18.新興宗教はじめました。
「クロちゃん!!閃いたよ!閃きました!!」
『朝から元気じゃの?』
「天啓です。神が舞い降りてきました!!」
『神は目の前に舞い降りておるし、天啓を与えるのも何方かといえば吾の仕事じゃな。』
「そうか!あなたが神か!」
『あんまり巫山戯ておると、思い付いた事を忘れてしまうぞ?』
「そうだった。クロちゃん、宗教です。新興宗教を開きましょう。」
『其れは以前に吾が失敗しておるのじゃ…。』
自信を失っているのか、クロちゃんの頭は少し下がり、声は小さくなった。
「大丈夫です。作戦があるんです。紙とペンを!」
竹で作ったペンでサラサラと文字と簡略化した絵を描く。クロちゃんのように上手くは描く事は出来ない。
竹ペンは作ったけど、鉛筆欲しいな。その内開発するか。
土御門 瑶子
年齢:30歳位?
魂力:3
種族:人間?
職業:巫女
状態:良、筋肉痛
式神:桃太郎(上位式神)、服部半蔵(上位式神)
能力:看破の魔眼、護身術、式神
加護:黒乃、不動明王、(薬師如来)
「薬師如来様のご加護のおかげか、今朝から何となく健康状態が分かる様になったのです。集中して見たら筋肉痛の部位が光って見えます。足が痛いです。」
喋りながら書き続けていく。
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黒乃教
主神 黒乃
副神 瑶子
教祖 黒乃
巫女 黒乃、瑶子
◎占いと探し物の神 黒乃
朝、低価格で探し物屋兼占い師をやります。
村人に探し物や占いを頼まれます。
当たります。
喜びます。
占いと探し物の神であると正体を明かします。
名前と御利益の書いた紙を渡します。
信仰or苦笑い 疑われることはありません。
=損はありません。
夜、洗髪に来るお客さんに探し物、占いが必要か聞きます。
頼まれます。
以下同じ。
◎美容と健康の神 瑶子
朝、クロちゃんの横で村人の健康チェックします。無料です。強制的にやります。
病気を見付けます。
治ります。
喜びます。
美容と健康の神であると正体を明かします。
名前と御利益の書いた紙を渡します。
信仰or苦笑い 疑われることはありません。
=損はありません。
夜、洗髪をします。
綺麗になります。
喜びます。
美容と健康の神であると正体を明かします。
名前と御利益の書いた紙を渡します。
信仰or苦笑い 疑われることはありません。
=損はありません。
ついでに神器についても紙を見せて見たことがないか聞きます。
「 天沼矛」「無名の国の設計図」「神代の勾玉」
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「こんな感じですが、いかがでしょうか?」
『天才じゃ!!瑶子は天才なのじゃ。完璧な計画なのじゃ!早速やってみるのじゃ!』
…
……
広場で簡易のお店を開いた。
物珍しい為か、ちゃんと目を引けている。
一人の女性がやってきた。
「探し物見付けてくれるの?」
「探し物はお試し価格10平です。」
「それならやってみようかしら。」
『了解なのじゃ。何を探しておるかの?名前も教えて欲しいのじゃ。』
「森野文です。鍬が一本無くなっちゃって。すごく困ってるのよ。」
『むむむ、視えるのじゃ。畑の横に生えている木の裏に立て掛けてあるのじゃ!』
「あ!そう言えば雑談する時に立て掛けて、話が弾んでそのまま帰っちゃったんだ!」
話している間に健康状態をチェック
森野 文
年齢:40歳位?
魂力:6
種族:人間
職業:農家
状態:良
クロちゃんに合図を送る。お客さんの後ろで両手で丸。
『では、念の為あるか確認しに行くと良い。』
「そうだね。ありがと~。」
男性が一人やって来た。
森野 源太
年齢:40歳位?
魂力:6
種族:人間
職業:大工
状態:悪 寝不足 肝機能不良
「二人ともちょうど良かった。白檀の棒、出来たから持ってきても良いか?」
『良いのじゃ。じゃが、先に探し物は良いかの?初回10平で見付けるのじゃ。』
「探し物?また何か変わった事やってるな…。そうだな。鑿が一本見つからなくて困ってるんだ。他にもあるんだが、一番気に入ってるやつが無くなっちまったんだよ。」
『むむむ、視えるのじゃ。家の箪笥の裏に落ちておるのじゃ。如何にして此んな所に落ちるのじゃ?』
「箪笥の近くで作業してる事もあるから、一度探してみるか…。」
腕を交差させ全身を使ってバツの合図を送る。
『そうじゃの。それが良いの。では交代じゃ。』
「交代?」
「瑶子の健康相談のコーナーです。不健康な人にお話をさせて頂きます。」
「え?至って健康だが…。」
「いいえ。不健康です。自覚が足りません。まずは睡眠不足です。睡眠不足は健康を害す元ですね。次に肝機能が悪くなりつつあります。お酒の呑み過ぎです。このまま行くと肝機能障害となり、大変な事になります。」
「お、おう。何だか怖そうだな。」
「そうです。怖いんです。しっかり睡眠を取って、お酒は控えて下さい。」
「分かった…。すぐに棒取ってくるわ!」
「あ、逃げた!」
やはり健康相談は耳に痛い。強制的にやるに限るね。
家が近いからか、直ぐに源さんは戻ってきた。
「鑿があった!すげぇよ!とりあえず棒渡しとくわ。」
『吾等は神じゃからな。祈りを捧げるが良い。』
すかさず紙を渡す。
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黒乃教
主神 黒乃
副神 瑶子
教祖 黒乃
巫女 黒乃、瑶子
◎占いと探し物の神 黒乃
ご利益
探し物が見つかる
視力が良くなる
◎美容と健康の神 瑶子
ご利益
髪が綺麗になる
肌が綺麗になる
信者募集中。お布施はなくても大丈夫です。
お祈りを捧げて頂けると嬉しいです。
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「神様?信じられはせんが、祈りくらいは捧げても良いぞ。ありがとう!」
ふんわり信者1人目ゲット。
先ほど女性、文さんも鍬を持って広場に戻ってきた。
「あったわよー。」
『それは良かったのじゃ。実はの吾等は神なのじゃ。』
すかさず紙を渡す。
「ふふ。神様ごっこ?良いわよ。お肌が綺麗になりますように。」
ふんわり信者2人目ゲット。
「これを夜洗顔後に肌にしっかり付けてから寝てください。初回は無料サービスです。」
自作化粧水&美容液を渡す。
「?何か分からないけど、ありがとう。」
「綺麗の秘薬で御座います。」
「ふふ。ありがと、使ってみるわ。」
心から信じては無さそうだけど、微笑ましく思ってくれたようだ。
似たような事を繰り返し、本日の朝の成果はなんと、ふんわり信者7名。
皆決まった信仰が無いのか、すんなりとOKしてくれる。今の所厳しい目を向けてくる人は一人もいない。
神器に関しては成果無し。
『凄い。凄い。凄すぎるのじゃ!!やはり瑶子は天才だったのじゃ。一気に7名もの信者が!千年来の快挙じゃ!!ふおー!!』
クロちゃんのテンションが天元突破している。これほどテンションが高いのは初めてかもしれない。ぴょんぴょん跳びはねている。
可愛い。
「ふふふ。瑶子神様にかかれば、こんなものです。」
ドヤァ
『瑶子神様万歳なのじゃ!!』
万歳したまま、ぴょんぴょん跳びはねている。
カワイイ。
私も一緒に万歳して、ぴょんぴょんしてみる。
ぴょんぴょん
「何しているのか、知らんが今日も豆鬼退治行くのか?」
二人でぴょんぴょんしていたら、いつの間にかコウちゃんが来てました。
「行きます。行きます。」
ぴょんぴょん
「あんたら、ホント和むなぁ。」
コウちゃんは優しい目をしていました。
ぴょんぴょん




