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一話目「オタクな賢者は先生である」

地図によるとこの辺なんだけどなー。・・・あっ、いた。


俺の先生――ルイが広く抜けた場所の真ん中に浮きながら待っていた。

なにしてんだろ?なんか木の枝で地面に絵を描いてるようにみえるんだが。


それにしてもやっぱり可愛いな、うちの先生は。しびれを切らしてちょっと怒ってる顔もすてきですよ先生!

・・・あっ、こっちに気づいた。


「やっと来たんだね、ユウト君。遅かったじゃないか」


近くでみるとまた一段と俺の先生は美しい。ほんと、100万ドルの夜景なんかよりも余裕できれいだ。調子のんなよ100万ドルの夜景ども!おめぇらモブだかんな!!


「先生は【瞬間移動】できるから早かっただけでしょう?」

「あはは。まぁそうなんだけどね」


あれ?さっきまでなにを描いてたのか気になって見てみたんだけど、なんだこれ?

キリンにしては首が短いし、犬にしては耳が大きいし・・・。


「これはなんです?豚かなにかですか?」

「んなっ・・・!? 見てわからないのかい!?!?」

「えーっと、部下の失敗の責任として偉い人の靴をなめさせられてるリーマン?」

「こ、これをどうみたら・・・・。はっ! そ、そんなわけないだろう!これはゾウだよ!」

「これがゾウ!?何かいろいろと間違ってませんか!?」

「・・・ちょっと絵が下手だからってそんなに言わなくても良いじゃないか・・・」


ぷくーってふくれてふてくされた先生。まじ萌えるんですけど!!携帯に撮って永久保存したいぐらいにね!! そんなことしたら携帯を割られるからしないけど。


「まぁまぁ、機嫌直してくださいよ、先生。甘いもの持ってるんですけどいりま――」

「あぁいるとも!もちろんだ!!」


食い気味で返事が返ってきたけど、とりあえずは機嫌も直ったし良かった良かった。

先生は甘いものに目がないからな。今も、ふわぁ~、甘い・・!!おいしいよっ!って満面の笑みで俺に話しかけてくるわけで。

・・・先生のほうがおいしそうに見えるのは俺だけでしょうか?いいえだれでも!


それにしても・・・・うん、ここはひとつ。


「では甘いものも食べたことだし、修行を始め――」

「先生おねがいがあります!」

「な、なんだい?」

「疲れたんでおっぱい揉ましてください!」


先生のおっぱいは極上だ。形も良いし大きさもある。Gはあるんじゃないだろうか?たぶん一揉みで、山を登った疲れなんてふっとんでしまう。


「・・君は何を考えているんだ?」

「先生の胸部についてです」

「言い方を変えても同じだ! そ、そんなに僕のおっ・・・む、むねを見ないでくれよ!」

「じーーっ」

「や、やめてくれ!! はやくやめないと・・・」


あっ、やばい。すっごい熱そうな炎の玉が先生の手らへんでおっきくなってる。

あれ当たったら間違いなく灰になるな。うん。


「わ、わかりましたよ。もう見てませんよ全然」

「うむ、なら良いんだが。さて、さっそく修行をはじめようか」

「先生、あと2分待ってもらっていいですか?」

「ん?良いけど、どうしたんだい?」

「先生のきれいなお尻を眺めていたくて!」


ボンっ。

っ!? 先生のパーフェクトな調和のとれた巨乳はみてないのに!?!?

ってか、ちょ、死ぬ、あっつ!!まわりが火の海すぎてなにもみえない!ぎゃあーー!!プリーズヘルプミーー!!オーマイダーーーリーーン!!



「・・・今日は修行やめるか」


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