仲間がいなくなっても、希望は捨ててはならない
今、俺は、罠を仕掛けようとしている敵の真上にいる。
「よいしょっと」
「おわっ……」
排除完了。
案外簡単に殺せるんだな。
その時、視界がゆがむ。
「うっ……」
少し前から、同じことが何回も起きている。
原因はわからない。だけど、疲れが俺にも出てきた。
「レオ」
「なんだ、レニア」
「大丈夫?」
「まあ、少し、疲れてきたかもな」
「そう。ならまだ大丈夫かな」
まだ大丈夫?
その言葉を使うタイミングか?
いや、変なことは考えなくていい。
「次は何しようか」
「!?」
レニアの表情が画面越しからわかるほど、変わるのがわかった。
「今すぐ逃げて。居場所がバレたかも」
「わかった」
すぐに走り出す。
「そこを右に」
右に曲がった。
そこに人がいる。
「ん?誰だ」
男はそういった。
そうすると、隣の人がそいつに耳打ちする。
「こいつは、俺らが追いかけていた本人だ」
「!?」
なぜ……。レニアが騙したのか?
「おいレニア、なぜ……?」
「ごめん」
画面越しから見ると、ズームアウトされ、回りが見えるようになった。
そう、レニアの首にナイフが突きつけられていた。
「脅されてたの」
「いつから……」
「さっき」
言葉が出ない。
あの時、あの時の表情、あれが……。
「クソ……」
俺の中で何かがプツンと切れた。
俺は、走り、レオニスに張られた結界を突き抜け、中に入る。
「出てこい」
「チッ……。バレたか」
「まぁいい。俺がこいつの首を取って出世してや―――」
俺は、そいつを一瞬でバラバラにする。
何も言わない。ただ殺すだけ。
住民は家の中。誰もこの現場は見ていない。どうでもいいが。
俺はその場から消える。光速の速さで。
そして、来た場所は、冒険者総合本部だ。
俺は、剣を出す。
「魔剣ヴァリアント」
俺は、冒険者総合本部の建物に向け、特大魔法を放つ。
徐々に魔力が可視化できるようになり、赤から、青、紫になり、魔剣の先に魔法陣が形成される。
「アトミック・ディバイド・アーク」
その瞬間、紫の光から、黄色の光に変わり、放つ。
そう、今は、ここに誰もいない。そう、皆がいるのはこの建物の下にある、地下にいると俺はレニアから聞いたのだ。
レニアから聞いたのは、俺はここに入れない。
だから、壊して入る。世界総本部の建物に。
世界総本部、それは数歩先の技術をも取り込んでいると聞く。
かつて勇者がいたらしい。その時に持ち込んだ技術を応用し、それを取り込んだ。 そうして今、世界を支配する組織へとなった。
そこまで聞いた。
そう考えていると、爆発する。
下には扉があった。
「ふん」
ぶっ壊す。
俺の力はそんなもんじゃないってことを。舐めんじゃねぇ。
ときには無理したっていいさ。
大切な人を守るためなんだったら、嫌とは思わない。
力を使わなかったほうが後悔するだろうさ。
俺は今から、組織を壊す。
誰にも邪魔はさせない
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