表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方戦争記  作者: 紅き蠍
第六章 Revealed the Truth
27/42

side B

sideB


【sideAをモバスペBOOKにて掲載中です】



「この人大丈夫なの?」



「うーん……大丈夫じゃない?呼吸も落ち着いてるし」



「うにゅ?この人起きたよ?」



………ここはどこだ?あの病院か?



「大丈夫?あなたさっき別の場所で倒れたんだよ?」



倒れたのか…………あの弾幕には過去のトラウマをほじくり返すもののようだ。



そこへ紫から通信が入る。



《作戦中の全隊員に通告するわ、

現在敵の主砲が地上に露出中、作戦中の全隊員は直ちに地上に戻り、主砲を破壊してちょうだい》



どうやら砲台が起動したらしい、早く行かなくては、そう思い、立てかけてあった銃を手に取った瞬間、




また、忌まわしい過去の記憶が蘇る。



『先生!しっかりしてください!』


『グッ!…撃たれた!俺を置いて先に行け!』


『やめて!お願いだからやめて!』


『やめるんだ!』


『君は何も守れていない!その小さな手では守るなどできやしないのだ!』


『あんたはこれまでに何人殺したんだ?目的の為に殺しは必要か?』


『君は一体何のために闘ってきたのかね、ここで答えを探せるよう協力しよう』


『英雄である白神真君に幸あれ!』


『君が何人殺したって関係ない、ただ君の能力を私たちに貸して欲しいだけだ』



「そうだ…………今まで何も守れなかったじゃないか………どうせミスすれば皆死んでしまう、俺だけが頑張ったとしても、結果がなきゃ死ぬんだ……」



皆の為には今すぐにでも行って爆破しなきゃならない、しかし、一度掘り返された記憶は何度も何度も戦うことを拒否する。

それは今まで戦って何も守れず、何も変えられなかった事からの記憶かもしれない。



「…………人間は前に進まなきゃダメだよ」



突然2人以外のところから声が聞こえてくる、聞こえた方を見ると、先ほどのさとりと殆ど同じ、いや、少し髪の色と胸あたりにある目の色が違う。さとりとは姉妹だろうか?



「ニンゲンってさ、前に進もうとしなきゃ絶対にそこから進めないのになんでそこで進もうとしないの?!」



その言葉にハッとされた。



「守るためならさ、前に進まなきゃ、何度も何度も転んで倒れても、また起き上がらなきゃ、そうじゃなきゃ、また大切なものを失っちゃうよ」



突然連絡が入る。


《全回線に連絡するわ、幻想郷中の力のある妖怪達がそちらに向かって……》



と、言った瞬間、通信が切れて、別の回線が入ってくる



《咲夜!今こそ紅魔館の力を見せつける時よ!》


《ですがお嬢様、沢山のライバルがいるようですが》


レミリアと咲夜の会話の通信だった、そのあとレミリアが言い返そうとしたが、すぐに別の通信が一斉に入ってくる。


《あたいがさいきょーなのよ!》


《チルノちゃん、あまり無茶しないでね?》


《妖夢~これが終わったらご飯ね~》


《幽々子様、貴方は私の後ろに、この魂魄妖夢、指一本たりとも幽々子様には触れさせない!》


《妹紅、行くぞ?準備はいいか?》


《目の前の敵を全部倒せばいいんだろ?簡単じゃないか》


《リグル、行くわよ、私の花畑を荒らした奴に制裁を加えるわよ》


《あぁ、敵さんがかわいそう……》


《ほら椛!急いで!健吾さんが死んでしまうわ!》


《待ってくださいよ文!……あなた幻想郷で一番早いんですから……》


《なんで師匠に指示させられてこんなところに来てるんでしょう……》


《あんた狙撃にむいてるからじゃない?》


《早苗急いで!もうほとんど来てる!》


《待ってください諏訪子さま!速すぎて重装備の神奈子様がついてこれてません!》


《喧嘩会場はここかい?紫からどんだけ暴れてもいいって聞いたが》


《気をつけて勇儀、この弾幕は当たったら動けないわよ》


一斉に様々な幻想郷の住人達が集まってきた。

皆文が配った通信機を使っているようだ。


「ほら、こっちだよ、上の部屋の一つに奴らの拠点が近いところがあるよ」




そうだ…………俺は一体何を考えていたのだろうか。



もう一度、戦わなければ、戦って失うよりも、戦わずして失う方がつらい。



ベッドに立てかけてあった銃を取り、先に出て行った彼女を追いかけた。



階段を登り、角を曲がって、幾つもの部屋を抜けると、倉庫のような場所へ出た。



「ほら、そこの穴からまっすぐ上がって行けば奴らの拠点の床に着くよ」



「ありがとうな、………そういえば名前は?」



「こいし、古明地こいし」



「こいしか、いい名前だな、大事にしろよ」



そういって縦穴を上に登り始める。




















































「ここが奴らの地面か」



かなり硬い岩盤のようだ。かなり厚い鉄板で補強してある。



「テルミットならなんとかなるか」



テルミット爆薬を召喚し、岩盤に貼り付け、少し降りてから起爆する。



眩い光を放ち、しばらくすると爆発、そのまま岩盤を吹き飛ばした。



「よし、行くか」



ライフルを持ち直し、また登り始めた時、突然爆発が起こった。



「なんだ?!マズイ!」



破片の一つがこちらに飛び、左目に刺さった。



声にならない叫びを上げ、左目に刺さった破片を引き抜く。



「くそっ!この上は弾薬庫だったか!」



すぐに左目に眼帯をつける。



「あぁ…………感覚が違う、マズイ……」



痛む左目を無視して登り切り、部屋を覗く。



誰もいないようだ、登り、部屋から出て渡り廊下の様な施設の通路を歩く。



「すごいなこれは……」



空には沢山のレーザーと弾幕が飛び交い、地上の敵に降り注ぐ。



「む、やっぱりそういう判断か」



時計と位置を見てあとどのくらいで到着するか確認し、すぐに移動する。



基本、燃料のタンクは地下に設置する、まず砲身に爆薬を取り付け、その次に燃料タンクにも付ける。そのプランで行く。



上には階段を使う、エレベーターでバッタリ出会い、そのまま不利になる、エレベーターの動力も止められる可能性もある。



上に登り切り、砲身の点検をしている者をわざと発砲して逃がす、一瞬でパニックに陥り、あちらこちらへ逃げ惑う。



逃げたところへ爆弾を設置、信管を取り付け、砲身から離れる。



すぐに階段を下りて地下の燃料タンクに行く。



当然敵もいるが、完全にこちらに背を向けているためこちらに気づかないため奇襲攻撃であちらの体制が整うまでに叩きのめした。



爆弾を設置し、紫に連絡を入れる。



「こちら真!爆弾設置完了、これより撤退する!」



設置が終わり、上のフロアに出た時に敵と接触、そのまま交戦に入る。



《まずいわ真!たくさんの敵がそっちに向かってる!》



「もう知ってる!コンタクト!」



《霊夢戻れ!今飛び出たら蜂の巣だぞ!》



霊夢が来ている、すでに最後の一人を倒し、正面玄関入り口まで来ていた俺はすぐに霊夢に通信を入れる。



「霊夢!もう戻れ!安全は確保した!爆発範囲外へ離脱しろ!」



「早く!」



カウントダウンさせ、起爆するタイミングを確認する。



「紫!カウントダウンを頼む!」



《了解!10、9、8、7、6》




《5、4、3、2、1、0、今よ!》



手に持っている起爆用スイッチを押す。



ゆっくりと皆の元へと向かう。




やりたかったのはこれ、所謂サイトによって投稿される話が違うって、かっこいいじゃん?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ