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体育の授業だぞ!


「授業に戻ったのは良いけどまさか隣がさっきの奴かよ!」


「八千代さん、叫ばないでください!」


びっくりのあまり叫んだら当然の如く注意されて他の生徒の笑い声に溢れ返る。その中クロはふてくされた表情をして黒板を見る。

その授業の1時間は体感時間的に2週間に感じたあまり終わる頃には家に帰りたい気持ちでいっぱいだった。


そんなことよりふてくされてるあいつの顔、笑わせたらどうなるかな!次の時間は体育、ドッチボールだな計画の実行はその時だ。


そしてドッチボールの試合、やっぱりお互い敵同士だったのだ。


「この時を待ってたんだよ!八千代!今日こそ本気出してもらうぞ!!」


「けげっ!?」

俺の中ではクロの目が炎でメラメラ燃えていて俺に殺意を向けてるのがよくわかる。一体俺が彼女に何をしたのだ…!


「見えたぁぁぁぁぁ!」

クロがボールを投げるとそのボールのスピードは光の速さで俺の顔面に向かって飛んでいきそれをキャッチしようと両手で掴む。そしてしばらくしてもボールが回転しその摩擦で俺の手が燃え出す。

「あっつぅぅぅ!!そのボール!そのままお前に返してやる!うぉぉぉぉぉ!」


手が燃えた状態で回転したままのボールをクロに投げ返す。そのボールをクロがキャッチして回転したままのボールをまたぶん投げる。俺も手が熱い中投げ返す。それの繰り返しだ。さらにボールもだんだんと早くなる。これじゃまるで光速キャッチボールだ。他の生徒がビビりながら俺らの投げ合いを見守る。誰も参戦する奴はいないのか。担任の宇治宮先生は苦笑いをしながら見守る。多分見慣れているのだろう。

「てめぇ…!本当に人間かよ!」

「正真正銘の人間じゃぁぁぁぁ!お前こそなんか色々おかしいぞ!これもはやドッチボールの次元じゃねぇよ!」

「いやいや、あんたたち2人ともおかしいから!?」

俺とクロの話にさりげなくツッコミを入れていく。

そうこうしているうちに手が滑って投げ合ってたボールは俺の顔面に直撃。

最初に脱落したのは俺だった。そして起き上がってそのまま外野に移動した。


「だ、大丈夫!?怪我はないかな!?」

「すみません先生…後5分で授業が終わります…」

ツッコミを入れてる宇治宮先生の間に入って飛鳥がさりげなく授業の終わりが近いことを教える。


「はーい、そこまで〜。授業の終わりの時間ですよ〜。」

「えぇぇ!?」

「続きはまた次の授業にしましょう!」

宇治宮先生が授業半ば強引な形で終わらせることになったが中途半端だったことも考えてか続きがある事を約束した。



そして夜…

「七瀬さん…今日はお酒を飲みましょう…」

「よーし!ガンガン飲んでいこう!」

あのなんというか予想もつかない授業にハラハラしてしまったあたしは珍しく自分から飲みに誘うことになるのはいうまでもなかった。



さらに真夜中。

俺はまたまた居酒屋で騒いでるのがわかる。これが大人の事情だろうか。教師の仕事って大変だなぁと思いつつ「こいつらうるさいな」とお布団で寝ながら呟く。

「居酒屋が家だから仕方ないな。って!せんせぇぇぇら!また俺を抱き枕にして寝るなぁぁぁぁ!」

佐々木先生に抱き枕にされる俺だ。

「でもちょっと嬉しいかも…」


何が嬉しいかは…想像に任せるぜ!

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