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冒険者してたら美少女にTSしたんだけど!〜前より面倒事が増えました〜  作者: 冬城レイ
第一章「始まり」

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落とし穴に落ちたら

レオ・シーファ。

俺の名前。

ここはダンジョン。『運命』という、名のダンジョンである。


「疲れるな……」


足がしっかりしない。かなり疲れている。


「もうそろそろっ!?」


落とし穴だ。落とし穴に落ちた。

くそ……。


意識が遠のく。

死ぬのか……。



目覚めた。

中は光が少し灯っている。

……あれ、目線が低い……。


下を向いた。


「はぁあぁぁ!!??」


なんだこれ!?胸!?しかも髪が伸びている!?

声も高い。

もしや、この落とし穴……TS症を引き起こす穴だったのか!?

TS症は、不治の病。


「あああああ!!」


気が狂いそうなのを抑えて、真面目な思考から、変な思考へ!


「……ふぅ……落ち着こう。てか、俺のモノついてるか……?」


ズボン越しに触る。


「……つるつる?」


なかった。


「俺……まだ童貞だぞ……?童貞のまんま、TS?こんなの嫌に決まってんだろがい!!」


大声で文句を言い、落ち着く。


「おちつけ……落ち着くんだ、俺」


まずは、ここを出ることが最優先。

まず、女になって、どのくらいに力が下がったのかを確かめよう。

ジャンプ力。


「よいっしょ!」


落とし穴から出れた。


「少し、重くなったな。この胸のせいか」


触る。


「こんな感触なんだなって……男のころに経験したかったよ……」


その時……。


「誰かいるんですか」

「ねぇ、あそこ!誰かいるよ!」

「ほんとだ!」


先頭にいるのは背が高い。俺と同じ、二十三歳の金髪の剣士の男だ。

隣には、背が、今の俺と同じくらいで後方支援の金髪の女。

その後ろには背が俺より、少し小さい、魔法師の茶髪の女。


「誰だ」


俺はまっさきに怪しいと思った、先頭にいる、男に問いかけた。


「俺達は、レオ・シーファに憧れ、Sランク冒険者になった、パーティーのワールドオーダーだ!」

「名は聞いたことある」

「ありがとうございます。それで、貴女は……?」

「俺はレオ・シーファだ」

「……へ?」


そうか……俺は男だったからわかんないのか。


「あーうーん。俺は……TSした」

「???」

「お兄〜この人、多分本人だと思うよ〜」

「そ、そうか?」

「うん。同じ覇気が出てるから」


この女子は、いい目をしている。


「皆の名を教えてくれ」

「俺は、リオだ」

「私はハナだよ〜」

「私はユア!」

「そうか。よろしく」


「「「よろしく!」」」


では、このダンジョンを出るとしよう。


「俺は、このダンジョンからでる。またどこかで」


眼の前には大きい壁。俺なら簡単に飛び越えて帰れる。


「よいしょ!」


超えられなかった。


「は……?」


全然とどかない。

最初は大丈夫だったのに……。


まさか!

くそ……。

この体のせいで、俺の男の頃だった力の半分も出せないことがわかった。


ワールドオーダーに助けを求めよう……。




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