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東方戦争記  作者: 紅き蠍
第八章 審判の日
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Step3 邪魔するものを穴だらけに

キミノココロヘ

Error

白神真

ブルーイーグル分隊

Error



頭が痛い、さっきの記憶を思い出そうとすると頭が破裂しそうなほど痛む。



ここはどこだ?周りは乳白色一色で周りにはなにも無い。


先程のガンソードは消えている、ダブルイーグルと真実は当然のごとく消えている。



ノルンがシャットダウンしている、とりあえず立ち上げる。



【ノルンに重大なエラー発生、強制シャットダウン中、復帰まで一日かかります】



どうやら本格的にガタが来たらしい。



「大丈夫かしら?」



「紫か?なんでここに?そもそもここはどこだ?」



紫の声がどこからか聞こえてくる。



「ここよ、あなたの肩」



肩にはそのまま小さくなった紫が乗っている。



「ここは霊夢の心の中、 あなたはカプセルを割ったことで霊夢の心に干渉したのよ」



「それでここで俺はなにをすればいいんだ?」



「大丈夫よ、あなたはもう知っている、あとは自分の心に従えばいい」



「そう言われてもな、やるだけやるか」



「一つだけヒント、すでにあなたは第三段階まで来てるわ」



Step3 邪魔する者を穴だらけに



「ここは三次元に移動できるな、どうせ戦闘になるのだから機動を確認しておくか」



「前から敵接近、浮遊してるわ」



前から毛玉の様なものが次々とくる。


「練習する時間も無い、か」



ハンドガンを引き抜いて前進しながら撃ち落とす。



数が多い、一気に速度を上げて振り切る。



「追って来てるわよ」



かかったな、グレネードのピンを抜いてそのまま後ろに流す。



ついてきた奴のど真ん中で爆発し、全員倒す。



「敵がさらに接近、前方5mくらいに中心部」



スピードを上げて逃げ切ろう、中心に向かえばなんとかなるだろう。



「あそこよ!扉の中に入って」



扉を開け、中に入ってから敵を少し迎撃、扉を閉め、閂をかけて扉を蹴る。



「やっと来たわね、待ちわびたのよ」



中には霊夢がいた。

しかし、今までの服装とは全く違う、スカートが赤と白の交互色がわかれている。


「いつもならここで弾幕で交戦するところだけど、少し話を聞いて欲しいわ」



「一応聞くが本当に霊夢なのか?」



「私は霊夢の心を司る者、私は霊夢であって霊夢でない」



「…つまり霊夢でいいんだろ?」



「そういうことにして頂戴、時間があまり残されていないから話をするわ」



霊夢は少し躊躇ったあと、話を始めた。



「私も親を亡くしたの、たった一回の事故でね…



私の母親は博麗の巫女の五代目だった、私よりも博麗の巫女としての能力は低く、過去最低とも言われていたそうよ、それでも常人よりも強いけどね。

そのため幾つもの努力をしていたの。



母親が父親と結婚して私が産まれた、私の父親は外来人…つまりあなたたちと同じ幻想郷の外からやって来た人達よ。



私は産まれた瞬間から博麗の巫女としての特訓が始まった、私は歴代最高と言われる程強い力を持っていた、だから特訓無しでも殆どのことができた。



ある日私は母親に言われて博麗大結界の開き方と閉じ方を学んだの。

私はその時、なんでもできると勘違いして何の調節も無しに博麗大結界を開いてしまったの、

それは大変なことになったわ、あらゆるものが博麗大結界を超えて来そうになったの、


それを体全身を使って止めようとしたのが私の両親、

彼らは持てる全ての力を使って博麗大結界を閉じたわ、でも開きすぎて内側から閉じれないと知って外側へ出ていってしまったの、



指輪を残して…



今でも私はそのことを後悔してるわ、それと同時に私は努力をやめた、私が努力すればどこか気が緩んで誰かを傷つけることになると思ったから、同時に私は」



「もういい、お前はお前だ、努力して気が緩んだお前も霊夢で、縁側でお茶飲んでボケっとしてるお前も霊夢だ、それ以上でもそれ以下でもない、だろ?」



話の途中で割って入る、俺の発言に頷く。



「そうね…紫、例のものを」




「真、これは霊夢の両親が身につけていた指輪よ」



紫がスキマに手を突っ込んで取り出したのは紺色をしたリングケース、その中には二つのシンプルなデザインの指輪が入っている、

指輪にはそれぞれ一つずつの小さな宝石が入っている。

一つはルビー、もう一つはサファイアだ。


受け取った後、霊夢が話しだした。


「第四段階…それは受け入れること、貴方にはそれができる、決して逃げることはしないでね、私からのお願いです」



すると霊夢の体が光り出す。



「私はこれ以上貴方をここに居させることはできない、さあ、おゆきなさい、そして自らの手で真実を変えるのです」



突然突風が吹き、何も体制をとっていない俺は無様に吹き飛ばされた。



霊夢がこちらに微笑みながら手を振る。



それをじっくり眺める時間も与えずに光の指す方へ飛ばされて行く。



光源にたどり着いた時、俺は目を覚ました。


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