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究極の願望  作者: 歌野空
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プロローグのプロローグ

彼は所謂天才という部類に入っていたんだろう


文武両道で容姿端麗何をさせても完璧に熟してしまう


ずば抜けた頭のキレと身体能力を持っていた


名前も『天野 ゆう』という別段変な名前ではない


そんな彼が何故皆から忌諱にされているかというと


かなりの上から目線な態度をとっていたからだ


しかし私は小さい頃から由の事を知っているから


その態度の意味が分かっているつもりだった


たぶん由は虚勢をはっていたのだろう


由は人間というものを恐れていたんだろう


そんな気がしてならない


勝手な妄想にすぎないけれど


由がこうなったのは


家族や親戚にその能力を疎まれ


友人が出来てもすぐに嫉妬にも似た怨嗟の声を吐かれ続けたからだ


由の心は衰弱し守ることに心血を注ぎ始めた


それ故に心は未熟なまま身体だけが成長してしまったのだと思う


由の事を知った人は悲しみの目を向けるだろうか


それとも更に怨嗟を吐くのだろうか


それを私は考えた


それが怖かったのかは定かではないけど由は常に独りでい続けた


そして事件は起こった


由は交通事故に巻き込まれたのと同時に


行方不明となってしまい居なくなってしまった


皆は清々したみたいな顔をしていたが


私はずっとその事に腹が立ち同時にこう思った


私が拠り所になってあげてたら


この由という少年の運命は変わっていたのかもしれない


そんな「かもしれない」を考えてみた



作中の彼(彼女)は物語には関係がないので悪しからず。

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