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東方戦争記  作者: 紅き蠍
第二章 紅魔の主と蒼き鷲
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第八話 Vampire girl

敵は二人、距離が近いのでハンドガンに切り替える。

ちょうど敵が振り返る顔面にハンドガンが炸裂する。


時の進みが戻り、人質の姿を確認する。


「あんたがレミリア・スカーレットだな、紫直属特殊作戦部隊、ブルーイーグル隊の隊長、白神真だ、あんたらを助けに来た」


「そう…私達だけでも奴らは撃退できたのだけどね」


「よく言えるよ、一番端まで追いやられて偉い口を叩けるな…」


「そう…よっぽど死にたいようね、咲夜、殺って頂戴」


「承知しました」


そう言い、メイド服を着た銀髪の女性が左のナイフホルスターから銀のナイフを取り出し、こっちに向かってくる。

すると突然、シャムが飛び出した。


「レミリアお嬢様~~~!」


全体が突然固まる、今動いているのはレミリアに抱きついているシャムと抱きつかれているレミリアだけだ。


「な、何よこいつ!咲夜!引き剥がして!」


「ですがお嬢様!かなり強い力で抱きしめておられます!」


ここで、一つの会話を思い出した。

それはシャムがアルファチームに入隊した時のことだ。


『僕はスカーレット家の執事の子孫で、他の執事の子孫達と共に四百年前に消えたスカーレット家の後継ぎを探しているんです』


『世界中に三百人の子孫が捜索にあたっているんです』


『名前はレミリア・スカーレットお嬢様です』


当時の顔写真を持っていたはずだ、なら…


「シャム、もしかしてそいつがあんたらが探していた本人なのか?」


「そうだよ真!このお方が僕達が探していたレミリアお嬢様だよ!どうりで見つからない訳だよ!」


「シャム、少し落ち着け、まだ任務中何だが」


健吾が言っても一切聞かない。


「ねぇ真、あれさ、ちっちゃい子が戯れているようにしか見えないんだけど」


桜の言葉は無視する


「そう…執事なのね、なら貴方達を気に入ったわ、敵ではないと認めるわ」


「そりゃどうも」


「私はレミリア、私の隣に居るのは私の従者咲夜、後ろは右からフラン、美鈴、パチュリーよ」


「ご丁寧に紹介どうも、こっちは…おい、そこにいる奴、隠れていないで出て来い」


扉(があった場所)に向かって言う。

そいつはゆっくりと扉の影から出てきた。


「貴様は誰だ、名を言え、あと、盗み聞をしていた理由も」


「貴様に何かに名前を教えてやるかよ、クソったれの転生者め」


強い態度で吐き捨てる。

桜に指示する、と、刀を抜き、奴の首元に当てる。


「あんたが今立たされている状況を体で理解させましょうか?」


いつもよりも黒いオーラ五割増し。

全員ドン引き、俺以外。


「おれは霧谷龍神だ、龍神って呼んでくれ」


女性陣(博麗隊、アルファチーム、レミリア側)に吐き気がするくらい最高の笑顔で言う。


「面白い奴だ気に入った、殺すのは最後にしてやる」


「まあ、冗談はここまでにしておいて、今はあんたが敵かどうか知らないが、今は味方として認めよう、ただし、仲間に手をだしたり、変なことをしたら…わかっているな?」


「HQへ、人質の身柄を確保、これよりプランDに移行する」


「…健吾、奴が変なことをしたら殺れ」


「…了解」



【推奨BGM No life queen】

《こちらHQ、UAV及びAGMスタンバイ完了、また、南側より多数の敵装甲車両、ヘリが接近中》


「HQ了解」


急いで図書館から二階に駆け上がり、ベランダ付きの部屋に移動する。

その部屋に入り、タブレット端末を使用して、UAVのカメラの映像を見る。


全体が黒く見え、装甲車両やヘリ、人が白く表示される熱源反応映像になる


一台の車両を画面中央に合わせ、発射ボタンを押す。


するとカメラがミサイルに搭載されているカメラになり、少しずつ地面が近づく。

微調整をしながら、車両に当たるようにして…着弾!


ズドォォォォォォォン!


《今ので装甲車両一台と五人殺ったわ、いい腕よ》


再装填を待つ間、バレットM82A1に持ち替え、狙撃を始める。


使われている12.7mm弾は対装甲車両に使われている物だ、つまり…


対人戦ではオーバーキルだ


スコープで狙い撃ち、頭に当たった敵は頭がもげた。


続いて腹に当たった敵は腹から真っ二つになり、血をばら撒いた。


だが、そんなことにいちいち心を痛めている暇は無いし、そんなことをしていたら自分がやられる。


やるかやられるか、戦争に慈悲は無い


狙撃し続けていると。


《こちらHQ、AGMの再装填が完了》


通信を聞き、再び端末を操作する。


今度はヘリに当たるようにして…発射。

着弾。


《ヘリを叩き落とした!墜落によって辺りの五人を殺った!その調子よ!》


バレットを持つのにも疲れた為、ブローニングM2に近寄り、引き金を引く。


《レッツパーリィィィィィィィィィ!!》


あれ、何か聞こえた気が…気のせいか。


人や装甲車両に照射する。

使用しているのはバレットと同じ12.7mm弾、つまり、さっきと同じ光景が見られた。


《再装填完了、ぶっ放して!》


固まっていた装甲車両に発射する。


《UAVが撃墜された!これ以上UAVの支援は行えない!繰り返す!UAVが撃墜された!》



もうAGMは使えない、バレットとブローニングを使っていかなければ。


そうしていると、自分と一人以外の全員が外に出て交戦を開始した。

それに気をつけながら敵を一人ずつ倒していく。


《敵戦闘ヘリ接近中!》


ブローニングをヘリに撃ちまくる。

12.7mmの威力によりヘリが穴だらけになる。

さらに装甲車両までくる。

UAVが撃墜された後にぞろぞろと出てくる。


「紫!支援はないのか?!」


《UAVを向かわせているわ、到着まで三分!》


「そんなに待ってられない!装甲車両が二十台くらいあるんだぞ!」


中には対空戦車もあり、ヘリを出してもすぐに撃ち落とされる。

その時。


「キュッとしてドカーン!」


と、金髪の宝石のような翼がはえた子(フラン?だっけ)手を開いて閉じた。

それと同時に装甲車両が四台爆散した。


「…………ファッ!?」


突然のことに攻撃をやめてしまった。

敵もブルーイーグル隊も。


よく見たら対空戦車だけが破壊されていた。

なら…


「桜!こい!ヘリガンナーやれ!」


AH-64Dアパッチ・ロングボウを召喚する。


【警告、周囲のエネルギー残量ゼロ】


召喚により、俺の周りのエネルギーが切れた、だが、これでやれる!


桜も来た、離陸を開始する。

離陸をやめさせようとRPGが飛んでくるが、桜の機銃に撃ち落とされる。


離陸を完了させる


「さあ、パーティの始まりだ!」


対戦車ミサイル、ロケット砲を乱射する。

大量の装甲車両が爆散していく。


《こちらHQ!味方としてアリスが来たわ!気化燃料爆弾を持たせたわ!距離を取って!》


「全員後退しろ!気化燃料爆弾がくるぞ!」


叫んで指示する。

当然味方の後退を支援し、ヘリから降りた。その後


《こちらアリス、気化燃料爆弾を投下するわ、離れて》


ズドォォォォォォォン!


投下され、目の前が炎で埋めつくされる。

視界が戻るころにはあれだけいた装甲車両がきれいに破壊され、残ったわずかな敵兵が南へ逃げていった。


《……すごい威力ね…早めに決めなくてよかったわ》


《こちらHQ、敵兵が南へ後退中、防衛に成功したわ、追撃はそちらの判断に任せる》


「こちらブルーイーグル、追撃は不可能、繰り返す、追撃は不可能」


「我々の勝利だ、よくやった」


バァァァン!


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