第二十二話 東部戦線異常あり
クソッタレな職場
10月15日、09:46:26
上地健吾
ブルーイーグル隊
博麗神社
地上部隊が出発してから三時間が経過した。
「よし、そろそろか、文、行くぞ」
「了解です!」
ヘルメットをかぶり、キャノピーを開き、操縦席に乗り込む、後席に乗り込んだことを確認し、キャノピーを閉める。
動作確認し、滑走路へタキシング。
《機体チェック完了、いつでもどうぞ》
指示が出たので、フルスロットルで滑走路を走り、離陸する
《すごいパワーですね…》
「あんたよりは遅いぞ?」
《それでも感覚が違うんですよ、それよりも…あなたがこの前言っていた親殺しってどういうことなんですか?》
俺はそれについて全て話した、彼女は聞き終わるとこう言った。
《私が言っても説得力ないかもしれませんが、私はあなたのしたことが間違っていたとは思えませんね、みんな生きることに必死です、その過程で人殺しをしなければならない時もあるでしょう》
「その論法だと世界が殺人犯だらけになるけどな、見えてきたぜ」
俺はエンジンの出力を抑え、対地攻撃に入った。
三時間前………
東部戦線異常あり
10月15日、06:59:38
白神真
ブルーイーグル隊αチーム
妖怪の山
「奴ら大分行動が早いな」
「感づかれたんじゃない?健吾に連絡する?」
俺のつぶやきに桜が反応する、俺たちは今、茶色いシートをかぶり様子を伺っている。
「いや、今更変更はできん、まず電波が飛ばない、このまま行くぞ、付いてこい」
健吾を除いたブルーイーグル隊に声をかける、カルロ達は反対側で待機している。
「森の中…ましてや奴らは目の前の敵にしか目を向けていない、余計なことをしなければ、こちらが狙われることもない、下手に撃つなよ」
釘を刺し、敵の戦艦に近づく。
「敵発見、二名、霊夢、合わせる」
単語だけをつぶやきながら霊夢の狙撃練習をさせる。
霊夢が発砲した音を聞いてすぐにトリガーを引く。
ほぼ同時に敵が倒れる。
その瞬間、左目が脈打つように痛んだ。
「ちょっと、大丈夫?」
「あぁ、大丈夫だ」
「カルロ、こちらが見えるか?」
《確認できる、そちらの前方200m先に迫撃砲拠点があるようだ》
「了解した、ついでに奪っちまおう」
そのまま前進し、迫撃砲拠点を確認し、チームに交戦許可の合図をだす。
「撃て!この拠点を確保するぞ!」
拠点には10人ほどしかいない、すぐに制圧が完了した。
「よし、霊夢、照準器につけ、砲身の操作は任せろ……と、思ったが自動照準システムみたいだな、少し待て」
タブレット端末を取り出し、照準システムとリンクさせる。
「霊夢、こいつを装填して飛ばしてくれ」
カバンから白い砲弾を取り出し、霊夢に手渡す。これは専用ドローンで、発射する物に装填し、発射すれば自動で落下地点を計算して、照準システムに直接リンクできる。
大きな発射音と共に砲弾は飛んで行き、その飛距離等が計算され、照準システムとリンクが完了した。
その後、カバンから少し大きめの白いドローンを手で投げ、タブレットに目を向ける。
「霊夢、自動で砲塔が合うから合図したら装填してくれ」
ドローンから上空からの地上の様子が表示される。
先ずは迫撃砲から排除するため、一番近い迫撃砲拠点に対してマークをセットした。
すると、砲身が勝手に動き、その方向に向けられる、そのまま霊夢が砲弾を装填、大きな音を立てて飛んで行き、しばらくしてから設定した地点に着弾、派手な爆発をして拠点は吹き飛んだ。
さらに照準を合わせ、動き、装填、着弾を続け、迫撃砲の存在は自分達以外確認できなくなった。
次は装甲車を狙う、それに向けて発射すると、近い敵も吹き飛ぶ、装甲車も狙いつつ、固まった敵も狙う。
数発撃ち続けると、さすがに敵も気づいたのかこちらに攻撃を開始した。
「真、もう砲弾が無いわよ」
「ちょうどいい、爆撃される前にトンズラするぞ」
総員が撤収準備を始め、自分はドローンをどうするか悩み、結局。
敵の塹壕に突っ込ませ、自爆させた。
「いいだろう、移動を始めよう」
砲身の影にI.E.Dを仕込み、操作したら爆発するようにして、移動を再開した。
《こちらスカイイーグル、目標地点まで後五分》
「よし、IFF(敵味方判別装置)をオンラインにしろ、始めるぞ」
別の場所に事前に隠しておいた対空砲の電源を入れ、リモート操作を開始する。攻撃目標は戦艦の対空砲。
ガトリングの砲身が回転しだし、対空砲に向かって弾丸を吐き出す。
そこへ、敵の戦闘機がどこからか飛んでくる、そちらを優先する。
「予想外だ、かなり激しい攻撃を受けている!スカイイーグル、早くしろ!
」
《もう羽ばたいてる》
上空を見ると青いペイントと青い鷲と銃が描かれたエンブレムがついたF-15Dが見えた。
《少し多いな、だが問題はない》
「よし、スカイイーグル、地上攻撃はついてる40mmだけでいい、あんたたちは戦闘機と戦艦に集中しろ、ミサイルは自動装填されるが二十発以上は撃てない、乱射はするなよ、以上、
交戦を許可する」
《了解、スカイイーグルは攻撃開始》
そう言って戦艦に向かって飛んで行った。
「カルロ達が戦車を見つけたようね」
桜が知らせると同時に
「こっちにLAV-25があるよ!」
シャムが知らせてくれた。
「よし、カルロ、先行して敵のハードターゲットを破壊、俺たちは後ろから歩兵を排除する」
すると向こう側の山から見たことがない戦車が姿を現し、主砲で敵の装甲車を破壊していく。
「よし、行くぞ、ドライバー頼む、銃座に付くぞ、行け!」
Viewpoint change 健吾
《司令部より警告、IFFをグリーン5に変更せよ、味方が敵の戦車を鹵獲した、繰り返す、IFFをグリーン5に変更せよ》
紫から変更の知らせが届く。
「後席、聞いたな?変更してくれ」
そう言って敵の戦闘機に集中する、敵の後ろに付き、機銃を発射していると、文がミサイルをロックオンしてくれたので、ミサイルを発射する。
まっすぐ飛んで行き、敵のいる方へ向かい、爆発する、敵の戦闘機は爆発し、火を吹きながら落ちていく。
次の瞬間、機体の下から大きな振動がきた、が、
「真が対地機銃の支援要請あり、攻撃を開始するのでしばらく機銃だけで耐えてください!」
文から指示が飛んだ。
戦闘機の後ろを追いかけて機銃を撃つ、もうこれで5機目だ。
《スカイイーグルへ、地上はもう大丈夫そうだ、戦艦に攻撃開始しろ!》
攻撃目標を戦艦に変え、敵のCIWSをダウンさせるため、どうするか考えていると、
「あの、健吾さん、40mmなら弾かれないと思います」
「…なるほど、その手があったか、αチーム、これより地上の援護は不可能になる、十分注意してくれ」
《了解、そちらも考えがあるのだろう、自由にしてくれ》
返答を聞き、機体の腹を戦艦に向け、文に言う。
「さあ、40mmの味を味合わせてやれ!」
CIWSは接近するミサイルを撃墜するもの、それには20mmのガトリングを使う。
ただの40mmなら撃ち落とすことはできない、その疑問は確信に変わった。
次々と破壊されるCIWS、弾丸が撃ち落そうと飛んでくるが、擦りもせずに空へ消えていく。
埒が明かないと判断したのか、SAMでこちらを攻撃してくる。
「フレア射出します!!」
射出したフレアに反応してミサイルが明後日の方向へ飛んでいく。
一回でCIWSは全て破壊された、次はSAMを破壊していく。
「今頃管制室は大騒ぎだろうな!?」
そう言っていた瞬間、機体に衝撃が走る。
「ミサイルの爆発をくらいました!自動消化装置始動!危険です!」
《こちらグラウンド、機体から火が出ているぞ!一回退避しろ!》
ここにきて撤退か…そこで一つ思いついた。
「なあ、真、機体は消耗品、だよな?」
《まあ、そうだが……お前まさか!》
「大丈夫だ、脱出するから」
《馬鹿野郎!そいつ召喚するためにどれだけのコストと時間がかかっているか知ってんのか!?》
「知らねえよ、そんなわけで」
地上からの通信を切って文に伝える。
「いいか、後ろのドックに突っ込む、ギアが付いたら脱出しろ、船の中に突入する」
Viewpoint change 真
「おい!やめろ!クソ野郎!!通信切りやがった!」
上空の戦闘機を見上げると、サメの後ろのドックに突っ込むのが見えた。
そのままドックに突っ込み、しばらくすると、戦闘機がバックし落ちていく。
そして地面に叩きつけられ爆散した。
「一週間分のコストと時間がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ちょっと!そんなことしている暇があるなら撃ち続けてよ!」
霊夢から叱られたが、無視して健吾に指示を出す。
「とりあえず聞こえているかわからないが、帰ったら軍法会議な、
今は奴の船を落とすことに集中しろ、
きっとその船には武器庫があるはずだ、そこで武器と爆弾を発見して、至る所に仕掛けろ、
その後、ブリッジを制圧して脱出せて起爆だ、頼むぞ」
そうだけ言って攻撃を始める、バイポッドを立て、M249で弾幕を張る。
その間にカルロ達が乗った戦車が前に出て敵を蹂躙していく。
まだ天狗達は後ろの方だ、時間には余裕がまだある。
「真!敵が放棄した戦車がある!」
放棄された戦車に近づき、ハッチから中を見る、誰もいないようだ。
中に入り、火器管制システムを起動する。
「同軸機銃オンライン、無線誘導ミサイルオフライン、スモークディスチャージャーオフライン、主砲オフライン……機銃だけか」
砲手席に座り、モニターを見ながら同軸機銃を乱射する。
横から出てくる敵兵を機銃でひたすら撃ち続ける。
途中からやってくる戦車はカルロ達が主砲で対処する。
影からRPGが飛んできたが、当たらず何処かへと飛んでいく。
その後、機銃で穴だらけにされた。
《こちら健吾、司令室を制圧した》
「早いな、さすがだな、だがまだ起爆するな、このまま起爆すると谷に落ちる、もう少し待て」
なんか画面の奥から
「なんで投稿に波があるんだよ?!」
という声が聞こえてきたきがしたので説明します。
そもそも私、紅き蠍はここで小説を始めたわけではありません、元々はモバスペBOOKというケータイ小説投稿サイトに書き始めたのが始まりです。
とりあえずURLを
http://mbbook.jp/akakikakitame/
このモバスペBOOK(以降モバスペ)では一ページの分量が少なく設定されており、手軽に読むことができます、文字制限はありません。
私のマルチ投稿の仕方はちょっと違い
1、まずモバスペにその一ページ単位で投稿する。
2、ある程度溜まってきたら忘れていなければその書いたページを何ページか集め、それをメモ等に貼り付ける。
3、そのメモを全コピーして貼り付ける。
という過程になっており、2番で忘れている期間があれば当然投稿が遅くなります、それが一定のペースならまだわかるかも知れませんが時々ど忘れしていることがあり、
それこそ一ヶ月以上も更新できなかったり、
気づくのが早く、一日で四話も更新していることが多々あります。
どうしても早く見たい!という方は是非モバスペの方で閲覧下さい、そちらは余程のことがなければ週末に更新しております。
また、いつ更新しているのか知りたい!という方のためにツイッターを用意しました、
日常的なつぶやきは一切しませんが、更新時につぶやくので是非。
こちら@antarfs




