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16.豆鬼降伏?


『此の世界は妖より鬼の方が数が多いの。中つ国は昔は鬼が相当多かったのじゃが、退治され最近では妖の方が多くなっておるの。』


クロちゃんの講義を聞きながら、村の出口へと向かっている。


『鬼も妖も種類は沢山おるのじゃ。概念から出でるだけでは無く、人が鬼になる場合もあるのじゃ。その鬼は倒しても肉が残るのじゃ。動物が妖になった場合も同じ様なものなのじゃ。』


『妖は総称が色々あるのじゃ。妖魔、妖怪、妖獣。妖魔は概念より変化した者、妖獣は獣より変化した者。妖怪はどちらを指すこともあるのじゃ。』


『人が鬼になった時は、其の者の才や実力に応じて全く強さが違うが、元と比べかなり強くなるのじゃ。それと、一番厄介なのが、地獄の鬼共じゃな。彼奴らはそうそう地獄から出て来ぬから良いが、出て来てしまえば大災害が起きるのじゃ。強さだけなら一番弱い獄卒でも、ちょっとした神と変わらぬ位あるのじゃ。』


私とコウちゃんはふんふんと聞き続けている。


「情報が詳しすぎる。黒乃は本当に神様なんだな。」


『だから其う言うておるであろう。まだ信用してなかったのかの?』


「いや、信用はしているんだが、やはり神様と言われても実感が湧かないんだよ。びっくりするくらい弱いし。」


『弱いのは力を失ってしまったからじゃ。知識と知恵は残っているから、何とでもなるのじゃ!』


オコだ。

オコなクロちゃん可愛いな。


「悪い悪い。悪気は全然無いんだよ。賢い神様の黒乃様お許し下さい。」


『分かれば良いのじゃ!』


チョロい。

チョロいクロちゃんも可愛い。


『チョロいとか言うでない。』


おっと、心の声だけでなく、普通に口からも出てしまっていた様だ。どちらにしろ、心を読まれているから一緒だよね。


和気あいあいと喋っていると、また平田さんがウロウロしていた。


平田 六郎

年齢:30歳位?

魂力:2

種族:人間

職業:隣村の村人


「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い俺は悪くない俺は悪くない俺は悪くない」


相変わらず怖い。

ずっと呟き続けている。

心なしか黒い気の様なものも幻視してしまう。


『さっさと通り過ぎるのじゃ。』


「おう。」



豆鬼が2体で襲ってきた。

『式神よ、豆鬼を穿て!急急如律令きゅうきゅうにょりつりょう。』


2匹はすぐに倒れ消えてしまった。


「おおお!もう豆鬼余裕だね!」


『そうじゃな。次は瑶子がやってみるのじゃ!』


歩いていると、再び3体が躍り出てきた。


桃太郎(ももちゃん)服部半蔵(ハットリくん)!豆鬼を倒して!急急如律令きゅうきゅうにょりつりょう。」


式神2体が豆鬼を翻弄し、1体ずつ倒し、あっという間に豆鬼を狩ってしまった。


「すごい!超余裕!」


『勝って兜の緒を締めよ。油断すると()でも無い事になるのじゃ。吾は知っているのじゃ。』


クロちゃんが警戒している。昔何かあったのかな?


「ふっふっふ。そうは言ってももう雑魚(ざこ)だね。雑魚と書いてザコと読む雑魚(ざこ)だよ!」


これはもう調子に乗っても仕方が無い。


『確かにそうじゃな。余裕じゃし、降伏(こうぶく)も試してみるかの?』


「そうだね。次出たらやってみよう!」


『教えた通りやれば良いのじゃ。収める所は難しいじゃろうから、吾が唱えた後に続けて唱えるのじゃ。』


クロちゃんの過保護がありがたい。


「一体で走ってくる奴がいるぞー。降伏って言うのやってみるのか?」


「うん!コウちゃん、手出しは無用だよ。私達の実力を見せてあげるわ!」


『うむ。吾等に死角は無い。吾が足止めするから、瑶子は九字を切るのじゃ!』


「任せて!」

右手の人差し指と中指を伸ばし、薬指と小指は曲げ親指で押さえ、刀印の形を作る。

右手で作った手刀を鞘に見立てた左手に収め、集中する。


『式神よ、豆鬼を捕らえよ!急急如律令きゅうきゅうにょりつりょう。』


式神が豆鬼へと真っ直ぐ飛んでいき、豆鬼をグルグル巻にした。もう一歩も動けない様だ。


『今じゃ!』


左手から手刀を抜き取り左上から順、格子状に九字を切っていく。

(りん)(ぴょう)(とう)(しゃ)(かい)(じん)(れつ)(ざい)(ぜん)


「邪なる気を祓い給え、清め給え。汝、矛を収め、我に降伏(こうぶく)せよ!汝の名は(まめ)!!」


ピカッと

光らない!


ミチミチミチ

嫌な音がする。

バリバリバリッ

式神の拘束が解かれた!


豆鬼(激怒)

年齢:?

魂力:1

種族:下位鬼


ヤバい!激おこだ。激おこぷんぷん丸だ。

ムカ着火ファイヤーしているよ!


凄まじいスピードでこちらに走ってきた。


『不味いのじゃ!わっ!!』


ズルッ


クロちゃんが後ろ向きに滑って転けた。


「クロちゃん!」


ベチッ


駆け寄ろうとして、私が前のめりに転けた。


「どうやればそうなるんだよ…。」


「コウちゃん助けて~~。」


「あいよ~…。」


シュン

パシュ


激オコの豆鬼は一瞬で片が付き、消えていった。

私もクロちゃんもゆっくりと立ち上がった。

少し気まずい。


『抜いた剣を収めねばならぬのじゃ。其の儘にしておくと、霊的に危険なのじゃ。吾に続くのじゃ。』


「うん…。」


『オン・キリキャラ・ハラハラ・フタラン・バソツ・ソワカ。』

「オン・キリキャラ・ハラハラ・フタラン・バソツ・ソワカ。」

『オン・キリキャラ・ハラハラ・フタラン・バソツ・ソワカ。』

「オン・キリキャラ・ハラハラ・フタラン・バソツ・ソワカ。」

『オン・キリキャラ・ハラハラ・フタラン・バソツ・ソワカ。』

「オン・キリキャラ・ハラハラ・フタラン・バソツ・ソワカ。」

『バザラ・ド・シャ・コク 。』

「バザラ・ド・シャ・コク 。」


『取り敢えず此れで良いのじゃ。』


「気を取り直して、雑魚(きょうてき)狩りを続けようか…。」


『そうじゃの…。』


「ホントあんたら面白いな。」


そこからはもう何というか、黙々と豆鬼(きょうてき)を狩りを続けました。

本日20体目を倒したところで、強くなったようなので、早くはありましたが、終了と相成りました。


黒乃

年齢:200万歳位?

魂力:3

種族:上位神

職業:神

権能:占い、千里眼、(過去視)、(未来視)

能力:陰陽術、読心

加護:瑶子


土御門 瑶子

年齢:30歳位?

魂力:3

種族:人間?

職業:巫女

式神:桃太郎(上位式神)、服部半蔵(上位式神)

能力:看破の魔眼、護身術、式神

加護:黒乃、不動明王



三歳児越えを果たしました。

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