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第一話~家族会議~

時刻は9時、丸いテーブルを囲んで、俺、姉、妹、母、ハゲが座っている。テーブル真ん中には表紙が男どうしで抱き合っている雑誌が置かれている。俺はキョドり、姉は笑って、妹は吐き気がして、母は泣き、ハゲは雑誌の表紙に釘付けの状態だ。

「ど、どうして?」

母が震える声を押さえて俺に聞いてくる。

「ち、違うんだ。母さ「まあ良いんじゃないのか?見た感じそんなに悪そうなものでもないし」

俺の声を殺して親父が自分の新たな性癖をカミングアウトする。

ちょっと黙っとけ、俺の人生がかかってるんだ。

再び言い訳をしようとすると突然笑ってばかりの姉が口を開いた。

「いくらもてないからって、男に走ること無いんじゃないかな?だいたい…っぷ。ぷははははははっ」

こらえきれないのか再び笑い始めた。

一生笑っとけ。

糞っ!このままじゃやばい。

…っていうかなんだこれは。本当に見たこと無いぞこれ。

「何があなたをそうさせたの?私はあなたをそんな子に育てた覚えはないわ」

「だ、だから違うっ「おい見て見ろよこれ!このページ!!なかなか良い角度とは思わんか!?」

今度はなかなか際どい写真のページを開きながら興奮気味で俺の弁解を邪魔しやがった。

だが、めげないぞ。

俺は無実だからな。絶対証明してやる。

でもどうやってやろうか?

考えろ俺。絶対に突破口はあるはずなんだ。

少し考える。色んな提案が頭をよぎる。

………これしかないか。

「実はそれ俺のじゃないんだ」

勇気を振り絞って声を出した。

「じゃあ誰のよ?」

笑い疲れた姉が真剣に聞いてきた。

場の空気が一変した。

よし、俺のペースになった。

「じ、実はこれ…」

俺は勿体ぶるように一回深呼吸をする。

姉と母は真剣にこちらを見ている。妹はどうでも良さそうにそっぽ向いている。親父は何故かティッシュを探している。

「俺の彼女の物なんだ…」

俺がこの嘘をついたのには理由がある。

まずは何より母に俺は男色系ではないと証明しなければいけない。

彼女がいると言えば間違いなくその疑いははれる。

プラス、俺の物ではないと言っておけばもう間違いはないだろう。完璧だ。

「何でその彼女?がそれを持っているわけ?」

姉が俺の事を信用していないようだ。

「その、あれだ。俺の彼女は腐女子なんだ」

どうよ、この完璧な返し。

「腐女子って何?」

今度は母だな。

「要は男どうしの恋愛を好む女子の事。これ超おすすめだからって貸してくれたんだ。まあ、読んでないけどな」

ふう、疲れた。まあ、こんだけ言っておけばOKだろう。俺は名残惜しそうな顔の親父を無視して雑誌を取り上げた。

「じゃあ、俺もう寝るから…」

早足でリビングのドアに駆け寄る。

よし。後、一歩でここから逃げられる。

「じゃあ、その彼女ここに連れてきてよ。お兄ちゃんっ」

終始黙っていた妹が可愛い笑顔でとんでもない事を言い出した。

「そうね、ちょうど来月、皆で家族旅行するんだから、彼女さんも誘いなさい一人(かずと)

続けて母もとんでもないことを言い出した。

姉は再び笑い始めた。親父はまだ悲しそうな顔をしている。












そんなに欲しいのかよ。これ



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