六.刀の才
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「新たな式神を調伏したいのかい?」
「はい。武甕槌神様の試練で手数の少なさ、自分の弱さを実感しました。少しでも前に進めるようお願いします。」
僕は自身の不甲斐なさを痛切に感じていた。今までも調子に乗っていた訳ではないが、どこか楽観的に考えていた。
神の前では、いや、それよりもずっと弱い存在であっても姉さんを守り切れないかも知れない。
「武甕槌神様は次元が違う存在だから仕方ないとは思うんだけど…。そうだねぇ。」
「お願いします!」
深く頭を下げた。
「いや、意地悪で駄目だと言いたい訳ではないんだよ?私は春愛希には式神を増やす前にやって欲しいと思っている事があるんだよ?」
「やって欲しいこと?それは何ですか?強くなれるのなら何でもします。」
「そう言ってくれると思っていたよ。ではまず、君にこれをあげるよ。」
養父から一本の太刀を渡された。
「これは?」
「童子切安綱。日本が誇る名刀だよ。」
「なっ!この前も驚かされましたが、こんな物まで…。」
「瑶子の為に全力を尽くすって決めてるからね。必要な物は何としてでも揃えるつもりだよ。君にはまずこれを使い熟してもらいたい。あ、北谷菜切も、そのまま持っていてね。」
「分かりました。必ず使い熟してみせます。」
「うん。君には刀の才もあるみたいだから大丈夫だよ。式神に関しても考えがあってね。最終的には前鬼・後鬼を従えてもらおう思ってるんだよ。」
「前鬼・後鬼!養父さんの式神ではないですか!?」
「えーっとね。正確には私の式神ではないんだよ。今は頼み込んで協力してもらってるだけ。」
養父さんは前鬼・後鬼を召喚した。
「前鬼・後鬼よ、姿を現し給え。急急如律令。」
前鬼 Lv.93 上位鬼 赤鬼
HP 3295/3295
MP 1120/1120
攻撃力 2382
守備力 985
敏捷性 532
妖力 285
運 29
スキル:斧術Lv.99、剛力Lv.99、投擲Lv.99、鬼火Lv.99
称号 :役行者の式神、後鬼の夫
後鬼 Lv.91 上位鬼 青鬼
HP 2386/2386
MP 2122/2122
攻撃力 1331
守備力 732
敏捷性 1828
妖力 1121
運 52
スキル:棒術Lv.99、連撃Lv.99、瞬脚Lv.99、鬼火Lv.99
称号 :役行者の式神、前鬼の妻
「残念ながら、強さというか相性の問題で私には従わせる事はできないみたいなんだよ。実力の半分以下も出させてあげられないしね。」
「そうなんですか。でも、強さの差が有り過ぎて…。いつになれば僕に従えられるんでしょうか…。」
「大丈夫大丈夫。私が鍛えるんだから、あっという間に強くなれるよ。まあ、私もまだまだ強くなるつもりだけどね。」
土御門 泰成 Lv.98 人間 陰陽師
HP 9852/9852
MP 7532/7532
攻撃力 7321
守備力 6532
敏捷性 6236
霊力 8596
運 2347
スキル:剣術Lv.99、抜刀術Lv.99、槍術Lv.99、斧術Lv.99、棒術Lv.99、弓術Lv.58、体術Lv.99、馬術Lv.33、暗殺術Lv.3、連撃Lv.99、瞬脚Lv.99、剛力Lv.58、金剛Lv.30、結界術Lv.99、式神Lv.99、陰陽術(木Lv.99、火Lv.99、土Lv.99、金Lv.99、水Lv.99)
式神 :トラ(白虎)、亀吉(玄武)、牛の助(牛鬼)、タマ(猫又)、太郎(上位式神)、次郎(上位式神)、花(上位式神)
加護 :毘沙門天、十一面観音、如意輪観音、不動明王、愛染明王、聖観音、阿弥陀如来、弥勒菩薩、文殊菩薩、八幡大菩薩、稲荷大明神、住吉大明神、武甕槌神、大国主神
称号 :人類最高峰、武術を極めし者、陰陽道を極めし者、神仏に愛されし者、土御門家の守護者
どうやったらここまでの高みへと昇れるのであろうか?そして、養父をして全く傷を付けることすら出来なかった、神になど勝つことが出来るのだろうか。
「難しい顔をしているね。私は必ず神からだって瑶子を守ってみせるから、春愛希も一緒に頑張ろうか。」
「はい。よろしくお願いします!」
「じゃあ、最初は太刀の抜刀の仕方から教えてあげよう。打刀とは違うからね。とりあえず道場に行こうか。」
姉さんを守るため、僕は広すぎる養父の背中を見つめ、さらなる決意を固めるのであった。




