20.探偵瑶子
「今日は聞き取り調査をします!」
『瑶子は今日も元気じゃな。』
毎日規則正しい食事と規則正しい睡眠を取っているせいか、体の調子が非常に良い。
気付けば朝死んでる派から、朝から元気派へとクラスチェンジしている。
子どもの頃はこんな感じだったかも?
「化け物根刮ぎ狩り男の調査です。」
『新たな妖怪みたいじゃな。しかし、男とは限らんのではないかの?』
「確かに!流石クロちゃん。盲点だったよ!」
『若しかすると化け物みたいな大男かも知れぬの。』
「おぉ!良い視点だね。可能性は大いに有り得ます!」
「おはようございまーす。」
コンコンコン
多恵子さんがやって来た。
「はーい。」
トトトトト、カチャガラガラガラ
「おはようございます。」
「おはようございます。朝ご飯こちらに置いて置きますね。」
「ありがとうございます。多恵子さん質問です!」
「はい?何でしょう?」
「森野村周辺には豆鬼しかいないって聞いたんですけど。」
「はい。確かに豆鬼しかおりませんね。」
「で、昔は他の化け物もいたけど、誰かが狩り尽くしたとか。」
「はい。確かに2,3年前までは強い化け物もいました。ふらりと村を訪れた男性が全て狩ってくれましたね。おかげで暫くは豆鬼すらおりませんでしたよ。」
「おぉお!有力情報ゲット!それはどんな男性でしたか」
「そうですねー…。精悍で凄く格好良かったです。年齢は20代の前半位だったと思います。」
「コウちゃんと同じ位ですね。他には何か情報はありますか?」
「んー。ふらりと来て、すぐにいなくなってしまったので、お礼も出来てないんですよ。村の女性達はもう少し詳しいかもしれません。当時至る所で黄色い声が上がっておりましたので。」
すっごいイケメンだったんだね。
「情報。2,3年前に森野村に来る、男性、イケメンっと。」
メモを取っていく。
「何かあったんですか?」
『ただ気になったから、調べておるだけじゃろう。大した事は何も無いから気にしなくて良いのじゃ。』
「そうですか。」
探偵ごっこしていると思ったのか、多恵子さんは優しく微笑んだ。
「名探偵瑶子だよ!」
「ふふっ。」
微笑みは更に深まり、笑い出してしまった。
…
「森野菊です。耳かきが見つからなくて困っているのよ。どこにあるか分かる?」
『むむむ。視えるのじゃ!子どものおもちゃ箱の中じゃ。積み木の間に挟まっておる!』
おおおぉ〜
ギャラリーが湧いている。
森野 菊
年齢:30代後半?
魂力:5
種族:人間
職業:農家
状態:良
身体で大きく丸を作る。
『次、希望の者はおるかの?』
「はい!はい!!私お願いします。鈴加です!」
以前に話したことがある女の子だった。
森野 鈴加
年齢:10代後半?
魂力:4
種族:人間
職業:機織り
状態:最良
『鈴加か。占いか捜し物か、どちらじゃ?』
「占いでお願いします!気になっている人がいるんですが、その人とお付き合いは出来ますか!?」
ギャラリーのいる中で、その質問をするのは中々勇気がある。相談者、ギャラリーの大半は女性なので、キャッキャと皆喜んでいる。
『そうじゃのう…。』
「ダメですか…。」
鈴加ちゃんは泣きそうな顔をしている。
『駄目では無いのじゃ。付き合おうと思えば付き合えるのじゃ。じゃがの、残念ながら其奴は屑じゃ。』
「え?」
予想外の発言にポカンとしている。
『複数の女性と付き合い、更に複数の女性に粉を掛けようとしているのじゃ。今日の午後その男をこっそり監視してみるのじゃ。きっと恋も冷めるのじゃ。』
「えええ!そんな非道い!アイツそんなことしてるの!?」
とても驚き、怒っている。
『皆の者も鈴加に協力してあげるのじゃ。』
おおー!
この後女性連合により、クズ男は成敗される事になるだろう。
身体で大きく丸を作る。
『皆に少し聞きたいことがあるが、良いかの?』
その後、神器に関しては知っている人はいなかったが、以前にいた化け物と男性の情報は着々と集まった。
男性について
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訪れた時期は2年前の春頃
怜悧で精悍な整った容姿
身長は180cm位と大きい
髪は金か銀か赤色、少し情報が曖昧だが綺麗な髪という事は一致
目は金色か青色、これも曖昧であるが透き通るような色という事は一致
肌は白い
口数は少なくどちらかと言うと寡黙なイメージ
優しいが女性への興味は少なそう
何故狩っていってくれたかの理由は不明
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化け物について
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大鬼、子鬼、豆鬼がいた
尾が二本の狐を見たことがある
大鬼
村長、狩人しか倒せない位強い
普通の村人が出会うと大怪我か殺されてしまう事も多々あった
斧、こん棒を使っている事が多い
個体数は多くはなかった
子鬼からの進化だと考えられている
人語を理解している事がある
子鬼
多恵子さん以上なら余裕で倒せるがそこそこ強い
村人でも単独、もしくは複数で倒せる事がある
速さはそこまでは無く、子どもで無ければ逃げる事は可能
個体ごとで強さの差がある
こん棒を使っている事が多い
個体数はそれなりにいた
豆鬼の進化だと考えれている
たまに人語を理解している事がある
豆鬼
今いるのと変わらない
弱い
個体数は一度全く出なくなったが、最近は同じ位に湧いて出ている
淀みから絶えず湧いて出てきていると考えられている
人語を理解している個体は見たことが無い
2尾の狐
かなり稀に見掛ける事があった
2年以内の目撃情報はない
一度も人は襲われていない
人語を理解しているように見えた
強さは不明
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『本当に瑶子の対話能力に関しては関心させられるのう。探偵に向いているかも知れぬの。』
「えへへ。そうでしょ。名探偵瑶子誕生だよ。」
『しかし、その情報は何処で使うのじゃ?』
「それはまだ考えてないけど、すっごいイケメンだと言うことが分かったね。超ハイスペック。王子様みたいなイメージだね。」
女の子達もキャーキャー言っていたよ。
『そうじゃのう。化け物の情報はもしかしたら役立つかも知れぬの。絶対にいないとは言えないだろうしの。』
「そうだねー。もし出てきたら逃げるかコウちゃんに任せちゃおう。」
『そうするのじゃ。安全第一じゃ。其れよりもじゃ…。』
「どうしたの?」
『信者が沢山増えたのじゃ!嬉しいのじゃ!!』
そう。何を隠そう。昨晩の洗髪。今日のギャラリー付きの朝活で大幅に信者が増えたのだ。予想以上のペースである。
黒乃
年齢:200万歳位?
魂力:4
種族:上位神
職業:神、巫女
状態:最良
権能:占い、千里眼、(過去視)、(未来視)
能力:陰陽術、読心
加護:瑶子
信者:34人
土御門 瑶子
年齢:30歳位?
魂力:4
種族:人間?
職業:巫女
状態:最良
式神:桃太郎(上位式神)、服部半蔵(上位式神)
能力:看破の魔眼、護身術、式神
加護:黒乃、不動明王、(薬師如来)
信者:33人
『嬉しいのじゃ、嬉しいのじゃ!』
ぴょんぴょん
万歳で飛び跳ねている。
「やったね、やったね!」
ぴょんぴょん
真似して飛び跳ねる。
「あんたらいつも飛び跳ねているなぁ…。」
コウちゃんがやって来た。
「コウちゃんもやる?」
ぴょんぴょん
「やらねー…。」
そういえば、クロちゃんの方が一人だけ信者が多いけどなんでだろう?同じ様に増えていっているのに不思議だね。
ぴょんぴょん




