第二話~学校生活2日目の始まり~
目覚ましが鳴る。眠いなと思いながらも、目をさます。何で学校って朝行かなければならないんだろう。いや、朝行っても良いが、もう少し遅い時間にしてほしい。せめて、10時か、11時ぐらいが良い。それなら、ほら、今見たいに寝坊せずにすみそうだ。時刻は今、12時を過ぎている。完璧に遅刻だ。
やばい!!急がなきゃ…
って、やっぱりやめよう。もう遅刻は絶対に免れはしない。それならいっそうの事堂々とリビングに行って、遅めのモーニングとしょうではないか。
だいたい、これには立派な理由があるんだ。昨日の夜全く眠れやしなかった。
「マジでどうしよう…」
俺は1ヶ月以内に彼女を作らなければならないことになった。
これも全部あの、いまいましい、糞、可愛い妹のせいだ。
まあ、いいや、許そう。
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時刻は13時俺は今教室の前にいる。
なんと言い訳をしよう。
素直に寝坊です。って言ったら間違いなく怒られる。いや、あの先生のことだ。怒られるだけではすまなそう。
がらんと教室の扉が開けられた。教室の前にいる俺を見て奥地先生はだいぶご立腹のようだ。
糞、まだ言い訳考えてないのに。
「おはようございます!」
とりあえず元気良くあいさつだ。
「いや、今はもう、こんにちはだ」
ごもっとも。
「一応聞きたいが、なぜ今さら登校してきたのだ?」
口調こそは丁寧だけど完全に怒っている。
マジでどうしよう…
そうだ!試しに笑ってごまかすか。
「あはははははははっ!」
「あん?」
「は、ははぁ…」
ダメだ、失敗だ。
更に怒らせてしまったようだ。
こうなれば奥の手だ。逆ギレだ。
「なんか文句でもあるんっすか?だいたい、俺が何時に学校に来ようがてめえには関係ねえだろうが。この豚野郎が!!」
ふっ。どうよ、この俺の度胸。スッキリしたぜ。
「何をブツブツ言っとるんだ。早く理由を教えんか」
「はい、寝坊しました。二度と無いように気を付けます」
俺は頭を下げた。
「2日目に遅刻とは先が思いやられるな。まあ、今回だけは大目に見てやる。自分の席に着け」
「はい、すみませんでした」
俺はもう一度頭を下げると教室に入り、自分の席に着いた。
どうやら今は昼休みの時間らしい。
あちこちで他の生徒達が机をくっ付けて、好きな人どうしで弁当を食べている。
そうか。高校に入ってからは給食がなくなるんだったな。ちょっと寂しい。好きだったのに。まあ、時たまデザートのゼリーをねだってくる不良がいなければもっと好きになれたけど。アイツらってなんなの?親から人の食べ物取っちゃダメって教わらなかったの?思い出すだけでムカムカしてきた。
糞!
「矢澤君…」
「何だ!」
ヤバい。つい勢いで怒鳴ってしまった。
「いや、一緒に弁当どうかなって思ったけど…
今忙しそうだし…
また出直す!」
走って俺の元から離れていった。
せっかく友達ができるチャンスだったのに…
もったいないことをした。もう誰も誘って来ないだろうな。まあ、どうせ今日弁当持ってないし。良いかな…
「矢澤君…」
おっ。何てラッキーなんだ。また誰か声をかけてくれたぞ!今度こそ愛想良く笑顔で返事してやろう。
俺は満面の笑みを浮かべながら声のした方へ向いた。
「また、何をニヤニヤしとるんだ。僕の事が好きなのか?」
また、お前か。どうしてお前はいつもいつも…
はぁ。
「違います。何か用事ですか?奥地先生」
「一回職員室に来い。遅刻届けを出してもらう」
「わかりました」
なるほど遅刻届け何てもんがあるのか。まあ、もう義務教育じゃないもんな。
先生は一度は去ろうとしたが、言い忘れた事があるらしく、立ち止まって俺の方へ振り向いた。
「あっそうそう。言い忘れたが、お前今日から学級委員長になったぞ。午前中のLHRに決まった事だ。しっかりやれよ」
そう言い残すと先生は今度こそ教室を後にした。
何て事だ。学級委員長だと…
俺にできるわけ無いだろうが。ってか何で勝手に決めてんだ。
…まあ、寝坊した俺が悪いし、いっか。
って言ってもデメリットだけじゃない。学級委員長って大抵、男女一組で構成されているもんだ。つまり、俺はもう片方の女子学級委員長と仲良くできるってもんだ。あわよくばそいつと付き合って、来月の家族旅行に誘えるぞ。でも、誰だろうな。ん?後ろから肩を叩かれた。振り向く。
「矢澤君…だよね?」
「あ、あぁ」
情けない声で返事をする。
「私、学級委員長になった山口恵美っていうの。一緒に頑張ろうね!」
超絶美女が俺の前で可愛らしいファイティングポーズををとっている。
「あ、うん。が、頑張ろお…」
「うん!頑張ろっ。んじゃあね」
胸の前で小さく手を振ってから俺の前から去った。
あの人が学級委員長か。なるほど、あの人、俺みたいに押し付けられてではなく、皆に信頼されて学級委員長になったんだろうな。
だって見てみろよほら。男女問わず10人ぐらいあの人を中心にして囲みながら会話をしている。
たった2日でこんだけ友達が出来たようだ。
それに引き換え俺はというと、友達、いや、まともに会話した相手0人である。
出来たといえば天敵一人、いや、一匹だ。
あと、やたらこっちを見てくる天然パーマのアイツ。
もう良いよ。わかった。
どうやら俺はお前と同類のようだ。




