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話題って難しい

作者: 嶋野 さくら

結婚に至る過程は人それぞれ、決してそれがいいとか悪いとかではありません。


働いていたころ、職場や職場に関わる人たちとの飲み会が時々あった。

しかし、異動したばかりで話すことがあまりない時など、「女子トーク」の流れで、場が険悪にならない話題があった。それは「馴れ初め」である。


すでに結婚している人に、出会いがどんなだったかを聞く。

もちろんそれは幸せな結果につながる出会いなわけで、話す方も聞く方も傷つかない。

職場結婚が多い職種だったのだが、ほわほわ系の女性が赤いオープンカーに乗った男性とデートしたり、年配の男性が「人より牛が多い土地で出会いが少なかったから」なんて照れ隠ししながら話してくれるのを聞くのは、なかなか楽しかったのだ。


しかし、例外もある。

ある年異動してきた女性となかなか仲良くなれない。

仕事上の話であってもかなりの壁を感じる。そんな彼女は既婚者(妊活中で配慮して欲しいと管理職から言われていた)。

よって私は飲み会の際に聞いてみたのた。

「田中さん(仮名)は旦那さんとどんな感じで知り合ったんですか?」と…。

まあ、旦那さん、という言い方が気に食わないこともあるだろう。相方、夫、配偶者…。色々な言い方はあるだろうがこちらから「配偶者の方とは…」とは言いにくい。

その時の田中さんの出方によって(「ああ、うちの人はね~…など、その言い方にも関係性がでると思っている」)こちらも呼び方を変えようと思いながら返事を待ったのだが…


「なんでそんなこと聞くのっ!!」


怒られた。


「いや…田中さんのこともっとよく知りたかったので…。気に障ったならすみません。」

謝るしかなかった。


うーん、このパターンは初めてだな、とその時は軽く思っていた。


そうしたら、なんと。

後日、別の人から田中さんについての話を聞いてしまったのだ。


なんと、田中さんは略奪婚だと。

すでに結婚していた旦那さんとその奥さん、そして田中さんはなんと同期で、もう結婚していた二人を引き裂いて結婚したそうな。

不倫期間もまあまあ長く、デートしている姿を何人にも目撃されるなどなかなかの泥沼っぷり。そして3人とも職場は違えど同じ仕事なわけで、あちこちで語られるようなスキャンダルだったそうな。

今回は田中さんのみ離れたところに異動してきたので、そのことについて知っている人が少なく、何も知らない私は無邪気に「出会いは?」なんて聞いてしまったのだ…。

田中さんからしたら、嫌みかなんかだと思ったに違いない。

無難に「同期だったんだよ~。」みたいな感じで答えてくれたらそれで良かったんですが…。


うーん、話題って難しい!!


でも、出会いを聞くのって結構盛り上がるので、楽しいです。









とにかく文章を書きたくて、なろうらしく「聖女」とか「転生」とかのものを書いていたのですが、全然筆が進まなくてですね。読むのは楽しいんですが。

とりあえずエッセイみたいなものをたくさん書いてみようかと思っています。

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