フィアの思い 後編
【フィア視点】
「貴女は……寂しくないですか?」
そう聞かれ私は、頷いた。なんでわかったのかは、わからないけど、それよりも私を知ってくれそうで、助けてくれそうだからか、怖くはなかった。
「この私が助けてあげますよ」
「本当に……?」
「ええ。もちろん」
私は再度、この人の心を読んだ。何も感じ取れない。やっぱり、信用しても大丈夫なんだと、心を読むたびにその気持が増えていく……。
「どうすれば……。助けてくれますか?」
「こっち側に来てもらえれば、貴女のお兄さんと話す機会をあげますので……どうか、来てくれると嬉しいです」
私はこの人を信頼する。そう決めた。
「では、しばらく眠っていてください」
私はその言葉を最後に、視界が真っ暗になり、眠った。
起きたときには、私は白い部屋にいた。その時、さっきの人が歩いてきた。
「お目覚めですかな?」
私は声を出そうとしたが、出たのは私の意志とは関係のない言葉。そこで私は気付いた。騙されたと。
最初は、何かに体、意志を乗っ取られているのかと思った。だけどこれは、あの人によって複製された、私の魂だと聞かされた。
今、私の体を動かしているのは、私の魂の悪い部分を取った場所らしい。
不満や悲しみ、寂しさ、怒り。これらすべてを原動力にした物。こんなの私じゃない。でも……何もできない。ただ見ているだけで、言葉も話せず、何もできない、私が一番嫌う事なのに。
「さて、フィア。今から戦場の最前線へ向かうとしよう。お前には今、潜在能力を最大まで引き上げる薬を投与する。これで、国を滅ぼせ」
「わかった……」
従いたくないのに……私は何も言えない……。無力だ。
■【レオ視点】
王城に到着した。今から南側へ移動する。
俺はもう、レニアが作ってくれた装置を右腕につけている。名前がないのが不便なので、守る君と名付けた。
まだあの薬は飲まない。あれはまだ先に飲んだほうがいいと思う。いざという時に。ナナも言っていたけども。
あとは、兵器の調整をしなければな……。流石にあれは強すぎる。リミッターをセットしておこう。いざとなったら外せるようにも調整っと。
あとは問題はないかな。俺はこの戦争で死者を出させない。本当は戦争なんてしたくないんだ。だから、俺は、頑張るんだ。
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(この章が終われば完結するかもです)




