遅めの入学式の始まり
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「うぉわははははは!!!ついに来た!!人生で3回目の入学式ぃぃぃぃぃぃ!!」
「やけに気合が入ってるのう?」
「だってぇぇ!やっとの入学式だぞ!!」
色々あって入学式が遅くなり今日が入学式となったのだ。家の中に居続けたり考え事ばかりしてた1ヶ月におさらばする日。ランドセルを背負い髪の毛を2つに結び、家を飛び出していく。
そして、気合が入りすぎて時速20キロのスピードで学校へと猛ダッシュ周りの驚いたような目線があるけど俺は気にせずに走り続ける。
10分後に学校の正門へ着きその奥の学校の壁にはこれから入る生徒の名前が書いてある。
「生徒なんざどうでも良い。綺麗なお姉さんの先生はいるかなぁぁぁぁぁ!」
「こら!男子!嫌らしいことは言わ…ない…の?」
早速黒髪のボブカットメガネ委員長っぽい人に注意された。が委員長っぽい人は俺の姿を見て困惑をしていた。そうか俺、女子だったな。
「超絶可愛いんですけど!女子?」
「そうだぞ、このお…私は女の子ですわ?」
「口調…無理しなくても良いよ?」
「うぉぉぉぉぉ!!ありがとぉぉぉぉ!俺、東雲八千代だぁぁぁぁぁぁ!」
「変な自己紹介の仕方…私は川瀬 飛鳥あなたと同じ新一年生で幼稚園の時はよく男子に注意してたわ」
飛鳥は俺の最先端の自己紹介に驚くもそのまま自分の名前を名乗った。川瀬…?どこかで聞いたことがある。まいっか!そんなことより俺は美人の先生が担任にならないか楽しみだぞ…
「君って超絶可愛いのに男子独特の雰囲気をまとってるね…」
「そうか?雰囲気って男も女も関係ねぇじゃねぇか?」
「そう?」
飛鳥は俺を見つめ続けると俺の持ってた伊達眼鏡を俺にかけてあげた。
「口調は男前だけど君はこうして眼鏡をかけるととても可愛いわ。どう?これから私も行動してみない?」
「良いぞ、初めての友達は俺で良いのか?」
「ええ、君は男子じゃないし、それに私自身君に興味を持っちゃった!」
「うぉほぁ!そうか!そんじゃ、よろしくな!飛鳥!」
学級委員長みたいな人と友達になるとはこれはとても嬉しい入学式の始まり方だった。
続く