倒さなければならない理由がある 前編
階段を降りていく。
長い階段だ。地下深くにあることがわかる。
二分くらいが経った。
階段は降り終わった。
今いる場所はロビーだ。
「いらっしゃいませ」
「あー奥に通してもらってもいいですかね」
「顔を認証中……。排除プログラム作動」
……チッ。
ナイフでバラバラにする。
魔剣ヴァリアントを出すまでもない。
そして、奥に歩いていく。
ナナもレニアも助けなければならない。
クソが……。本当にクソだ。俺が何をしたって言うんだよ。
俺は、ダンジョンに潜ったら、TSしただけだろ。事故なのに、なぜこんな扱いを受けるのか。許してはならない、見逃してはならない。おれは、この腐った組織を壊すんだよ。
■
何も見つからない。
同じところを、グルグルと回っているような感じだ。
「ヴァリアントで屋根ぶった切って、上から行けるようにしよっと」
力を込める。
「おいしょっ!!」
衝撃波とともに、上が何もなくなった。
「これで楽だな」
急いで、走る。
気配察知を使いながら。
後少し先にいる。
そこで、降りる。
「見つけたぞ」
「レオ……」
いるのはレニアだけ。ナナはおそらく、見回りに配置されていると思われる。
「ほら、でろ」
「あ、ありがとう」
……この瞬間は幸せだった。
レニアが無事だった。怪我もなく。
「レニア。ナナはどこだ」
「知らない。それと……謝らなくちゃね」
「レオ……ほんとにごめん。いつでも味方って言っておいて、裏切っちゃってさ……。それと、利用しちゃってさ……」
そう言い、頭を下げるレニア。
それに対して俺も頭を下げながら言う。
「俺も済まない。気づけなくて。別に怒ってはないよ。脅されてたんだろ?それは別にいい。あとは、俺も謝るよ。俺も、レニアを利用していた時があったから。お互い様だよ」
レニアはどう思うか。
「ありがとう」
「ああ」
俺等は、結局同じ人だなと改めて思った。
■
俺は、レニアの指示を聞きながら、レニアとある場所に向かっている。
「見えたぞ」
「うん」
走るのを辞める。
目の前には大きな扉。
「レオ。壊せる?」
「舐めんなよ?」
ぶっ壊す。
中には、人がいた。
ナナと、黒の仮面をした何者かが。
「指揮官様。こちら、二人の部外者を殺しても構わないでしょうか」
「ああ。頼む」
黒の仮面の男。こいつが指揮官か。
それにしても低い声だな。
その瞬間、ナナが目の前に現れた。
俺は即座に反応し、避ける。
俺はそのまま、ナナを蹴り飛ばし、吹っ飛ばす。
前より、更にスピードが上がっている。だが、俺には勝てない。
おそらく、支配されているため、一時的に早くなっているだけ。
更に、攻撃パターンが少ない。ナナの脳が処理できていないから、攻撃パターンがシンプルンになってしまっている。その代わり、一発一発が重いのだろう。
ナナには、あれを使いたくないが……使うしかないか……。
俺が今使おうとしている魔法は、相手に相当な負荷をかける魔法だ。
死にはしないが、精神がおかしくなる可能性がある
「レオ……やって」
そう考えていると、考えを読み取ったかのように、レニアが言った。
その言葉に俺も覚悟を決めた。
「ニヒル・リターン・フィールド」
衝撃波と、圧が一気にナナへと向かう。
「元に戻れやぁ゛!!」
「あ゛が……」
ナナはうめき声をあげながら立っている。
そして……。
ナナが倒れる。
それを見てレニアが言う。
「大丈夫。精神に異常はないみたい。今は気絶しているだけだね」
「そうか……。じゃあ次はお前の番だ。指揮官とやら」
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