第一話~はじめての学年集会~
今はこの学校へ来てからはじめての学年集会である。俺達新一年生はまだクラスの仲間をまだ把握していないからそれぞれ好きなところに座っている。
一人の中年男性がマイクを持って皆の前に立った。
「こんにちは」
中年男性は挨拶をしてから軽くお辞儀をした。
「こんにちは…」
小声ではあるが数人の生徒が挨拶を返した。
その挨拶を返した生徒達は間違いなく優等生。もしくはひとクラスに大抵一人はいる変わり者である。変わり者の特徴としては普段は凄く真面目で、物静かである。
しかし、勉強はまるでダメ。もしくはひと教科だけずば抜けて出来る。後、天然パーマ等、容姿が別の意味で目立つ。
まだまだ特徴は山ほどあるが、まあ今は良い。
ちなみに俺は挨拶の返事はしていない。
優等生ではないが変わり者でもない。
「私はこの真高校の校長をしてい る華麗就という者だ。まずは君たちにこの学校に入れたことを祝福してやりたい。おめでとう。さて、君たち新一年生はこの真高校 で勉強だけではなく、色んな事を学ぶ事だろう。例えば、ボランティア活動等を通して学ぶ道徳心。今君たちの回りにいる同級生達との仲間の絆…」
なるほど。
うちの学校の校長は良い事を言っている。
良い事を言っているのだが今一府に落ちん。
その話によると俺はこの学校で仲間の絆と言うものを学ぶ事が出来ないようだ。
好きなところに座れだの、好きな人と組めだの、友達のいない人へのいじめである。
そんな自由最初から無い方がいいに決まってる。
けど、今だけだ。
そうだ!
きっとどこかに優しい人が俺の隣に移動してくるはずだ。
そしてそいつは学年一の美女で、
そんでもって俺はそいつといい感じになって、
幸せな学園生活を…
おっ!
本当に誰か俺のそばに来ている。
胸の鼓動が高鳴る。緊張で体が動かなくなってきた。喉も乾く。汗も勿論かいている。
俺の隣に座った。ん?
この香りは…!
「やっぱりお前はここでも一人か?」
やたら腹が出ている中年男性が勝ち誇ったような面でこっちを見ていた。
香りと言うか臭いだった。
くせえ。
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