11.何か見えます。
朝目が覚めると、何かおかしいんです。はい。
睡眠時間をしっかりとって、爽やかな朝なんですが、目がおかしいんです。はい。
クロちゃんを見るとですね。
黒乃
年齢:200万歳位?
魂力:1
種族:上位神
職業:神
権能:占い、千里眼、(過去視)、(未来視)
能力:陰陽術、読心
加護:瑶子
私の手を見るとですね。
土御門 瑶子
年齢:30歳位?
魂力:1
種族:人間?
職業:巫女
能力:看破の魔眼、護身術
加護:黒乃、不動明王
ナニコレナニコレナニコレ?
何なのよコレ。
「クロちゃんおはようちょっと聞いて何だか目がおかしいの変なのが見えるのこれなんなのどうなってるの?」
『おはよう。瑶子よ、落ち着くのじゃ。何が見えるのじゃ?』
「クロちゃんを見たら、魂力とか種族とか色々文字が見えるの。」
『ふむ。ちょっと書いてみよ。』
さらさらさらーっと。
「こんな感じ。良く見たら私巫女になってるし、人間? になってる。人間? ってなに?普通に人間だよ。年齢もまだ30才になってないよ。アラサーだけど30才位?って失礼じゃない?」
『なるほどのう、面白いの。看破の魔眼じゃろうが、其の様に見えるのか。無意識に自身で見易い様に表示しておるのじゃろう。不動明王の加護が付いておるのか。幸先良いのじゃ。』
人間?はスルーですか?
不動明王の加護なんて何であるんだろう?
魂力とは何ぞや?
見やすく表示されてる割に謎が多い。
「ちょっと日常生活に支障をきたしそうなんだけど、看破の魔眼を持ってる人は皆こんな風に見えるの?」
『魔眼自体持っておる者もほとんどおらぬし、魔眼は体系的な能力ではなく、固有の物じゃ。見え方は千差万別じゃなかろうかの。もう少し慣れれば、使い熟す事も出来よう。』
せめて半透明に出来ないかな。
あ、出来た。
「魂力は強さのことかな?鬼退治をしたら増えるのかな?1ってきっと弱いよね。」
『検証は必要じゃが、恐らくそうじゃろうな。今の吾らでは村娘にも勝てぬだろうの。』
え。
そんなに?
確かに子どもでも豆鬼倒せるとは言ってたけど。
「おはようございまーす。朝ご飯お持ちしましたー。」
多恵子さんがやって来た。
「はーい。すぐ開けまーす。」
カチャ。カラカラカラ。
森野 多恵子
年齢:40歳後半
魂力:10
種族:人間
職業:村長の配偶者
つよっ!多恵子さん強い!
基準はいまいち分からないけど、私達の10倍。2人足しても5倍。つっよ!
「こちらに置いておきますね。今日もお願いしてもよろしいですか?」
多恵子さんが上目遣いで聞いてくる。
カワイイ。ホントこの人年齢通りには全く見えない。
『良いぞ。今日は濡れても良い服装で来るのじゃ。出来ればじゃが、此の様な形の椅子が欲しいのじゃ。作れる者はおらぬか?』
頭を洗いやすい形、角度の背もたれのついた椅子の絵を見せた。
いつの間に描いたのだろう?
「うーん。この村には木工職人さんはいないんですが…。大工さんなら一人おりますので、紹介させていただきましょうか?」
『お願いするのじゃ。洗髪で使うので早めに紹介して貰えると助かるのじゃ。』
「それは最優先事項ですね。未三つ(約14時)には戻られていると思うので、今日行きましょう。ご予定はいかがですか?」
『広場で運動しておるくらいじゃから、いつでも良いのじゃ。未三つ頃に村長の家に行けば良いかの?』
広場には村の中心にあり、村長邸も近い。
桃の木を等間隔に配置する事により、子どもの遊び場兼避難所としての、役割もあるそうだ。
「大工さんの家は広場からがすぐなので待ち合わせにしましょう。」
『そうかの。では、広場におるので良い時に声を掛けてくれ。』
「はい。それでは後ほど。失礼しますね。」
『うむ。よろしく頼むのじゃ。』
多恵子さんは仕事に戻っていった。
「クロちゃん!多恵子さん超強かったよ。魂力10。私達の10倍の戦闘力だったよ!」
『魂力は単純な戦闘力では無いと思うがの。恐らく瑶子が百人いても多恵子には勝てぬぞ。』
え。
そんなに違うの?
多恵子さん私より小さくて可愛らしいよ?
「人は見掛けによらないんだね。今日は広場で特訓するの?」
『そうじゃ。此れから暫くは毎日特訓と仕事(洗髪)なのじゃ。其の内に実戦もするのじゃ。』
「分かったよ!頑張るよ!」
『ふふっ。其れでは朝餉を食べたら行くかの。』
美味しい朝ご飯でした。




