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東方戦争記  作者: 紅き蠍
第八章 審判の日
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第二十九話 真実が目覚める時

これが最終章になります、最後までよろしくお願いします



第八章審判の日



"All wars are civilwars,because all menare brothers."-FrancoisFenelon

すべての戦争は内戦である。なぜならば、人類はみな仲間である。                

-フランソワ・フェネロン




「準備はできたか?」



手元にある銃のチャージングハンドルの動作をを確認する。



「ああ、大丈夫だ」



「こっちも大丈夫だぜ!」



「よし、行くぞ」



銃のグリップを持ち、肩に乗せて歩き始める。



正面玄関から現れたのはブルーイーグル隊ではあるが、霊夢の姿はない。



十何台も停めてあるヘリコプターの一つに向かう、

他のヘリコプターにはアメリカ人や日本人、ロシア人もいればイギリス人だっている。

皆ブルーイーグル隊を見ると敬礼する、一部を除いては。



「総員乗り込め!これよりFDFは博麗霊夢の救出と敵の首都への攻撃、及び敵重要拠点の破壊を開始する!一刻を争う、移動を開始せよ!」



同時にヘリが三機あがり、さらにその奥から大型輸送機が飛び立った。













































三週間前…………













































[2050:??.??:??:?? 紅魔館]


ここはどこだ?

天井が白い、天国か何かか?



目が覚めてきた、頭が痒い、右腕で掻く。





……右腕?確かあの時右腕は吹き飛んだ筈だ、本当に天国に来たのか?



「あら、目が覚めたのね、まだすることがあるから横になってなさい」



永琳がやってきてベッドに寝ているよう言われた。

後から紫もやって来た、どうやらあの後連絡を受けてやって来たらしい、彼女の能力ならあの時隣にいてもおかしくない筈だったが。



「とりあえずあの後の話をするわ、フランは助かったわ、あの後から精神が不安定になることもなくなった、作戦は成功したのよ」



「そうか、それより今日は何日だ?やけに暖かいが」



「今日はあの後の三ヶ月後よ」



そんなに寝ていたのか!?



「それとこの腕はなんだ?確か千切れていた筈だが」



「それは義手よ、私とにとりで作ったの、どうかしら?」



指を一本ずつ曲げる、何とも無い、それどころか曲げている感覚がある、自分の腕みたいだ、物を掴めばその感覚が残る。

肘を曲げてもなんの違和感も無い、すごいな。



「どうなってるんだ?中は」



「中はにとりが組んだ機械よ、関節部分は特別に組んだ物だから人間の物とそっくりに動くそうよ、出力もかなり強化してあるから自動車くらいは持ち上げられるんじゃない?」



「皮膚はどうなってる?見た感じ全く一緒だが」



「それは私が作ったわ、結構大変だったのよ……ちょっとの衝撃ですぐ崩壊しちゃうんだから」



永琳が答える、彼女は確か凄腕の医者と研究者だ。



「それと、失血による輸血を行ったわ」



「相手は誰だ?」



「………あなたは今大変なことになっているの、落ち着いて聞いて頂戴」


「どうしたんだ?そんなにかしこまって」



突然態度が急変した為少し警戒する。



「あなたが使った妖怪化薬の影響で、あなたは半人半妖になったわ」



「……………どういうことだ?」



「つまり半分人間で半分妖怪ってこと、上白沢慧音の血を輸血したからその体質で固定されたわ、

ついでに紫とメリーの血も少し配合したから妖怪と人間の境界を操る程度の能力も与えたわ」



「ついに改造されたわけか」



「左目も作ったわ、でもこれは非常に不安定で、少しでも衝撃があるとすぐに壊れる、神経接続すればなんとかなると思うけど……」



「その点に関してはこちらでなんとかする」



「そう…なら横になって、機械ではめるわ、目を開いて、固定するわ」



頭の上から固定器具がおりて来て頭を固定する、同じように瞼を固定する。



上から何かの器具で固定された左目がおりてくる。



「おいちょっと待て、なんで下にトゲがついてるんだ?」



聞かずにそのまま勢い良く下げた。



鋭い痛みが左目の奥に突き刺さる。



【左目神経接続を開始、完了、映像開始します】



左目の映像が別枠で表示される。



「よし、いい感じだ」



その瞬間、銃声が響いた。



「なんだ?」



「奴らの襲撃よ、先月だけで十回は来ているわ」


紫が答える。

すぐに飛び起きて立て掛けてあるライフルを手に取る。



「だめよ、まだあなたはおきたばかりなのよ!?」



永琳が



「仲間は助けなきゃならん、そうあの時から決めたんだ」



「でも…………」「いいわ真、出撃を許可しますわ」「ちょっと紫!」



「了解、無理はしないさ」



「真………」



扉に手をかけたところで紫が声をかけられる。



「………霊夢を……よろしくお願いいたしますわ」



「……任せておけ」










































































































【視界ブレの調整を開始します、規定のターゲットを左目のみで射撃してください】



右目を瞑り、左目視界に表示されたターゲットをハンドガンで撃ち抜く。



【視界範囲調整完了、右目視界と融合完了、戦闘可能、システム、戦闘モード、起動】



以前と比べて圧倒的に処理能力が違う、左目か?右腕か?今はどうでもいい、ソナーで索敵する。



「反応は二十、そのうち十四人は味方反応、六人?!」



少なすぎる、これなら簡単に制圧出来る筈だが、様子がおかしい。



「コードスペクター、起動申請」



【コード了解、スペクター起動】


視界に専用のウィンドウが表示される。


【Spector mode online

戦闘行動を許可します】



視界が赤くなり、敵の位置が黄色く示される、これならどこに行ったかもわかる。



敵の位置を確認し、窓から飛び降りた。



【強制的に動体視力を強化します、時間制限に注意】



感覚が研ぎ澄まされ、周囲の時間の流れがスローになる。



左右に二人、奥に二人、うち1人は強化アーマー。

的確に狙いを定め、引き金を引く。



【時間制限になりました、強制強化を解除します】



アーマー以外は排除した、次はあいつだ。あのアーマーには見覚えがある。



サソリだ。



「サソリ?!何故ここにいる!?」



すると何故か通信越しに返事が返ってくる。


《……すまない青鷲、これも命令なんだ、私の妻と息子を人質に取られているのだ、許せ》



サソリが抱えているのは、霊夢だった。彼女は気絶してぐったりとしている。



「霊夢!返事をしろ!」



返事がない、そうしているうちにサソリは踵を返して逃げ出し始めた。



「クソが!援護射撃頼む、取り戻してくる」



「おい体調は大丈夫なのか?!」


少し助走をつけ、空に飛ぶ。



回収のヘリから攻撃が飛んで来るのを身を翻し回避する。



「霊夢!!目を覚ませ」



その瞬間、霊夢が目を覚まし、こちらに手を伸ばす。



「真!!」



こちらも手を伸ばす、後数センチ。

というところで、サソリが振り返り。



《すまない、青鷲》



サソリがハンドガンで俺の胸を撃ち抜いた。



【右胸に被弾、損傷及び大量出血の恐れなし】



撃たれた反動で落下し始める。



《大丈夫だ、彼女は研究者に渡されるが、私が解剖を阻止する、君たちは、じっとしていればいい》



地面に叩きつけられ、そのまま気を失った。





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