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15.棒。


夕方に源さんと多恵子さんが椅子を持ってきてくれた。

洗髪の予約は6人に増え、順調である。それ以上増えると特訓に差し障りがあるため、抑えてもらったところ、数日先まで予約が埋まってしまった。


「椅子はここら辺に置いておけばいいか?」


『うむ。其処で良いのじゃ。』


「源さん、源さん。固い木長い棒か杖とかって作れませんか?」


「ん?作れるとは思うが何に使うんだ?」


「鬼とか化け物からの護身用に使うのと、後は普通に杖としてかな。」


「なら大きさは1m40cmくらいか、持ちやすさと丈夫さを両立するなら太さは…。ちょっと手を開いてみてくれ。」


「はい。」


「大体こんなもんか。流石に桃の木は切れないから…。樫と白檀があるがどちらが良い?用途を考えると白檀の方が断然良いが値段が大分違うな。」


「お幾らですか?」


「樫の棒なら500平で白檀は20,000平だな。」


なんと40倍違う。樫の棒にしておくかな。


『白檀にしておくのじゃ。』


「え?いいの。20万円だよ?」


『良いのじゃ。命に関わる物をケチってはいかんのじゃ。』


「それもそうだね。高いけど…。白檀でお願いします。」


「おう。また二日後には出来ると思うが同じ位の時間に届けようか?」


『頼むのじゃ。出来れば余った端材や削り滓も欲しいのじゃ。』


「分かった。そうそう使い途もないから、余った分は全部やるよ。」



源さん達は帰って行った。


「削りカスとか余り分とかは何に使うの?」


『白檀は高級な香木でもあるのじゃ。街で売ればかなり高いのじゃ。上手く行けば今の値段位は回収出来るかも知れぬの。』


クロちゃん恐ろしい子!


生き残る為に力を抜かず、更に損もしない。商売人としては天才なのではなかろうか?


『情報と経験が有れば朝飯前よ。吾の視る権能が完全復活すれば幾らでも荒稼ぎ出来よう。』


なるほど。だから、お大尽様だったんだ。

すごすぎる。


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