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閑話1.愛しい君へ
太陽を思わせる綺麗な赤い髪に、宝石の様に輝く金色の瞳。
『陽子』という名前にしようと思ったんだけど、字画があまり良くなかったので『瑶子』にした。
お母さんの様に美しい女性になるだろう。
今から心配になってくる。
オババ様の占いでは、瑶子の人生は波乱に満ち溢れていると出ている。
外れてくれれば良いが、当たってしまうのであろう。
どんな事があろうとも必ず君を守る。
紅葉のような可愛い手に触れる。
じっとこちらを見て、指を握る。
微笑んでくれた。
それだけで私は泣きそうになってしまう。
今から出来る全ての準備をやろう。
君を守るためなら、神でも魔王でも倒して見せる。
どこにいてもずっと君を愛してる。