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プロローグ 夏の終わりに始まる物語
初めて投稿します。話の大筋は出来ていますので肉付けをしながら頑張って書き上げたいと思います。なにぶん初めてなので誤字、脱字、読みづらい等は御容赦下さい。
彼女は突然僕の前に現れた。
八月も半ば、もうすぐ夏休みも終わりの……太陽の日差しが高い、とても暑い日の午後だった。
「やっと見付けた」
街へと続く通りで、ふいに声をかけられた僕は驚いて後ろを振り向いた。
見た目二十代前半。色白で細身の、身長は160cmくらいで、黒髪のロングヘアーとワンピースがとても似合う、端正な顔立ちの女性が笑顔で僕を見つめている。
「かわいい」思わず口走りそうになるのを我慢する。
「あの……何か?」
「あ、突然すみません」
彼女もいきなり僕に声をかけた事を謝っている様だ。
ーー彼女は続ける。
「はじめまして。私、小野寺真理っていいます」
「はあ……どうも」
確か、こんな感じの返事をしたと思う。
正直、この後彼女からの突然の告白に動揺してしまい、自分でも記憶がハッキリとしない。
小野寺真理……この女性との出会いがきっかけで、僕の最後の夏の物語が始まる。