あんな手紙、無視しとけば
朝起きた。
何やら外が騒がしい。
そう思いながら、目を擦る。
そうしていると、ドアが開く。
「レオ。おはよう」
レニアだ。この家に住んでから、毎日俺を起こしに来る。
だが今日は俺のほうが早く起きていたから、おどろいでいるはずだ。
「レニア。外が騒がしいんだが、なにかわかるか?」
「? 全然」
「そっか」
そんな会話をしていると、ナナも起きてきた。
「おはようございます」
ナナはというと、大人しくなった。
人を煽らない様になった。
まあ、ウザいからね、俺からしたら、めっちゃ嬉しい。
「何やら外が騒がしいわね」
ナナも同意見だった。
「だな」
俺はそう言い、階段を降りて、外に出る。
玄関を開け、ポストをふと見る。
「手紙?」
手紙が入っていた。
紋章をよく見ると、王族の紋章だった。
俺はここで嫌な予感がした。
あの手紙を無視していれば、面倒なことにならなかった筈なのに……。
一回家に戻り、皆を集める。
「今から、この手紙の内容を見るぞ」
「そこまで、重要なの……?」
「姉貴!さっさと見せろっ!」
「気になるけど」
そんな感じのいつものリアクションが取れたところで、手紙を開封。
手紙の内容はこうだ。
『冒険者の英雄、レオ・シーファ。魔具の神、レニア・フォミラ。雑務の英雄、ナナ・メタル。至急、王城までお越しいただきたい』
この手紙に対して、ナナはキレていた。
それはどうでもいいとして……。
「王城いくしかないのかよ」
「行きましょう」
「この手紙書いたの誰よっ!!」
「姉貴達、いくのか?」
フィアも連れていきたいが、お呼ばれしていない。
可哀想に……。
「ゴメンな。今日は留守番頼む。帰りに、ケーキ買ってくるから」
「おう!待ってる!」
理解が早くて助かる!!
さすが俺の妹だZE☆
「じゃあ、行ってきます」
フィアは手を振る。
「気をつけろよ〜!」
今更だった。最初っから気をつければよかったのに……。
「という、感じなのだが……。レオ殿?聞いておられるか?」
現実に引き戻された。
ここは王城の、謁見の間。
聞かされたのは、隣国メラドからの宣戦布告の話。
俺の役割は、最前線で戦うこと。もちろん、死亡率はグッと跳ね上がる。
レニアの役割、というか、頼みごとのような感じで、新型の攻撃用の魔道具の開発。
ナナよ役割はもし、戦争になった時、どう立ち回るかの指揮を取る役割だ。
おそらく、この中で、一番死ぬ確率が高いのは俺だ。
なぜ、俺を最前線に出すのか。もし、俺が死んだとなれば、この国の象徴がなくなるとも言える。なのに、そこまでのリスクを追ってまで、俺を最前線に出すのかが、不明。
決して、この国が馬鹿な訳では無い。何か狙いがあってなのだろうとは俺も読み取れるのだが、そこに至ってはまだ謎。
そこは後でじっくり考えたい。
今はこの、国の方針を聞くとしよう。
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