アイス食いたい!!!
2-3
「ほぇ…」
気がつくと家で眠っていたようだ。ツッコミ威力が高すぎて気絶したのだろう。
「暑い!デブデブ君食いてぇぇぇぇぇぇ!!」
暑さの余り無性に叫びたくなった俺はアイスキャンディを食べたい気持ちを叫び出す。
「ほれ、そういうと思って買ってきたわい」
天照さんはアイスを俺に渡した。
「わーい!愛してるぜ、天照さん」
俺は天照さんにお礼を言うと即座に冷蔵庫を開けてデブデブ君を取り出し頬張る。 ソーダー味のアイスの中にバニラ味のアイスクリームが混ざっており名前の通り1本800キロのハイカロリーなアイスキャンディだ。
「ふーん、お主が私と付き合うのは1000年早いのじゃ」
天照さんはそう言って微笑むとウォーターセブンという透明な氷菓を舐めた。
ただの氷の塊にしか見えない。
「それ、うまいのか?」
「見た目に惑わされちゃダメじゃ、今度食ってみぃ、ソーダー味じゃぞ!歳を取ったらさっぱりしたものが食べたくなるわい」
天照さんはアイスを食い終わると俺に突然刀を投げたのだ。
「うぉわぁぁっ!?これは!俺の部屋の押し入れに入ってたやつじゃん!」
アイスを口に加えながら慌ててキャッチした。
「それをやるのじゃ。私には全く見覚えの無いものじゃからのう。かなり昔の物で手紙には次のここの部屋の住人に持たせて欲しいとの事じゃ。」
「実は!俺も綺麗なお姉さんが天照さんと話をしてた夢を見たぞ!この刀自体懐かしい感じがするし」
「きっとその刀とは前世では相棒だったのじゃよ。」
そう言われてみるとこの刃までも黒い刀を見ると初めて触った感じもしない。このまま捨てるのももったいないし大切に持つことにしよう。
「そうそう、外に持ち歩くのは構わないけど悪用して女性の服とかを切り裂いたりしたらダメじゃぞ」
「そんなことしねぇぇぇぇぇぇ!!!」
続く