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東方戦争記  作者: 紅き蠍
終章
42/42

Battle is over……

「お疲れ様、少し休まない?」



月の都では綿月姉妹が今回の事件についての始末書を書いている、なかなか枚数があるため、戦争終結から三ヶ月かかってようやく書き終えた。



「それにしてもとよねえ、流石にこの枚数は多過ぎないのですか?」



「仕方ないわよ、どこの世界でも【ケジメ】は必要なのよ」



「それはいいですけど、何でまだ私が渡したアルファベット表飾ってるんですか?」



「だって、私がよっちゃんからもらった初めてのプレゼントだもの、捨てたくないわ」



依姫は深くため息をついた。

その時、一本の電話がかかってくる。



「はい、依姫です」


すると機械合成されたような音声が流れる。



《暗号コード、三十秒後にもう一度かける、メモの用意しろ》



それだけいってすぐに切れた。



「今の電話何?」



「イタズラ電話みたいですけど」



「電話番号は?」


「非通知です」


「ならイタズラかもね」


そう話してる間にすぐに電話がかかる。



「また電話?」


「今度は電話番号があります…583752?こんな番号ありますっけ?」



すると豊姫は少し考え始め、すぐに依姫に伝える。



「それ月の都の緊急回線よ!存在してたの…」


「どうするんですか?」


「この番号だけ留守録は無視されるから出ないと永遠に鳴り続けるわ、メモを用意して出て」



すぐ近くにあるメモを取り出し、受話器を上げる。


「はい、依姫です」



電話の向こうからは男性と思われる声が聞こえる



《アセンション 19、5、18、7、5、9、9、19、14、15、20、1、20、18、21、5、3、21、12、16、18、9、20、

ネーム、12、15、》



それだけ言って電話は切れた。



「何て言ってた?」


「アセンションと言って数列をズラズラっと言っただけです」


「…それだけじゃわからないわね…諜報局に解読をお願いしようかしら?」


「そうした方がいいでしょう、我々が下手に解読して誤解したら元も子もないですから」



ふと、何と無く、依姫は壁に貼られているアルファベット表を見た。


クレヨンで各アルファベットが書かれ、読み方がその下に書かれている、上には順番が数字で書かれている。



「19、5、18、7……S、E、R、G……!とよねえ!すぐに真に伝えなくては!」



「どうしたの?早く行くわよ」



「わかったんですよ!暗号が!大変な情報だ、もしこれが本当なら数ヶ月前のことが全て水の泡になる!」



「本当に?!でも、正確な情報を伝えるためにも諜報局に向かって解読してもらわなきゃ、急ぎましょう!依姫!」



彼女らはすぐに部屋から出た。



部屋には一枚の写真が飾られている、あの時の集合写真だ。



その写真は真に抱きつく霊夢が写っている、その写真の端にはこう書かれている。



【俺たちFDFのエリートだ!!平和を乱す犯罪者め!!首を洗って待ってろよ!!】



Battle is over,but the war has just begun.

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