冒険者総合本部へ
朝起き、いつものように準備し、ドアを開け、外に出る。
「? 誰だろ、この手紙」
ポストに手紙が入っていた。
すぐ取り、内容を見る。
差出人は隣国ネオニスにある、冒険者総合本部だった。
『冒険者の英雄、レオ・シーファ殿。至急、冒険者本部へ、来てください。今すぐに。絶対』
念押しがすごいな……と言いたいけど、それより、なんで?
なんで行くんよ……。
いくらなんでも雑だろ。知り合いだからって、いつでも来てもらえると思うなよなぁ……。
はあ……。一時休業の張り紙出してくるか……。
■
「フィア。行くぞ」
めんどくさいので、フィアも連れて行くことにした。
「兄貴!」
「ギルドに着くまで、姉貴って言いなさい」
俺だって、こんな喋り方は嫌なんだけどね。
「あ、ごめん」
「次は気をつけてね」
フィアは頷く。
……正直、フィアにも、こういう喋り方をしてほしいな……。
まあ、そのうち直していくんだろうな。
「あに……姉貴!見えてきたぞ!」
そう言い、目を覚ました。
まだ、空が薄暗い。
そう、ついたのは次の日の夜明け前だった。
フィアはこんな時間に起きてたんだな……。
若いっていいな。
■
さて、冒険者総合本部についた。
はぁ……。
目の前には、俺の幼馴染がいた。
「お前が呼んだんだろ?」
「ウェーイ!私が呼んだんだよーん。あれ〜?ガチで女になってんじゃん!かわいーじゃん」
こいつは、ナナ・メタル。
「うっせぇ!仕方ねえだろが!」
「うっせぇ〜?総合本部最高指導官にそんな口聞いていーのー?」
むかつくぅぅうぅぅぅうぅううぅぅ!!
「実力は俺のほうが上だ!しかも貢献度も俺のほうがあるぞ!」
「うっ……」
「ほらぁ!言い返せないな!」
「く、くそぉ……」
よし、今日も撃退だぜぃ。
「そんで?なんだよ。なんで呼んだんだよ」
「まぁまぁ!中に入ってから話すよ」
「わかった」
中に入り、応接室に通され、いい座り心地な、椅子に座る。
「それで、話とはなんだ」
「……完全に女子にならない?」
「なんだと?」
ふざけていないときの声と雰囲気だ。
どうやら本気なようだ。
「もし断ったら?」
「最悪の場合……処刑かもね」
「なぜ?」
「……秩序が乱れるから……かな」
秩序……ねぇ……。
まあ、確かに、TS症は極めて稀であり、あってはならぬことである。
だが、そこまでされる、筋合いはない。
「もし、やるとしたら、記憶は消えるのか?」
「……男だった頃の記憶はすべて、女子の記憶に置き換えられる。だから、なくなりはしないわ」
俺は考えた。考えまくった。
だけど、怖い。
「それと、その体になって実力の半分も出せなくなったのでしょう?」
「くそ……一本取られたか」
「じゃあ?」
「……わかった。やるよ」
「じゃぁ、力を戻す薬をあげるね」
「はいよ」
そんで、フィアの方を見ると。
「あえ……??」
状況が理解できていないようだ。まぁいい。知らなくていいことだからね。
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