エピローグ 紡がれる物語
ーー川から海へと続く夕暮れ時の河川敷を、麦わら帽子を被った少女と母親が手を繋いで歩いている。
すっかりと傾いた夕焼けに長く伸びた二つの影が、その親子の仲の良さを物語っている。
ふいに立ち止まった少女が川の方を指差して母親に話し掛ける。
「お母さん。あの光ってるの何かな~?」
「ほら、あそこで光ってるよ……」
それは……厳しい残暑も幾分か和らぎ、辺りに飛んでいる赤トンボが秋の気配を運んで来る時期だった。
季節は巡り、物語は紡がれてゆく……。
初めに。
最後までこの未熟な小説を読んでくださった方に感謝を述べたいと思います。本当にありがとうございました。
そもそも普段小説という物を全く読まない自分が何故小説を書こうと思ったのか?
3年程前でしょうか、元々は某マンガ雑誌に投稿するつもりで考えたお話でした。実際にネーム(下書きのような物)まで作っていたのですが、決められたページ数の関係もあり(もっとシンプルに纏めていました)、また画力の問題もあって投稿を諦めていました。そこへある時にこのサイトを知り「ならば」と、1度短く纏めた話を再び膨らませて1から作り直しました。
如何せん圧倒的な技術不足のせいで、伝えたい事の半分も届いたかと不安になります。
最後に……もしこの作品を読んで何かを感じてもらえたなら感想などを頂けたら幸いです。