第三話 ハクタクと巫女と魔法使いと
数分後、目標地点に到達した。
森の中から着陸できるような所を見つけ、ヘリを下ろす。
健吾と桜が左右から出て、安全を確認し、ハンドサインを出して報告する。
それを見て、全員がヘリから降りる。
カバンからクレイモアをだし、ヘリの周囲に設置する。
すべて設置し終わり、またハンドサインで全員に集合させる。
コンパスを使って進む事10分、なにかが焼けるような臭いが辺りを漂う。
さらに二分歩くと、扉の前に着いた。
「これが入口だな…シャム、罠が無いか調べてくれ」
ギリギリ聞こえるくらいの声で指示を出す。
しばらく扉の周りを調べていた。
「う~ん…罠は無いけど内側からしか開けられない仕組みになっているね…」
「よし、こいつを使うか」
俺は背中にかけておいた刀を鞘から抜く。
刃渡りが普通の日本刀よりも短い30cmしか無く、反りがない不思議な刀、それを二枚の扉の間に差し込み、全力で下に下ろす。
閂のような物に当たり、そこからノコギリで木を切るように動かす。
普通なら斬れないがあら不思議、手応えがあり、どんどん切れていく。
やがて静かに、しっかりと切れた。
隙間から刀を引き抜き、全員の顔を一人ずつ見る。
「いいな、市民の近くに居る敵を優先して排除しろ、住居付近は二の次で構わん、これ以上被害を出さないようにしろ」
「「「「「了解」」」」」
「よし、行くぞ」
健吾と共に扉の前に立ち、
体当たりして、中に突入した。
【推奨BGM エースコンバットアサルトホライゾンより "dogfight"】
一気に門の中に突入する。
そこでは逃げ惑う人々の姿が多く見られる。
それを追いかけ攻撃を加えている黒い迷彩服を着た男達、顔はヘルメットと目出し帽、ゴーグルをしていて見れない。
「最悪だな」
「ああ、非戦闘員もお構い無しか」
するとそこへぱっと見セーラー服の様な少女?が飛んできて、人々を誘導し始めた。
「あれがアリス、って奴か?」
「おそらくそうだ、空を飛んでいるということは実力が有ると見ていいだろう」
「援護してくれるといいんだがな…」
「住民をこちらに集めないだけでもよしとしろ」
健吾とこんな感じの話をしながら周りを見渡す。
住居がかなり燃えている、まるで"あの時"みたいに…
住民がほぼ居なくなり、俺たちが目立ち始める。
桜と健吾、シャムと蓮子に前に出るよう指示を出す。
俺は背中に掛けていたアサルトライフルのセーフティをセミオートに切り替え、棒立ちしている敵の頭にサイトの中央に合わせ、引き金を引いた。
ズダアァァァン!
その敵は頭から血を撒き散らし、地面に倒れた。
「good night(お休み)」
周りの敵兵が銃声に気がつき、こちらに攻撃を開始した。
「go!go!go! 殲滅を開始しろ!」
「「「「「ウオォォォォォォォ!」」」」」
そうして、幻想郷の歴史上最小規模の部隊の解放作戦が開始された。
まず、近くの遮蔽物に身を隠す。
タ○ミネ○タ○のようにいくら弾丸を食らっても倒れない人間はいない。
そこからライフルで一人ずつ弾丸を浴びせる。
ズダダダダダダダダァァァン!
常に味方の周りを確認しながら、味方を狙っている敵を優先的に倒す。
撃ち続けると弾が無くなり引き金を引いても出なくなる。
そうしたら、遮蔽物の影に隠れ、マガジンを引き抜き、少し待ってから、ふたたびマガジンを差し込む。
その間に桜が最後の一人を排除した。
「今の内に前進だ!」
先に進み、十字路にでる、ここは三方向から敵がくる。
俺は左へアンダーバレルについている、グレネードランチャーを発射した。
ポン!…………ズドォォォォン!
一気に五人くらい吹き飛び、左側の通路の敵は全滅した。
ひたむきに遮蔽物から乗り出し撃つ、隠れる、リロードするを繰り返す。
健吾が最後の一人を倒す、が、影に隠れていた敵が健吾に突進する。
「危ない!健吾!」
ピシュッ!
健吾の近くに行くまでに、メリーの弓矢によって倒れた。
「ありがとなメリー、後で飯を奢らせてくれ」
「高くつくわよ」
「おしゃべりは終わりだ、クリア」
「次は室内ね…」
「そうだ、ブリーチやるぞ、配置につけ」
扉の端にチームを半分ずつ配置する。
扉に爆薬を設置する。
タイミングを考え…発破!
ズドォォォォン!
扉は倒れ、扉の向こう側が見える、流れる時がゆっくりに感じられる。
敵がこちらに気づき、ゆっくりこちらを向く、そこにサイトの中央に合わせ引き金を引く。
ズダアァァァン!ズダアァァァン!ズダアァァァン!
一人づつ敵が倒れていく、扉が完全に倒れ、時が元の速さに戻る。
俺はライフルからハンドガンに変える、室内では長めの武器より短い武器の方が有利だ。
「健吾と蓮子は前にでてくれ」
「「了解」」
健吾と蓮子が前にでて、チームが前進する。
「ここは…学校か?部屋に机が何個もある」
「静かに…敵だ…通り過ぎるまで待て…」
向こう側から敵がやってきた、チームは教室に入り、なんとかやり過ごす。
敵が後ろを向いた瞬間に部屋から出て、腰からナイフを取り出し、敵の口を塞ぎ、そのまま首にナイフを突き立てた、敵は静かに崩れ落ちた。
「good night…」
そういい、また前進する。
通路の突き当たりに敵が背中を向けて立っていた。
「メリー、俺の合図で撃て…3、2、1、今だ」
プシュッ!スタンッ!
サプレッサーの音と矢を放つ音が立ち、敵が2人倒れる。
「いいぞ、よくやった」
ふたたび前進する、その後はひたすら敵を静かに倒し、進むを繰り返し、扉の前についた。
扉に耳を当て、中の様子を探る。
「…人質がいるな…蹴り破るぞ」
そういい、俺は扉を蹴飛ばした。
□□□□
Viewpoint change
私は子供達を守るように、立っていた、その目の前には黒い服を着た男達がこちらに棒のような物を突きつけていた。
「さっさと諦めてガキをこっちによこしなぁ!」
「貴様らになど…子供を渡すものか…!」
「ハッ!強がり言ってやがる、本当はもう戦えないのは知ってるんだぜ?」
実際、既にハクタク化は霊力が足りないため、もうできない、しかも敵に先ほど肩を攻撃され、腕が上がらないのだ。
「クソッ…!」
つまり、私は強がりを言うことしかできないのだ。
「さっきまでは外がうるさかったが、今は静かだ…もう助けは来ないぜ、諦めな」
もう諦めようか…そう思った瞬間
ドグシャァァァァァ!
「WA☆WA☆WA☆忘れ物~」
一人の男が突入してきた。
蹴り破る瞬間、ふたたび時がゆっくりになる、ハンドガンのサイトを合わせて引き金を引く。
「WA☆WA☆WA☆忘れ物~」
こんな時でもネタは外さない。
時が元の速さに戻る時には、敵は全滅していた。
「うぉう!ご、ごゆっくりぃ!」
そしてネタを締める。
「こちら真、人質を発見、回収を頼む」
≪了解、北に向かってくれ、アリスを待機させる≫
「了解、アウト」
人質を発見したことを報告し終わると、頭に変な帽子をかぶった女性がこちらを睨んでいた。
「あんたは誰だ…さっきの奴らの仲間か…!」
「いや、違う、あんた達を助けに来た通りすがりの特殊部隊だ」
「…よくわからないが、助かったよ、ありがとう、私は上白沢慧音だ、慧音と呼んでくれ、この寺子屋で教師をしている」
「俺は白神真、特殊部隊の隊長だ、礼はいらない、さて、怪我した奴はいないか?」
子供は全員首を横に振った、だが慧音?の肩に少し血が付いていた。
「あんたが怪我してるじゃないか、蓮子、頼む」
「はいはいっと」
遠慮される前に、蓮子を呼び治療させる。
彼女は自分のカバンからスプレーを二つ取り出した。
一つは消毒スプレー、二つ目は…
「何!?掛けられたところから傷が、治っていく!?」
救急スプレー、アン○レラ社がかつて開発した傷口を塞ぐ究極の医療品、
欠点は怪我しか塞げないことと、一本当たりの値段が車くらいすること。
ただ、持っているだけではもったいないので、使う機会ができたらガンガン使えとはいってある。
「すごいだろ、それ、どんな傷口でも内臓じゃなければ一発だぜ、さて、ここからでるぞ、慧音とやら、あんたも子供達と一緒に脱出しろ」
「いや…私にも戦わせてくれ…この里は…私の大切な所なんだ!」
「いや、許可できない、第一、怪我が治ってすぐなのに戦えると思うか?自分の体が第一だぞ」
「それでも頼む、この里は自分で守りたいんだ!」
「……仕方ない、許可しよう、ただし、もう無理と俺が判断したら脱出してもらうからな」
そういい、子供達に声をかけ、扉に向いた時に、健吾が小声で話しかけてきた。
「いいのか?、傷の具合からしてかなり疲労しているはずだが」
「ああいう女性はいうことを聞かないのさ、よく見張っとけよ」
子供達も立ち上がり、準備ができたようだ。
「いいか、外に出たら俺に全力で走ってついて来い、少しでも遅れたら親と会えなくなるぞ、わかったな?」
子供達は一斉に首を縦に降る。
「よし、いい子だ
全員配置に付け、正面からブチ抜くぞ」
【推奨BGM Unfeigned Actress 】
寺子屋を脱出し、急いで北に向かおうとした、突如頭上から爆音が鳴った。
バラバラバラバラバラバラ!
「ちくしょう!ヘリだ!」
ヘリから10人程降りてきた、ヘリは兵を下ろした後も攻撃を加えてくる。
効くのかわからないが、銃身に付けたグレネードランチャーをヘリに向けて発射した。
ポン!………………ズドォォォォン!
ヘリのテールローターに当たり、バランスを崩し、人里の外に墜落した。
「今だ!全員走れ!」
子供達の前に立ち、後ろを向いて発砲する。
「桜!健吾!シャムと蓮子は殿をやれ!」
少しずつ後退し子供達の先頭が門にたどり着き、里の外にでる。
「出た奴からそこにいるアリスさんのいうことを聞きな!いい子にしてるんだぞ!生きてたらまた会おう!」
死亡フラグのような物を言い、子供達が全員出たことを確認し、門を閉じて、近くにあった棒で閂をした。これで外からは開けられない。
「目の前の敵を殲滅するぞ!この戦い、生きて帰るぞ!」
「「「「「「了解(だ!)!」」」」」」
「敵は七人だ!怯むな!反撃しr」
「あぁ!ジャン・ルイがやられた!」
「落ち着けジーン!指揮を引き継げ!」
「声を上げろ!気合で押し込め!」
「「「「「ウオォォォォォォォォォォ!」」」」」
(これが…彼の実力なのか…?個人的な戦闘力はもちろん、状況に合わせた的確な指示、全員を束ねる結束力…これが彼の力なら、すごいとしか言いようがないな…)
「今のが最後の一人だ」
「全員よくやった、建物に突入するぞ」
「気をつけろ、今ので気づかれたかもしれん」
「突入スタンバイ…スタンバイ…gogogogo!」
また時の流れが遅くなる、かなりの敵が存在していた、が、一人を残して全滅した。
「クリア」「クリア」「オールクリア」
敵が全滅したのを確認し、縛られている二人の拘束を解いた、二人共服があちこち切り裂かれていた。
「なに…私の顔に何かついてる訳?」
イヤミたっぷりに言ってきた少女は、巫女服のような物を着ていた、正しく言うと巫女服なのだが、袖の脇の部分が無く、奇抜な服装をしている。
「いや、何か反応があるかと思った」
「残念だけどそんなことはないわよ、あなた達何者?私でも倒せなかった…こいつらを一瞬で倒すなんて」
彼女は近くに転がっていた敵の死体を蹴飛ばしながら聞いてきた。
「まあ、順番に話そう、俺は白神真、ここでいう外来人だ、部隊の隊長をしている、勝てたのは……仲間がいるからだ」
「ふぅーん、ま、そういうことにしてあげる、ようこそ幻想郷へ、私は博麗霊夢、博麗神社の巫女をしてるわ」
「別名楽園の素敵な巫女だぜ」
途中で隣にいた白と黒の服を着た、魔女のような帽子をかぶった少女が割り込んできた。
「魔理沙は黙ってなさい」
「まあ、いいだろう、それでそっちの方の名前は?」
「私は霧雨魔理沙、普通の魔法使いだぜ!助けてくれてありがとな!」
「こっちは住民を助けにきたんだがな、まあ、まだ終わっていない」
そういいまだ生きていた敵の方をみる
「縄と椅子を、こいつを縛り付けろ」
「何が始まるんです?」
健吾がネタを振る、そこへ最高の笑顔で
「「「「「大惨事尋問だ!」」」」」