22. 豆鬼タイムチャレンジ。
早めに朝活を終え、コウちゃんと合流した。
「今日も頑張るぞー。」
『おー!』
「二人共元気だなぁ。」
「元気が無ければ、何も出来ないぞー。」
『おー!』
「最初に二人と会った時は、色んな意味で豆鬼を倒せるようになるとは思わなかったよ。殺されそうになってたし、お嬢様だから止めも刺すせないんじゃないかとも思った。」
「ふっふっふ。私はお父さんに凄く鍛えられているのです。狩りにも何度も行ってます。」
徐々に声が尻すぼみに小さくなっていく。
「最初にウサギに止めを刺した時は流石に泣いたけど。お父さん狩りの時と護身術の稽古の時は、何故かやたらと厳しいし…。」
ブツブツブツ
『吾は神じゃから、元々余裕なのじゃ!太古の昔は人ですら虫けら位に思っていたのじゃ!』
「それはそれでどうなんだ?瑶子はいきなりブツブツ言い出したし…。こえーよ。」
「あ、平田さん。」
『瑶子が旅から帰って来たのじゃ。』
「今日はいつもと違って座り込んでるね。」
平田 六郎
年齢:30歳位?
魂力:2
種族:人間
職業:隣村の村人
状態:悪
「状態がちょっと良くなってるかも。」
『凄いのじゃ。』
「平田さーん。こんにちはー!」
「う、あ、う」
上を見て下を見てまた上を見て、立ち上がった。
「うううー。」
走って行ってしまった。
『走り去ってしまったの。』
今日はいけると思ったんだけどなー。まあ、所詮は素人。繊細な事だから、本来、勉強していない人は触れてはいけないとも思う。出来る限りの慎重で行こう。
村にその道のプロがいれば良いのに。流石にいないよね…。
「そうだねー。でも今日は呟いてなかったよ。」
『そうじゃのう。進歩かもしれぬの。』
「ではでは、気を取り直して豆鬼タイムチャレンジ行ってみましょうか。」
「ホントそういう所、意外だよなー。虫も殺せないような顔をしているのになー。」
「女は強いのよ。そう、弱々しく見えてもどんどん強くなるものなのよ。」
生き物を殺して泣いちゃう時期もあったのさ。当然さ、女の子だもん。お父さんの馬鹿。でも、ありがとう。娘は元気に生きています。
「今までに何があったんだよ…。」
どうやらアンニュイな顔をしてしまっていたようだ。
「よーし。ガンガン狩るよー!」
『おー!』
村の出口を出た。
『早速発見したのじゃ!其処の茂みに三体!』
「桃太郎、服部半蔵!豆鬼を倒して!見つけ次第ガンガンやっちゃって!急急如律令。」
速攻で桃太郎も服部半蔵も走っていき、豆鬼を狩ってしまった。
まず3体。
それにしても服部半蔵速いな。
桃太郎
年齢:0歳
魂力:4
種族:上位式神
職業:瑶子の式神
能力:鬼特攻
加護:瑶子
称号:ももちゃん
服部半蔵
年齢:0歳
魂力:4
種族:上位式神
職業:瑶子の式神
能力:偵察、瞬脚
加護:瑶子
称号:ハットリくん
桃太郎も服部半蔵も強くなったものだ。気付けば、能力増えてるし。でも、『鬼特攻』って鬼のように特攻するのか、鬼に対して強いのか、良く分からない。
私自身の能力出見えているのに、私が分からないとはこれ如何に?
『あっちにもいるのじゃ。一体じゃ!』
すかさず服部半蔵が走り瞬殺。
合計4体。
「クロちゃんが発見して、桃太郎と服部半蔵で瞬殺だから、私やる事がないかも…。」
「毎回俺も何もしてねーよ。瑶子の式神が頑張ってるから良いんじゃないか?」
あ
「閃いたよ。閃きました!」
「唐突だな。さては会話する気ねーな…。自由過ぎる…。」
気を練り形代へと流し込む。
「命名!八咫烏!!」
ピカッ
「成功!愛称はヤタっちね!」
八咫烏
年齢:0歳
魂力:3
種族:上位式神
職業:瑶子の式神
能力:探索、飛行、共有
加護:瑶子
称号:ヤタっち
『又真名を付けおったのじゃ…。一体どれだけの容量があるのかの…。止める可きか止めざる可きか迷うのう…。形代に名付けるだけなら、失敗するまで自由にやらせても良いかの…。』
クロちゃんが何かをブツブツと呟いている。
「今度は黒乃か…。」
「八咫烏豆鬼を探索して、桃太郎を案内して、余裕があれば一緒に戦って!」
八咫烏が飛翔し、探索を開始する。早くも見付けたのか、桃太郎と速度を合わせ飛んでいった。
「これってもしかして、バンバン名前を付けて行けば最強なのでは…。よし!」
量産してみよう。最強だ。天才かもしれない。
気を練り形代に流し込んだ。
「命名!胡蝶!!」
ピカッと
光らないかー。
ダメかー。ダメなのかー。
待っても変化はない。
「失敗したみたい…。」
しょんぼり。
『当然じゃな。こんな短期間に吾に真名を付け、上位式神にも三体も真名付け、更には三体同時に使役しておる。すでに出来すぎなのじゃ。』
そうなのかー。出来すぎなのかー。
「もしかして、私は出来る子?」
『凄く出来る子なのじゃ。家の子は天才なのじゃ。』
そうかー。出来る子なのかー。天才なのかー。
やれば出来る子、YDKなのさ。
「遊んでて良いのか?限界にチャレンジするんじゃなかったのか?」
ハッ
そうだった。
「そうよ!出来る女瑶子に任せなさい!」
しゃきーん。
「いや、最初からずっと手ぇ出して無いが…。」
「あ、調子に乗っている間に桃太郎達が3体狩ったみたい。」
合計7体。かなり良いペースかも。
「自覚はあるんだな…。狩ったかどうか分かるのか?」
「うん。何となくだけど。負けてられないね!」
私の式神なんだけどね。
『茂みの奥に二体いるのじゃ。』
「服部半蔵、行って!」
…
……
黒乃、瑶子、服部半蔵組75体
桃太郎、八咫烏組50体
限界が近いと思っていた3倍強が狩れた。集中すると出来るもんだ。ただ、凄いクタクタだ。眠い。
豆鬼って何体いるんだろう?狩り尽くした人ってどんだけだよ。眠い。
黒乃
年齢:200万歳位?
魂力:5
種族:上位神
職業:神、巫女
状態:普通 疲労困憊
権能:占い、千里眼、(過去視)、(未来視)
能力:陰陽術、読心
加護:瑶子
信者:44人
土御門 瑶子
年齢:30歳位?
魂力:5
種族:人間?
職業:巫女
状態:普通 疲労困憊
式神:桃太郎(上位式神)、服部半蔵(上位式神)、八咫烏(上位式神)
能力:看破の魔眼、護身術、式神
加護:黒乃、不動明王、(薬師如来)
信者:43人
眠い。
ウツラウツラ
ぐぅ
『綱太郎よ。おぶってやるのじゃ。』
「全力でやって突然力尽きるとか、子どもかよ!まー、おぶる位良いけどよぉ。甘やかし過ぎなんじゃねーか?」
『一寸位甘やかしても良いのじゃ。瑶子は可愛いのじゃ。』
本日はそのまま、深い眠りへと落ちました。
ぐぅ




