表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方戦争記  作者: 紅き蠍
第八章 審判の日
35/42

第三十一話 初めに死を振り撒き、やがて死ぬ

Viewpoint change 真



紅魔館の屋上にパイプ椅子を置き、双眼鏡を使って”ハゲワシ“を探す。

隣は紫が日傘を持って立っている。



「紫、本当に召喚したのか?」


「本当よ、もうすぐ来る筈よ」


「おー来たきた」



双眼鏡の覗く先にはバランスを崩し回っている5機の輸送ヘリを確認した。



「なんで回ってるんだ?紫、あっちで何をした?」



「爆弾を爆発させただけよ?」


「ならいい」



立て直したのを確認し、カンプピストルを上空に構え、撃った。


新NATO同盟軍の共通信号、緑の着陸地点の指示を出す。



しばらく迷う様な動きを見せた後、すぐにこちらに向かってくる。



「よし、伝わったみたいだな、受け入れの用意をしてくれ」



屋上から飛び降り、中庭に三点着地した後、ライトスティックを召喚し、ヘリの到着を待つ。



そのうち一台がやってきて、中庭上空で待機する。

ライトスティックで着陸の指示を出す。



続く同様にあと二台のヘリも誘導する。



全てのヘリが着陸し終わった時、最初の一台から人が出てくる。

…………あのブーニーハット、どこかで見覚えが……あっ!



「ジョン!プライス少佐!」



「おぉ!真?!なんでここにいるんだ?!」



「こっちが聞きたいぞプライス!それより、タスクフォース140はどうなったんだ?」


俺は最後の戦闘の時、仲間一人と共にどこかへいって作戦をしていた。


その後はすぐに本国に戻るよう言われて結局タスクフォース140はどうなったか聞いていない。



「タスクフォース140は消えた、その代わりタスクフォース180が代わりにできた」



「ゴーストは?ローチは?ユーリは?」



「みんな生きてるさ、別のヘリに乗ってる……それよりも真、探してたんだぞ、こんなところにいたのか」



「すまない、さあ、中に入ってくれ、あったかい紅茶を用意してある、今ここはとんでもない問題にぶち当たってるんだ、協力して欲しい」




























































Missions briefing



約四ヶ月前、ここはフランを助ける為の作戦会議として使われていた食堂。

今ではタスクフォース180の各小隊長が集合している



第一小隊隊長 ジョン・プライス少佐


第二小隊隊長 ジョンソン・ソープ・マック中尉


第三小隊隊長 ゲイリー・ローチ・アンダーソン少尉


第四小隊隊長 ライアン・ゴースト准尉


第五小隊隊長 ライアン・フォーリー軍曹


第十五戦車班班長 スティッキー・マクナイト軍曹


第二飛行隊隊長 小林真一郎軍曹


AC-130機長 ジョン・ヘンリー中尉


輸送隊隊長 ニコラス中尉



彼らはみなRUJ同盟軍にて結成したエリート中のエリートがここに集まった。



「全員揃ってるな、それでは始める。



まず、昨日配った資料には目を通してくれただろう、我が幻想郷側は重要人物である博麗霊夢を攫われた、このまま放置すれば博麗の力を利用し、強力な兵器を作成する恐れがある。



これが奴らの基地だ、対空兵器に囲まれ、地上戦力も非常に豊富だ、そこでタスクフォース180の力を借りたい。



まず第二飛行隊が対空兵器を破壊する、後に輸送機で歩兵の投入、到着次第戦車による前進も開始する。



輸送機は戦車投下後帰還、同時に飛行隊も護衛として帰還、飛行隊は燃料、弾薬を補給し、AC-130を護衛。



AC-130は到着後、地上部隊の援護を、後の地上部隊は各自自由だ。



恐らく、この基地は月面の首都に繋がっていると思われる。



月面の様子は完全に分かっていない。向こうに着いたら各自奇襲に警戒せよ。



作戦開始は一週間後だ。





















































[2501:03.27:18:52 紅魔館]


「準備はできたか?」



手元にある銃のチャージングハンドルの動作をを確認する。



「ああ、大丈夫だ」



「こっちも大丈夫だぜ!」



「よし、行くぞ」



銃のグリップを持ち、肩に乗せて歩き始める。



正面玄関から現れたのはブルーイーグル隊ではあるが、霊夢の姿はない。



十何台も停めてあるヘリコプターの一つに向かう、

他のヘリコプターにはアメリカ人や日本人、ロシア人もいればイギリス人だっている。

皆ブルーイーグル隊を見ると敬礼する、一部を除いては。



「総員乗り込め!これよりFDFは博麗霊夢の救出と敵の首都への攻撃、及び敵重要拠点の破壊を開始する!一刻を争う、移動を開始せよ!」



同時にヘリが三機あがり、さらにその奥から大型輸送機が飛び立った。



Day of judgment

3月27日、19:25

白神真

ブルーイーグル分隊

幻想郷、南の端



【推奨BGM Rex Tremendae Megalith - Agnus Dei -】



《こちらディアボロ2、ライフル!(空対地ミサイル発射コール)》


近くにいる戦闘機が対地ミサイルを発射し、対空兵器を破壊する。



《対空兵器クリア、着陸可能、上空の制空権を確保する》



「行くぞ、我々の目標は管制室の占拠だ!」



ヘリからロープで降りて着陸地点の敵を排除する。



他の輸送ヘリからも大量の味方が降下する。

幻想郷側の味方はヘリに乗らずそのまま降下する。



《敵の戦車だ!対戦車戦闘用意!》



味方の一人がジャベリンを取り出し、ロックオンして発射した。

そのミサイルは一回上昇して敵の目標に向かって一気に降下する。



《司令部!戦車はまだか?!》



「上を見ろ!騎兵隊の到着だ!」



頭上を低空飛行で飛び去っていくC-130の後部ハッチから、M1エイブラムスが降下する。



滑走路に着陸した戦車はすぐに敵の戦車に砲撃し、撃破した。



「派手にやれ諸君!」



戦車の進軍と共に敵の兵舎に突撃する。



「第二小隊は兵舎を!俺たちは管制塔に向かう!」



《こちらスプーキー、現場に到着、ターゲットに対して攻撃を開始》



AC-130も来た、この調子であれば数分後には完全に制圧できる。



「管制室を制圧する!ブルーイーグル隊ついてこい!」



管制室までの廊下を敵を倒しながら前へ進む。



管制室の扉まで到着した。



「これで最後だ、派手に行こう」



管制室の扉に指向性爆薬を取り付け、仲間の顔を確認し、爆破した。




ノルンのシステムを使わずに精神を集中させ、室内にいる敵を全て倒す。



《真!倉庫に整備中だが使えそうなドローンがある!管制室で制御できないか?》



「プライス、待ってろ!すぐにやる!」



右腕に内蔵された専用のUSB端子をドローン制御装置のコネクターに繋げ、ノルンと接続する。



【ノルンと接続中…ドローン制御ユニット、味方識別装置書き換え完了、クローラー型ドローン操作可能、5番9番16番操作可能】



「プライス!そのドローンはなんばんだ?!」



《5番だ!もう終わったのか?今専用のアームが武装を付けてる!》



【ドローンの操作権を譲渡】



コンソールを握り、倉庫から出た後、画面を見ながらガトリングガンを乱射、火炎放射器やグレネードランチャーを撃ちまくる。



多少被弾しても画面にノイズが走るだけ、攻撃を無視して突撃する。



《倉庫クリア!》



ドローンをAI操作に切り替え、プライスについていかせる。



《こちらスプーキー、多数の敵航空機に狙われて居る、なんとかできないか?》



地下に隠されていた対空ミサイルを機械操作で地上に出し、コントロールを掌握する。



「スプーキー、そのまま待機!対空ミサイルで援護する!発砲注意!」



敵の航空機が赤色でマーキングされ、ロックオンされる、そのままトリガーを引くと、敵に向かってミサイルが放たれ、着弾と同時に爆散した。



よく見るとヘリも狙われている、周辺の敵機を撃墜する。



《スプーキーより、空域クリア》



《ライノより、地上クリア》



「総員、フェーズ2に移行する、総員そのまま待機せよ」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ