4-27 CL(墜落暦)一二三日から:万年筆・紙・カースンとモル
CL(墜落暦)一二三日。ヨール王二三年四月二一日(木)。
朝一番でヒーチャンが来た。まだ〇七一五M。一昨日のオレの絵図を参考に、昨日は丁度雨で外仕事が出来なかったから、一日中絵図の作成と見積をやっていたという。手伝いに行ってもよかったかな?。と、今更思う。屋外テーブルを出してヒーチャンが持ってきた絵図の説明を受ける。途中で、現地に行こうという話になり、一式をバギーに積み込んで移動。改めて現地と絵図を見比べながらチェックしていく。「虫」と、同行するベティのレーザー測距で現地は一センチ単位で三D化されている。計算間違いと誤字、十センチを超えるような誤差は、オレの口と手を借りたαがヒーチャンの絵図に修正を加える。ヒーチャンが少し焦り気味だ。二の鐘が聞こえる頃、ヒーチャンが言った。
「マコト殿。これで見積を書き直すと、また今日一日かかってしまう。」
「親方。心配するな。やり方は大体わかった。三の鐘の頃に、修正した絵図と見積の計算を用意できる。それを見てもらって、四の鐘あたりで領主館に行こう。」
ヒーチャンは懐疑的だ。そんなに早くできるはずは、まあ、人間がやっていたら無理だ。だがこっちにはAI軍団がいる。現地で得た情報は即座にニムエ達の餌食になっている。演算はおそらく数秒。それを木板に転写するのには累計で数十分かかるが、それはインクの粘性によるものだ。αは既に新しい木板に絵図の清書を始めている。船内の小ニムエを総動員しているので、作業は数分で終わるだろう。
ヒーチャンを帰らせ、オレはバギーで一旦マーリン7まで戻る。既に出来上がっていた修正絵図と見積(端数の省略などはヒーチャンの癖を模倣したもの)を記した木板一式を受け取る。〇九五三M。まだ、ちょっと早いか。
一一三五M。ヒーチャンのところに絵図と見積を持ち込んだ。修正前のものと見比べながらヒーチャンが内容を確認する。絵図と材料表に間違いは見つからなかったが、作業所要時間の推定には幾つか修正が入った。計算に使っていた算木を片付けながらヒーチャンが言う。
「マコト殿。二~三年もあればマコト殿はこの店を引き継げるよ。ウチの娘も、嫁にやろう。娘なんかいないけどな。今からでもこいつを領主館に持っていこう。」
細かい計算を積み上げてはいるが、端数を切って工房一棟金貨四八〇×二棟で九六〇枚、四家族用長屋は一棟金貨九六〇、井戸が金貨六十、屋外便所四八、合計で金貨二〇二八枚、値引きで一八〇〇枚、大金貨換算一五〇枚。
ゴールは見積と絵図を見比べながら言う。
「普通よりも屋根が低い分値段もちょっと安くなって……、ヒーチャン、値引きは嬉しい数字を入れてくれているが、大丈夫なのか?。」
「マコト殿の知恵を借りたのはいい勉強になった。やり方を使いこなせるようになれるなら、この程度の割引はするよ。今回はこの大きさの建物だけだが、もっと大きな建物を作るときの壊れにくいやりかたとか、今度ゆっくり教えてもらうことにもなっててね。」
「損しないなら、細々とは言わん。だが、ヒーチャンの売り上げが減ったら税収も落ちるな。そういうのが広がったら、まあ、これは別に考えるか。よし、バース様から預けられた金額の範囲内だ。これから一緒に現地に行ってみよう。確認したら、契約する。」
また予定地に来た。ゴールは絵図を見ながら歩き回る。時々質問を挟み、歩数を数えて、距離も測っているようだ。
「よし、戻ろう。契約する。ヒーチャン、いつ取りかかれるようになるか、決まったら教えてくれ。」
「契約したらブングの店で材料を頼むから、それ次第だな。最優先でやるよ。」
工房の契約を終えてヒーチャンは辞去したが、ゴールはオレに残るよう頼んだ。
「この前のペン、バース様と家族分で五本、頼めないか。金貨三十と言っておられる。あと、あの説明が書かれていた布、じゃないペラペラしたヤツ、ペンが入っていた箱の材料、全部見たことがないものばかりだった。インクが入っていた透き通った壺もだ。そういうものも、これからマコト殿の商売にしてゆくのか?。」
「ペンは、前にも話したことはあるが、ハイカク殿のような細かい細工が出来る職人がいれば作れるようになるだろう。まだ手を付けてない折り畳みのコンテナの次かその次ぐらいかな?。ペンの説明を書いていた薄いヤツは『紙』と呼んでいる。材料は、木とか古布だが、ここで手に入る木や布で上手に作れるようになるには、材料の混ぜ方の工夫とかも含めて時間がかかる。手を付けるにしても、さっき契約した工房だけでは足りないだろうな。それ以外にも、やりたいことはあるし。」
「『紙』か。革よりも薄い。嵩が小さくて便利そうだ。値段次第だが、使いたいな。あ、バース様達のペン五本、受けてくれるか?。」
「わかったよ。金貨三十で、インクも一つ付けよう。次にここへ来る時に持ってくる。」
印刷技術も、紙より先にやろうと思えばできるな。ネゲイ全体の職人達の余力にもよる。順番に、悩む。
CL(墜落暦)一二四日。ヨール王二三年四月二二日(金)。
三の鐘少し前に、領主館に万年筆を届けに行く。同伴はクララ。話はバースではなくゴールから聞いたので、まずはゴールの所へ行こうとしていたら、廊下でネリに連れられたエンリと出会った。エンリは、今日で働き始めて何日目だったかな?。週頭からで、五日目?、イヤ、月曜省略だから四日目か。一週六日の感覚に早く慣れなければ。
「お久しぶりです。マコト様。」
エンリが言う。
「この前のお披露目以来だね。仕事は、まだ慣れないかな?。」
「まあ、ネリ様にもよく教えていただいてますし、義父の威光といいますか、そういうものもあるみたいで皆さん親切で、助かっています。」
ネリが付け加える。
「初日と二日目はあちこち連れ回して挨拶だけで終わってしまったんですけど、ネゲイの町中だけでも回っておくべき所は幾つもありますから、でも、エンリの訓練はそのうちにマコト殿の補佐をするための訓練でもありますから、昨日から税務で働いてもらってます。私も、同じ訓練はしておくべきだと思って、一緒に税務にいます。税務の基本を押さえたら、商工に回るつもりです。」
当面のオレは何かを作るか作らせて売ることが主体になりそうだし、「魚の仕事」のこともあるから、商工と税務の部署から始めるのは正解だと思う。
「私のために二人を含めて色々な人が動いてくれていて、恩返ししなきゃな。それだけの値打ちが私にあるか、ほんと、不安だよ。」
「そんなことはないですよ。何度も言いますが蠟板だけでもみんな喜んでます。あ、蠟板といえば……。」
ネリは自分の右腰に吊した蠟板を軽く叩いた。エンリも同じように蠟板を右腰に付けている。布製の、蠟板専用のホルスターだ。
「エンリが作ってくれたんです。いいでしょ。これも蠟板と同じように一枚で銅貨何枚とかの扱いにできないか考えてみたんですけど、大きさが違うだけで似たものは幾らでもあるからあきらめました。」
「まあ、そう何でも上手く進むもんじゃないだろうしな。」
長話になりつつある。廊下での立ち話で失敗したのは『エンティ王妃』だったか?。それに二人の予定の邪魔をするのも悪い。
「じゃあ、私はゴール殿に会いに行かないといけないから、このあたりで。」
「そうだったですか?。私たちもです。エンリ、指輪。」
エンリは新しい指輪を見せてくれた。左中指。「エンリ・ゴール」の個人印章だ。二人はハイカクの店から戻ってきたばかりで、ドーラとゴールに指輪受領の報告をしにいく途中だという。一緒にゴールの執務室方向へ歩き出す。
「マコト殿がハイカクの店に頼んでいたものも、できてるそうですよ。さっきハイカクの店で聞きました。」
「そうか。教えてくれてありがとう。ゴール殿の用事の後で行くことにするよ。」
ゴールは立ち上がって迎えてくれた。腰には中身のない蠟板袋。本体は机の上だ。
「マコト殿。エンリが作ってくれたこれ、中々いいぞ。聡いだけでなく手先も器用だ。万年筆用のポケットも付いてる。」
ゴールが見せてくれた蠟板袋には、内側に万年筆サイズの細いポケットが付けられていた。
「自分が欲しいと思ったから作っただけです。喜んでいただけて嬉しいです。」
と、エンリ。ネリが言う。
「万年筆のポケット?。私のにはない。」
「付けますよ。大きさを合わせたかったし、別の物を入れたくなるかもしれないから、今は付けてないんです。」
「大きさ?。」
「ええ。何種類かあるみたいです。」
ガールズトークは置いておいて、オレはゴールに言った。
「ゴール殿。昨日頼まれた五本を持ってきた。注文主はバース様かもしれないが、話を持ってきたのがゴール殿だったんでここに来たんだが。」
「注文主はバース様だな。今から行くか。」
歩きかけたところでエンリが言った。
「あ、ゴール様、私の用事が終わってません。指輪ができたので報告に来たんです。」
エンリは自分の左中指をゴールに見せる。
「新品だからピカピカだな。ドーラにも見せてやってくれ。じゃあ、マコト殿。バース様の所へ。」
「主様、万年筆が届きました。」
ゴールが言った。
バースは、蠟板に何か書き付けている手を止め、足下をごそごそすると革袋を取り出す。
「金貨三十だったね。」
オレはクララに万年筆とインクを出すよう命じる。机の上に万年筆の小箱五個、インク一瓶、革袋と、インク補充の説明図解の紙五枚が並べられた。次いでクララは万年筆の小箱を一つづつ開き、中がわかるようにする。
「インクを入れますか?。」
「頼む。やりかたがわかるように、ゆっくりやって見せて。」
クララは図解の紙をバースから見えやすい位置に置き直し、バースの名前が刻印されたペンを取り上げ、図解と現物を指さしながら、「ここをこう捻って」などと説明を加えながらバースの万年筆にインクを入れた。
バースは差し出された万年筆を受け取り、説明の紙の余白に自分の名前を試し書きする。
「うん。いいね。インクの入れ方もわかった。金貨を確認しておいてね。で、この説明の薄いヤツ、なんと言ったかな?。」
「『紙』のことですか?。」
「ゴールとも話したけどね、これも欲しい。木簡一枚分の重さでこれなら何十枚にもなる。革と比べてもかなり薄い。マコト殿、今どのくらいある?。ここでも作れるものかねえ?。」
船倉の「贈り物」には紙のストックもあるが、量は限られているので見本としての使い方以外はあまりやりたくない。
「バース様、予備はありますが量は少ないです。ネゲイで作るとなると、材料はなんとかなりそうですが、これを作るための道具作りから始めなければなりません。蠟板のように見本があるからすぐに作れるというものでもないです。」
「これも売れそうなんだけどねえ。今すぐ、その道具作りを始めたとして、どのくらいの時間がかかる?。」
「場所と職人と資金を貸していただけるものとして、試作で道具を作ってみるのに十日ほど。このあたりで手に入る材料で試してみて、道具の改造とかも含めて追加で二十日ほど。合わせて一ヶ月ほどでなんとか使えそうな『紙』になるかと思います。この万年筆の説明よりもかなり質は劣ると思いますが。それに設備と職人を増やさないと量も作れません。」
「だよねえ。職人と場所。工房は、まだできてないけどもっと増やさないとねえ。これも、万年筆と並んで次の次の次とかだねえ。いい話だから進めたいんだけどねえ。」
「バース様。一つずつですよ。私もこれ以外にも勧めたい物はありますが、職人が足りてないからまだ話せていないんです。」
「だよねえ。一つずつだよねえ。モルやカースンに送った連絡がどんな風に帰ってくるかだよねえ。」
ヨーサが言っていた話は知っているが、カースンにはどんな話が伝わっているんだろう?。
「モルやカースンに私のことを知らせたのですか?。」
「モルはヨーサの伝手もあるから池の関係、桟橋とか船とか魚の仕事とかねえ、そういうことに詳しい人に来て貰えないか頼んでるんだ。カースンはねえ、どう出るかなあ。マコト殿をいきなり召し出せとかは言わないと思うけどねえ。そういうことがないように工房とかも準備してるんだけどねえ。」
数週間とはいえ、やっと地歩を作り始めたとことだから移動を強要されるのは避けたい気分だ。その数週間のうちに婚約二件もあるのだから尚更。不貞の誹りも避けたい。自分の名誉のためだけでなく、エンリとネリのためにも。
「ゴール殿、この前に行商の一行と引き合わせていただいたが、彼等か、同じような人たちが『ネゲイに変わった物がある』ってこれから広めてゆくんだろう?。」
「そうだ。あまり急激に広められても対応しにくいんじゃないかと心配してはいるが、マコト殿の知恵を、マコト殿とネゲイの富に変えていくのにああいう隊商は必要だ。」
「それは私も賛成で、あまり急すぎなければいい。バース殿としても、バース殿の報告よりも前にカースンで私の噂が広がったら立場が悪いだろうから、カースンには私の存在を知らせるのは当然だ。で、カースンの王様かそれに近い人たちがどう動くかだけど、バース様からの報せが届いたら『詳しく調べよう』とかにはなるだろうな。バース様、バース様からの連絡は、カースンでは最初に誰が見るのですか?。」
「宛名は三位宰相閣下のテルプ殿だね。テルプ・モル。最初に読むのはテルプの補佐をやってる誰かだろうけど、テルプはモルの四位領主も兼ねてるヨーサの従兄だから、あまり無茶は言わないとは思うんだけどねえ。でも、ここに誰かを送って詳しい話を聞きたいとかは言うだろうねえ。」
「カースンから誰かが来るとして、いつ頃になりそうですか?。」
「特に何もなければ毎年五月の末か六月頭の頃にカースンからの巡察が来るんだけどね。でも隊商が来ただろう?。連中も先触れを使うことがあるから、それよりも先にと思って、その日のうちにカースンへ人を送ったよ。確か……十五日?。今日が二二日だから、特に何もなければもうカースンに着いてると思う。そこから方針決めに二~三日かかるとして、今日か明日にカースンを出たら……まあ、早ければ二七日頃?。カースンがどのくらい儂の連絡を重要視するか、よくわからないからねえ。」
『α、知ってた?。』
『隊商が来た日でしょ。その日バースは帰還の挨拶とか言って外に出てたわ。その合間にでも連絡を書いてたんでしょうね。領主館の外でのことは、拾えてない。』
『仕方ないか。わかった。』
「虫」は領主館内の出来事をかなり伝えてくれてるが、外での出来事を拾うのはむつかしい。偶然か、エンティ王妃とやらの影響なのか?。余計なことをしてくれる。
「二七日頃なら、もう工房も建て始めているかもしれない。既成事実だな。」
ゴールが言う。
「そうだねえ。カースンが何を考えていても、あんまり四位領主の機嫌を損ねるようなやりかたはできないからねえ。エンティ王妃様々だねえ。」
エンティ王妃の事績というものを、ゆっくり聞いてみたいものだ。
「その『エンティ王妃』という方の名前はよく聞きますが、私はその方がどんな方だったのか知りません。どんな方だったのですか?。ああ、イヤ、その話は別の機会で。今はカースンの話でした。」
「マコト殿。エンティ王妃の話は語り始めると長い。また時間を作るか、ネリにでも説明させよう。で、カースンだな。主様、確かカースンに行かせたジンは、途中でモルにも寄るはずでしたよね。」
「ああ。ヨーサの実家で、ヨーサが書いた桟橋とか魚とかの連絡を置いてくるはずだよ。こっちはもう、誰かがネゲイに向かって来ているかもしれない頃だね。」
「それもできるだけ早く桟橋とか作り始めましょう。マコト殿がいなくても魚の話は進んでいたかもしれませんが、既成事実の補強になります。」
「そうだねえ。工房とそれも含めて、急いだ方がいいだろうねえ。ゴール、頼むよ。あと、『紙』だ。これも早くしたいけどあんまり急に手を広げすぎるのも良くない。モルでもカースンでも、独立したいけど独立できてないような燻ってる職人がいたら、ネゲイで仕事があるって話をしてみようか。」
また魔女の話を思い出した。かの魔女は、戦争捕虜や内乱で発生した難民をうまく囲い込んで自分の「発明品」を生産する労働力に仕立てていたのだが、今のオレが置かれた環境は、それをするにはちょっと平和すぎる。平和なのはいいことでもあるんだが。
領主館を辞してハイカクの店へ。小ニムエ達の指輪を受け取って蠟板の進捗を聞く。
「初めて作る物で慣れない仕事だから期限は長めに頼んだんだが、メレンも要領を掴んでな。早めに作り終わりそうだ。蠟板の仕事があるうちは、メレンをそれ専門にしてもいいかもしれないとか思ってる。マコト殿が早く来てくれて助かったよ。蠟板二八八枚分の膠の仕事に入ったら、結構臭くなりそうだからな。明日がマコト殿に頼まれた指輪の完成予定だったから、膠仕事は明後日にしようかって言ってたんだ。明後日は休みだがな。メレンもその気になっててよ。」
「休みはきちんと取らせてやってくれ。根を詰めるのはよくない。」
「わかってるよ。でも勢いが付いた職人ってのは、動けなくなるか材料がなくなるまで止まれないってことは、あるだろ?。」
「ああ、メレンは今そこなんだな。わかるよ。私もそうなったことはある。でも休憩はちゃんと取らせてやってくれよ。仕上がりがちょっと不揃いぐらいならともかく、折角仕事のがうまく進んでいる時に怪我とか病気とかイヤだからな。」
「もちろん。アタシもメレンがそんなことになるのは困るしな。妹の息子なんだ。メレンがこんなところで潰れたら妹に殺されるよ。」
「そうだったのか。まあ、怪我とかさせない範囲でやってもらってくれ。終わったら、一杯飲むのもいいかもしれないな。」
「そうだな。そういうのは、アタシも好きだよ。」
金曜だ。午後はベンジーに行ってみた。数学基礎を終えたので、やっと天文学とか暦の話に入れる。少なくともネゲイ、カースン、又はその周辺の地域ではプトレマイオス的な宇宙観で物事を考えていた。世界は巨大な円形の平面で、固定された天球と、動き回る太陽、月、惑星がある。マーリン7がヤーラ359星系に到着してすぐの頃に見つけていた惑星は知られていたが、その動きを精密に予測する計算方法はまだ確立していない。地動説とか楕円軌道とかを教えれば、グレンの計算能力ならばもっと前に進めそうな気もしたが、ガリレオ裁判のような例もあるから宗教事情をもっと知るまでは控えておこう。




