表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

18/44

閑話3.君を守るために


「オババ様!何故瑶子に陰陽道(おんみょうどう)を教えてはいけないのですか!?」


「気持ちは分かるが、瑶子が術を使える様になると、必ず八十神(やそがみ)の目に()まる。普通の子として育て、出来るだけ長く存在を隠さねばならぬ。」


「それは分かりますが、八十神なぞ我々が退(しりぞ)けてしまえば良いではないですか?」


泰成(やすなり)よ。お主の力が強いことは知っておる。知っておるが…、防げぬのじゃ。どの様に占っても必ず瑶子は別世界へと連れて行かれるのじゃ。儂とて何の力も持たぬまま別世界なぞに行かせたくない。」


「では、せめて私も一緒に行くことをお許し下さい。」


「それも出来ぬ。未だ別世界に行く方法が見つからぬ。時間を稼ぎながら出来る方法を全力で探すのじゃ。時間稼ぎの後、生き残る(そう)は出ておる。お主も玉藻(たまも)も辛かろうが、(こら)えるのじゃ。」


悔しい。どうしてあの子なのだ。あの子を守る為なら、神を滅ぼすことも、自らの命を掛けることも(いと)わぬと云うのに。


「私達に出来ることは何がありますか?」


「安倍家より五年以内に、世界を渡れる可能性を持つ子が生まれてくる。その子を見つけ出すのじゃ。」


「どのように探すのですか?力や見た目に何か特徴はありますか?」


「力は清明様、見た目は(くず)()様と言った所か。白銀の髪をしておる、見れば一目で分かるはずじゃ。」


「分かりました。何か他には出来ることは何かありませんか?」

ただ生まれる子を待つ訳にはいかぬ。


「そうじゃのう。まず自身を鍛えよ。魑魅魍魎(ちみもうりょう)どもを成敗し、力を蓄えよ。瑶子には陰陽術は教えてならぬが、特別に武術は教えても良い。念の為に護身術と言い聞かせて教えるのじゃ。」


「はい。他には何が出来ますか?」

居ても立っても居られぬ。他には他には何かないのか?


「落ち着くのじゃ。今出来ることは他にはない。一つずつ着実にこなしていけ。我が導きの神より託宣が下れば、すぐに教えてやろう。」


「分かりました。では、これから瑶子に武術を教えに行ってきます!」



ヤーー


遠くから瑶子の嫌がる声が聞こえてくる。

「だから落ち着けと言うておるのに…。まだ瑶子は6才じゃぞ…。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ