突然現れたツンデレ系のアイドル
2-5
「ニュースです。昨日拘束されていた。テロリストのボスの大川裕一郎被告が脱走したことが判明しました。警視庁はを探すため捜索をしております。みなさん、ご注意してください。」
昨日の奴か!また出会ったら倒してやるぜ!
「ご飯じゃぞ」
天照さんはご飯が見えないぐらいお米の上にトロロとオクラがかけられてる
「なんじゃ!こりゃぁ!!」
「なんじゃ!こりゃぁ!!ってトロロご飯じゃ。山芋が余ってたからこうしたのじゃ。うまいぞい!」
俺はトロロご飯をじーっと見て黙って食べた。
「…」
「見た目はあれじゃが!どうじゃ…?」
「思ったより美味いぜ!」
天照さんはそれを聞くと「よしっ」と喜ぶ。どころか嬉しそうに今までに見たことないような笑顔になる。俺はそれを見て笑顔で「行ってきます」と言い黒刀を鞄に入れ学校へと向かう。
「八千代ちゃん、おはようございます!」
「おはようだぜ!あすか!」
俺のあすかは足並みを揃え一緒に歩く。これが女の子の友達ってもんか。なんか、人生2週目した気分だ!
「あの…八千代ちゃん…超絶かわ…」
「どうしたんだ、あすか。俺の顔に何かついてるのか?」
「な、なんでもないです。」
俺とあすかが2人で学校の門を通るとそこには俺らと同級生ぐらいの黒い短髪で普通の小学生が着る可愛い服の女の子が小6のゴリマッチョの男たちを山積みにして仁王立ちをしていた。その女の子は鋭い目つきで俺をずっと見つめる。それに対して俺はいやらしい目線で見つめ返す。女の子は更に威圧的な目線で見つめる。俺は舐め回すような目で見つめ返す。
「あの…2人とも何、変顔対決をしてるんですか?」
「うるせぇな!!東雲八千代って言ったな!」
「そうだ、まさか俺様のファンか?」
「ちげぇよ!昨日ぐらいテロリスト一同を相手にして全員倒したらしいな。」
「おー、ツンデレ系で更に俺のことを調べ尽くしてるのか!」
「だからちげぇよ!お前、どれぐらい強いか気になるんだよ。だから私と勝負しろ!!」
女の子はまるで某ポケットのモンスターのトレーナーみたいに勝負を挑もうとする。俺は無視してジャンプして飛び越えたり全力疾走しても通れないので仕方なく体育館の中で女の子と勝負することになった。女の子によると刀を使って全力で挑めとのことだ。
お互いに構えようとする前に頭に突然女の子が顔面目掛けて殴ることが頭によぎる!そしてその通りになるのか女の子のグーパン鞘付きの刀でガードする。だが、グーパンが重いせいか体を踏ん張らないとそのまま吹っ飛ばされるところだぜ。
「刀か!じゃあ、私はドッチボールに使うボールを使うぜ!」
ボールは俺を目掛けて秒速60キロで飛んでくる。あすかはそれをみて腰を抜かしている。そしてそのボールは見事に俺の顔面に命中した。
「うぉわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「きゃぁぁぁぁぁ!!八千代ちゃん!?」
あすかの悲鳴を最後に俺は気を失った。
気がついたら保健室で目が覚めた。そこにはさっきの女の子が座っていた。
「目が覚めたか、なんでさっきの攻撃を避けなかったんだよ!」
「俺が避けたら体育館が壊れるからわざと当たったんだよ!顔いでぇ…」
「チッ!今度は全力で勝負だからな!!別に遊び相手が欲しいわけじゃねぇからな!そだ、私の名前は 天王寺クロだ!皮肉にもお前と同じクラスだからいつでも誘いやがれ!じゃあな!」
クロは言葉は荒いわりに立ち去る際にドアを優しく閉めていった。
俺もそろそろ授業へ行こうっと。
続く