問題発生
朝起きた。
日差しが眩しい。天気はもちろん晴れである。
窓を開けると、涼しい風が入ってくる。
「落ち着くなぁ……」
今日から、また、店を開く。しばらくの間、休業していたし。
今日はいつもより、少しだけ、早く起きているのだ。
理由は簡単。準備だ。
休業していた分、汚れが溜まっていると思う。
更に、久しぶりに開くとなって、人がいっぱい来ると予想できる。
だから材料を加工したりする時間を確保するため、早く起きたのである。
その時、ドアが叩かれた。
朝っぱらからなんだよ……。
「はい〜なんですか」
「レオ・シーファさんですよね」
「え、あ、はい。そうですけど」
「私は世界総本部幹部のジェイクと申します。今回、貴女の、お店に、視察に行きたいと思い、あらかじめ伝えておきます」
問題発生。
いつも問題ばっかりだけど、今回は流石にやばいだろ。
レニアから、連絡がなかったら、気を抜いていたところだ。
あぶねぇ……。
それにしても、隠れたりしないんだな。
観察者って、普通、観察対象の目の前に来ないだろって。
まあ、そこは後で考えるとして、今は、こいつと、話をしよう。
「え、あ〜。何人くらいで視察に来るのでしょうか……?」
「……三人で行きますので」
「あ、では……予約として、記録しときますね」
「わかりました」
ふう……。
まずは、大丈夫だろう。
ジェイクは去っていく。
レニアに報告をしよう。
おそらく、大丈夫なはず。
聞かれたら終わりだけど、大丈夫なことを信じて。
「……送り方……これだっけ」
番号のボタンを押す。
「もしもし。レオ?」
顔が映る。
あのボタンはあたりだったらしい。
「あーもしもし……」
「どうしたの。何かあった?」
「あ、少々」
「言って」
ちょっと圧がかかってる気がする声だな……こっわ。
「えーとね……ジェイクっていうそっちの幹部がね、私が経営している、お店に視察にくるって。これは、気をつけないとやばいよね?」
「そうね。気を抜かないほうがいいと思う。それと、人数は」
「ジェイク以外に二人、さっき来たのは、ジェイク一人だった」
「……ちょっとまってて」
レニアは席を立ち、紙を探す。
「あった。これ、見える?」
映像の先に紙に書いてある文字をみる。
「昨日の夜に私がいる国を出てる、三人組がいる。名前を言うと、ジェイク、セルロド、ゼアの三人」
一緒に顔写真まで載ってあったから確認する。
「……わかった。ありがと。気をつけるね」
「うん。頑張れ」
そこで、通信が終了する。
一通り、名前と、顔はわかった。
後は、自分が気をつけるだけ。
……一瞬でも気を抜いたら、終わりでしょ?
結構疲れるな……。まあ、でも、ナナも危ないってなれば、やるしかないし。
……やるしかない。いや、やる。やり切ることが大事だ。
絶対、気づかれないさ。
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