローディア様。クローディア様が厭われるのなら、他のものに多くを語ったりはいたしません。ただ、わたしたち屋敷私僕は、奥様と旦那様のためにあります。クローディア様の望みが、セドリック様と最善の形で言葉を交わすことならば、たとえ、すべてを知らされていなくても、私たちは全員喜んで力を貸すでしょう」


 「……はい」


 「その上で伺わせてください。あなたがローナに望まれることは何ですか?」


 改めて確認を取られて、クローディアは少し戸惑ってしまう。


 たくさんのことがあった。考えて、悩んで、また考えてさんざん遠回りしまった気がするけれど、きっと、はじめから望みは変わっていない。


 「――セドリックの口から、真実が知りたい」


 ローナは、晴れやかに笑う。


 「では、そのように。ローナはローナが持てるすべての力で、クローディア様に力をお貸しします」


 はい、とクローディアは、自分の考えが改めて知れたような気持ちで頷いた。


 その後は、てっきりどういう形で席を設けるのか話し合うのだとばかり思っていたが、ローナは何故か、クローディアが持つ能力と技術、取り分け有蓋の記憶(アーバー・レコード)について質問する。


 不思議に思いつつも、できるだけ詳細に説明すると、ローナはそのまま午前から正午近くまで、ただひたすらに思考を巡らせた。


 数時間かけて出された提案を、クローディアは聞かされるのだが、今度はクローディアの方が詳細な説明を受けねばならないほど、彼女の筋書きは予期せぬものだった。


 ローナの指示に従い、家女中(ハウスメイド)のリリーとマーガレットを呼び、小間(ブドワール)から荷物を運び出して、そこで深窓を開いたのは前述したとおりである。


 家令ローレンスを停止させる仕掛けは上手くいき、他にもささやかながら準備を整えて、クローディアたちは、セドリックの帰宅を玄関ホールで出迎えた。






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